ウィンターカップ 2013 男子決勝 | Utahのブログ

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少し時間が経ちましたが今回観た試合は


                       ウィンターカップ2013年男子決勝

                       福岡大濠 ー 宮城明成


圧倒的な強さでインサイドを支配した明成が文句なしの優勝でした。2009年以来の優勝ですので、また一から作り上げたチームになったのだと思います。本当におめでとうございます。


明成14番の八村を中心に前半は明成のゲームでした。

明成得意のアウトサイドのパッシングにもう一人のインサイド11番宮本がハイポストフラッシュで絡んでいくオフェンス。ボールが止まらず、あいてDFが対応に困っているときに、ラストパスが八村に通る。体の大きさと腕の長さで完全に一人だけ浮いていた。

一方で、後半は八村を中心に攻めるというよりは、10番白戸、6番植村、4番金子のアウトサイド中心になる。そして、後半のポイントはゾーンDF でした。1-1-3の形から、二列目のハイポストをケアしているガードが杯ポストのどちらかにポジションを決めると、逆サイドのインサイドが逆サイドのアウトサイドの選手をケアする。ガード陣が左サイドをチェックしたら、インサイド陣が右サイドをケアするというゾーン。徐々に福岡大濠をはめていき、勝利につなげた。


反対に福岡大濠は、14番杉浦と13番津山が得点源。

オフェンスへの変化をつけるために、ポイントガードが控えから出てく形である。結局、前半と後半の最後にしか出てこなかったが、前半ではチームに速さを、後半ではチームのポイントをコートに伝える仕事を果たしていたと思う。

前半は明成の八村選手のインサイドプレーを許していたが、後半は福岡大濠の14番杉浦選手がマッチアップし、前半とは違う戦いになっていったと思う。福岡大濠13番津山選手の3Pシュートが決まってくることで、接戦を演じることができた。強気なシューターにはパスが回ってくる。そこは技術なんかよりも大切な要素なんだと感じさせてもらいました。


大濠の選手の中には一試合通してシュートタッチが戻らない選手もいたが、その選手をコーチがどのように扱うのかはコーチの考え方が出るところなのかと思う。若いヘッドコートとベテランのヘッドコーチの対戦になったが、その目線からすると、明成の佐藤先生の判断の速さは選手に落ち着きを与えるのかもしれない。大濠のコーチはシュートタッチの戻らない選手を使い続けた。そして試合終盤に一気に追いかけるために、控えのシューターを一人追加したが、この試合初出場でいきなりプレーさせてしまい、結局2つのミスを続けてしまい、ゲーム終了になる。途中でシューターを後退させるのもありだったのかとも思った。とはいっても気持ちの変化は何が理由で変わるのかはわからない。結果論ではあるが、スタメンと控えの選手の能力の差はあるにしても、終盤に試合に出てくるほど、シュートに関してはスタメンと変わらない力のある選手であるのであれば、1分でも前半のうちに試合に出してあげてもよかったのではないかと思う。

明成の佐藤先生は、試合に出した選手を前半でしっかり出していたと思う。


ヘッドコーチについて書いたが、なんといってもインサイドの差がそのまま結果になったような格好でした。個人的にはどちらのチームも応援しているのですが、今回は明成の仕上がりが良いと前半のうちに感じたゲームだった。最近では一番白熱した決勝戦だったのではないかと感じた。