負の感情を
すべて捨てて

 

愛だけを
残すには

 

どうしたら
いいのだろう

 

愛を失い
負だけ残るのは

 

いとも
容易いのに

 

一番
愛おしいのに

 

一番
遠い

 

一番
狂おしいのに

 

一番
冷たい

 

問いへの
答えは

 

靄の中へ
消えてゆく

 

世の中は
答えのないもの

 

だらけに
溢れてる

 

それでも
あなたを消せぬのは

 

わたしの芯に
種が眠るから

 

 

「恋」というものに

恋焦がれていた

未熟な時代

 

「恋」というカタチの

甘さを味わいたくて

自らの気持ちだけを

押し付けていた

 

「好き」と伝えれば

相手の心も手に入ると

そう信じていた

幼き日々

 

 

熱を注げば注ぐほど

相手へ深傷を負わせる

 

しがらみの中では

堰き止めておく感情

 

 

本当に守りたいならば

伝えられぬ想いもある

 

本当に大切に想うならば

眠らせておかねばならぬ花もある

 

そんな愛を知った

大人の苦さ

 

 

ただひたすらに

 

共に時を重ねる幸せ

それだけが

満たされる真実

 

抱きしめ伝え合う温もり

それだけが

切ない現実

 

 

目の前にいる貴方が

幻ではない証

 

いまだけは

強く感じて

 

ふたりを分かつ

時の針

 

その意味すら

忘れるほどに

 

 


キミが無邪気に

投げかける言葉


時々

石礫(いしつぶて)となり


ボクのココロを

粉々に砕くとも


ただボクだけが

聞こえなかったフリを

すればいい



キミの笑顔が守れるなら


ただボクだけが

散らばったピースを

拾い集めればいい



キミはなにも心配しなくて

いいんだよ


ボクだけが

ただボクだけが


最期のその瞬間まで

キミを愛し抜く


そう勝手に

決めたのだから



ボクの

ココロの窪み


キミだけが

ピッタリとはまるピース


やっと見つけられた

大切なヒトカケラ








 

心の色が見えなくなったら

頭の中にあるキャンバスを

真っ白に塗りつぶして

 

描きなぐった感情は

なかったことにしてしまおう

 

 

光があるから

影もある

 

輝くだけの

キミじゃない

 

胸の奥にしまった

陽の当たらない想い

 

そこをも見つめていたいんだ

 

 

キャンバスに

なにもなくなってしまったなら

また色をのせればいい

 

ふたりだけの色彩を

ふたりにしか描けない道筋を

 

ふたりで手を取りながら

ふたりで刻んでいこう

 

 

真っ白から始まるキャンバス

 

ボクたちの手で

鮮やかに染めて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともすると

他の女(ひと)が離れてしまうような

言葉も扱いも

 

赦してあげられるのは

私だけ

 

それをわかっているのも

貴方だけ

 

 

時には

愛を疑ってしまうことも

なかったわけじゃない

 

諦めてしまうことも

なかったわけじゃない

 

 

それでもなお

貴方の傍にいたいと願う

 

それが私の愛

 

 

限られた時間(とき)の中

1秒でも長く

貴方の熱を感じたい

 

指先が離れる瞬間まで

繋がっていたい

 

 

疲れた躰を休めて

張り詰めた心を預けて

 

聖母のように

柔らかく優しく

貴方を包み込むから

 

私の温もりの中で安らかに

瞳を閉じて

 

私があげられるものは

ただそれだけ

 

 

愛の言葉など

ひとつも注げない

 

未来のことなど

口にはできない

 

信じられるのは

抱き締められる力強さと

見つめる眼差し

 

 

姿が見えなくなる

その時まで

笑顔で手を振って

 

視界から消えても

瞼の裏

 

貴方の温かな微笑み

焼きつける

 

 

大丈夫

 

明日には明日の道

きっと見つけられる

 

心に在る

貴方という指針が

指し示す方角へ向かって

 

 

 

 

過去に公開した記事ですが、小説サイト「エブリスタ」の更新をした際には、

こちらの記事を編集して、再度上げ直させていただきます。

 

NEW2020年1月24日更新

短編小説2本を非公開にし、1本のみとしました。

 

小説・エッセイ集に関するご注意として…

 

注意厨二が許容できる方

注意むしろ厨二が好物な方

 

上記をご了承いただい上で、お進みください。

 

 


「恋懺悔」

 

2003年の入選作品を大幅改訂したもの

原稿用紙約18枚分の超短編小説

読むのに要する時間 約13分

 

あらすじ

中学校を卒業して5年ぶりの同窓会。

遥にはどうしても会いたい人物がいた。

会って、当時のことを懺悔(ざんげ)したかった。

遥の懺悔中、もうひとつの思わぬ懺悔が展開される…

 

作者の思い

入選するも、大人の事情により掲載は無し。

当時のままでは、どうしても公開できるレベルではなく、

プロットとほんの少しの会話以外は、ほぼ改訂しています。

それでもこの物語は、私としては一番思い入れが深く、出したかったテーマ。

なぜなら今でも思い残す出来事だから…

自身としては叶える機会がないため、作品として放出することで解消。

 

 


ちなみにこちら「エッセイ集」にも、

過去に掲載された作品を複数載せています。

 

 

見分け方としては、短編小説やエッセイはパステル画、

こちらのブログで公開されているような写真詩は、写真が表紙となっております。

 

 

………

 

 

当ブログに掲載しました写真&詩は、

エブリスタという小説サイトより、閲覧が可能です。

 

「詩織の作品」から、

プロフィールや公開されているすべての作品を閲覧することができます。

 

現在は、

 

「届想 〜とどきそう〜」

「Innocent」

「Postcard」

「エッセイ集」

「恋懺悔」 NEW

 

を公開しております。

 

それぞれテーマの違う作品を、1冊1冊分けており、

写真詩では 1ページごとにひとつの詩と、それに合わせた写真で、

大変読み進めやすくなっております。

 

是非小説サイト「エブリスタ」の方も、ご覧ください。

 

忘れるんじゃない

考えないようにする

 

キミが教えてくれたこと

 

 

でもね

 

泣き出しそうな

どんよりとした

空を見上げるたび

 

肌を刺すような

キンと冷えた

夜風に触れるたび

 

陽が差す前

凍える手に

白い息を吹きかけるたび

 

キミのことを想う

 

 

体はどう?

元気にしてる?

 

休めるならば休んで

いつも気をつけて

 

 

ひとつの季節すら

越えることも叶わずに

 

今のキミを知れなくても

いつもキミの無事を祈る

 

 

もはや

意識的思考

ではない

 

心の泉から

自然と湧き出る

想い

 

 

ボクにはね

捨てることなんて

できやしない

 

日常のひとつひとつ

感じるたび

 

キミの身を

案ずる

 

 

それは

いつまでも

忘れえぬ

 

キミへの

 

 

 

 

紫苑(シオン)の花言葉
「あなたを忘れない」・「追憶」

 

※ノイズ付加写真

 

 

 

庇護される温もりに甘えすぎて
自らの足元が
ぬかるみに取られていることに
気づかずにいた

 

ずぶずぶと
泥のような重さが
べったりと
まとわりつく

 

自分が
自分ではなくなる
感覚

 


思い出して

 

「強い人」
と言われた
あの頃を

 

「格好良い」
と言われた
あの姿を

 


見せかけ
ばかりではなかった

 

自分の中の芯
きっと持っていたはず

 


ボクならば
大丈夫

 

強がりなんかじゃなく
自分の足で
次の一歩を踏み出してゆく

 

前を見据え
自分の目指す光へと

 

 

 

 

ボクは

キミが見つめる

すべてのものに

嫉妬する

 

ボクは

キミが過ごしてきた

すべての時間に

嫉妬する

 

キミの中にいる

他の誰か

という存在

 

すべて消去して

ボクの色に染まれ

 

 

キミの言葉も声も

姿も香りも

温もりも柔らかさも

 

ボクのハートに

消えることなく

永遠(とわ)に刻まれた

焼印

 

このシルシ

キミですら

もう消せやしない

 

熱く

深く

ボクの一部となれ

 

 

別れ際

震える指先

離した唇

 

少しずつ

距離が開く

ふたりの間を

風が流れてく

 

キミはどこへ

還ってゆくの?

 

振り向いた瞳に

熱を残したままで

 

もう一度

引き寄せてしまいたくなる

 

そうできたのなら

二度と離さない

 

でも

キミを失いたくないから

ボクはそっと目を閉じる

 

 

そしてボクは

キミを取り囲む

すべてのものに

嫉妬する

 

 

 

 

 

 

 

「いつだってこの想いは手離せる」

 

そう言い聞かせないと

壊れてしまいそうだった

 

それは

「恋のようなもの」

「愛のようなもの」

だったのかもしれない

 

真の恋や愛など

とうの昔に

捨ててしまった

 

今の私に存在するのは

ホンモノに

とてもよく似た

 

ニセモノ

 

 

貴方だって

本当は気付いているはず

 

なのに

 

なぜ

こんなにも惹かれ合うの?

 

なぜ

こんなにも熱を感じるの?

 

いつか訪れる

ゲームオーバー

 

わかっていても

溺れてしまう

 

疑似という名の海