有名ですね。
とんでもないことがおきてます。朝起きたら蟲ですから。目覚めたら体がだるいとか、しぶり腹だとか、そんなレベルじゃないです。
しかも姿が蟲に変わった、ただそれだけのことなのに、家族のためと思って仕事に励んできた男が、その家族から疎んじられる。その心変わりが果てしなく切ない。
じゃあ自分なら、「兄さんは蟲でも私の兄さんよ!」とかなんとか言えるかといえば、それは果たしてどうだろう。
子どものころ読まされて、ただひたすら怖かった気がしたものですが、オッサンになって読んでみると、怖さよりも働く男のこの上ない悲哀を感じてしまうのでした。
変身 他一篇 (岩波文庫)/カフカ
