さよならラスムスくん | 樋口舞の万年少女日記

樋口舞の万年少女日記

~恋と音楽と着物と猫の日々~

少し前の事なのだけれど、
なかなか整理がつかなくて
心の中で泳がせていた事がある。

でも、記事にしてしまえば
少しは落ちつくかな、と思う。

人からしたらきっと
ほんの些細な事なのだろう。


去年の11月に家族の一員だった
金魚のラスムス君が天国に旅立った。

ラスムス君は14年前に
私の家にやって来た。
 
新宿ゴールデン街のすみれの天窓で
お手伝いママをやっていた時、
閉店後に花園神社を通って帰ろうとしたら
酉の市をやっていた。

少し歩いてみたら、
金魚すくいがあって
やってみたら全然できなくて(笑)
確か、2匹頂いたのだと思う。

その時は水槽ではなくて
金魚鉢が家にあったので、
その中に小さな2匹を入れて

「ラスムスとグンナル」と名付けた。

に出てくる仲良しの2人の男の子の名前だ。

グンナル君は数ヶ月後に
金魚鉢から飛び出して亡くなってしまって、
それから蓋のついた水槽を買って
ラスムス君と暮らしていた。

それから14年。

4度の引っ越しにも耐え、
猫くん達の悪戯攻撃にも耐え(笑)
何度も浮き沈みを繰り返した
私の心の海を優雅に泳ぎ続けてくれた。

くたくたで夜中に帰宅して
暗闇で泳ぎ続ける君を観るその瞬間
どれだけ救われたかわからない。

もしも人間だったなら中学二年生か。
金魚の平均寿命は知らないけれど、
長い事一緒に居てくれた事、
感謝でいっぱいだ。

お庭に埋めて土に返した時は
涙は出なかったけれど
今になって時々静かに一人で泣いている。

49日を過ぎたけれど、
新しい子はまだ来ていない。

水槽はそのまま動いてる。

ありがとう、ラスムス。

天国でも幸せに泳いでね。


最後まで読んで下さり、
ありがとうございました。

今日も良い日になります様に。

↓2/28までの配信になります。
消えてしまう前に是非。