罪状も明らかにされず、そして裁判の経過も、誰が裁判官なのかもわからぬまま、手続きだけがどんどん進んでいく。誰に聞いても一向に要領を得ない。主人公は、なんだかわけがわかないまま自らの無罪を証明しなくてはならなくなるのであった。でも、どうやって???
カフカの長編(他に『城』や『失踪者』)はいずれも未完成で、とくに『審判』に至っては構成もはっきりしないほどの作品です。それでも一応最終章とされている章のインパクトは絶大で、その章からみなぎる血生臭さといか、例えようのない圧力にはただただ圧倒される思いがします。
審判 (岩波文庫)/カフカ
