竹の子採りで山親爺と遭遇 | シリベシアン(後志人・Shiribeshian)

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We will introduce sightseeing spots in Hokkaido, mainly Niseko and Shakotan.

「竹の子は札幌まつりの頃から」

 

北海道で竹の子といえば背丈が3mほどある根曲がり竹(千島笹)です。雪の重みで竹が寝て根元が曲がっている。雪がとけると竹が立ってくる。そして竹の子が顔を出す。5月初旬から標高が高いところでは7月初旬まで採ることができる。

 

根曲がり竹は、そのまま焼く、身欠きとみそ煮、天ぷら、みそ汁などレシピが多く、瓶詰で保存も効く。

 

物がいいと評判の島牧村賀老高原に行って来た。

賀老高原はYOSAKOIソーラン祭りから本格化して、札幌まつりの頃が最盛期になる。

 

 

竹の子は「山菜より大切な命」と看板が出るほど、死亡事故が多発している。竹藪に奥深く入ると出口を見失うからだ。

 

 

賀老高原は毎年行くが、長年の経験と天気予報をチェックして、この日に決めた。目印のタニウツギも満開だ。これならドンピシャだろう。

 

 

ロケット花火を打ち上げ、これから竹の子採りますと熊に挨拶してから藪の中へと入る。

 

「雨後(うご)の筍(たけのこ)」ということわざのように赤帯や直径3㎝級がにょきにょきだ。

 

 

家に帰ってからの処理が大変で、皮に切れ目を入れて茹でる。30L樽にいっぱいの量を手で皮を剥いたためふやけてしまった。アク抜きの必要はないが、翌日の調理と年末用の瓶詰のため水を浸しておく。

 

 

藪が濃く「熊も嫌がる根曲がり竹」と言われるが、帰り道に、なんと体長3mはあろう赤毛の山親爺がうろついていた。金色の顔毛でこちらをちらっと見て、森の中に入って行った。餌がいいのか太っていた。藪の中では見たことないが、足跡と糞はよく見る。

 

竹藪と熊に注意!

そこまでしても、竹の子って美味しいですよね。