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「言いたいのに言えない」が卒業できる認知行動セラピスト歌子

仕事や職場で役立つ心理学
言いたいことが言えないを
解決して評価を上げていこう

なぜ人は嫌われるのを恐れるのでしょうか?

「嫌われたくないな」

そう感じたことはありませんか?

本当は言いたいことがあるのに、  
嫌われるかもしれないと思うと  
言葉が出てこなくなる。

相手の顔色を見てしまう。  
空気を読んでしまう。  
自分の気持ちは後回しになる。

そして後から、

「また言えなかったな…」

と一人で落ち込んでしまう。

こうした経験は、
きっと多くの方にあると思います。

でもこれは、  
あなたの性格が弱いからでも、  
気にしすぎだからでもありません。

実は人間の脳はもともと、  
「嫌われること」を
とても怖いもの
として感じるようにできています。



昔の人間は、  
集団から外れてしまうと
生きていくことが難しい時代がありました。

食べ物を手に入れることも、  
外敵から身を守ることも、  
一人では難しかったのです。

つまり本能のレベルでは、  
嫌われる=生きていけないかもしれない  
という感覚が今も残っています。

だから現代でも、

上司にどう思われているのか  
同僚にどう見られているのか  
場の空気を乱していないか

無意識に気にしてしまうのは、
とても自然なことなのです。

私自身も看護師として働き始めた頃、  
先輩から「仕事ができない人」と
思われたくないという気持ちが
とても強くありました。

当時の私は、  職場では
「仕事ができない=嫌われることに直結する」  
そんなふうに思い込んでいたのです。

だから分からないことがあっても
素直に聞けませんでした。  
確認したいことがあっても
声をかけるのをためらっていました。

いつも周りの目を気にして、  
「変に思われていないかな」  
「迷惑だと思われていないかな」  
とビクビクしながら働いていました。

でも今振り返ると、  
それは弱かったからではなく、  
必死に職場で居場所を自分を
守ろうとしていたのだと思います。

特に真面目で責任感が強い方ほど、

ちゃんとやりたい  
迷惑をかけたくない  
信頼されたい

という思いが強くなります。

だからこそ、  
嫌われる可能性を感じると  
自分を抑えてしまうのです。

ここで知っておいていただきたいのは、

嫌われることを怖いと感じるのは、
悪いことではない  
ということです。

問題なのは、  
その怖さに支配されてしまい、  
自分の本音や必要な行動まで
止めてしまうことです。

大切なのは、  
「嫌われないように生きること」ではなく、

嫌われるかもしれないという不安があっても、  
自分を大切にできること
だと思います。




すべての人に好かれることは、  
誰にもできません。

でも、  
自分を守りながら人と
関わっていくことはできます。

そのための第一歩は、

「嫌われるのが怖いのは普通のことなんだ」

と理解することです。

そして少しずつ、  
怖さを感じながらでも  
小さな行動を重ねていくこと。

それが、人間関係のしんどさから抜けていく  
大きな一歩になっていきます。