さくらについて | オクノスタイル

オクノスタイル

福岡を中心に、オリジナル曲を歌ったり、語りと即興音楽のライブをやったり
写真を撮ったり、物書きしたり

日々の様々を自分目線で書きつらねてます



今日が終わっていく


ここから動けない


でも、お腹もすいたし

明日は仕事だし


後ろ髪ひかれながら、チャリのペダルをぐっと踏む



日が沈んでいく


みるみる空の色が変わる


そういや、大葉を買って帰らねば

あそことあそこのスーパーに寄って、大分産と佐賀産を購入しよう


、、という考えごとの間に、また、空の色が変わっている


カラスも急いでいる



風が吹いて

どこからか桜の花びらが、はらはらとカゴに落ちる


あんなところにも桜の木があったのかと、きゅっとブレーキを踏む


一瞬、桜の花びらが舞い上がったと思ったら、モンシロチョウだった


と思うまもなく、チョウもどこかへ消えてしまった



なんて美しい夕暮れだろう


今日が終わっていく




大村神社の桜並木

結婚式の撮影に遭遇した


前日の春の嵐で、大方散ってしまったかとあきらめていたが


撮影には十分な花たちが、少し黄砂に霞んだ青空に、よく映えていた



トンボが飛んでいる


春というより、初夏なのか



今年の桜は短い気がするけれど、暖かいお陰か、つつじが早くて

その大胆な色と桜の淡さのコントラストが素敵



しかし

桜はどこからやってくるのか


いつも不思議な気分になる


どこかから現れて、はらはらとどこかへ去っていく



もちろん他の植物と同じ、木は土に深く根づき、花びらは地面に落ちるのだけど


桜は、現れて去るモノ


わたしは、待ち人を待つように桜を待ち


想いを秘めて、別れを惜しむ



春は、おセンチメンタルジャーニー





桜は、海のように波立つ


きっと、寄せては返し、満ちては干く


呼吸をするように吐いた息に、花びらが散る



鳴動


その鼓動は、鳴いている



蕾が、限界まではらんだものは



光が生まれる



おそらく

光は、桜色なのだ


朝、わたしを照らすのも

夜、ゆっくり沈んでいくのも



光が強いと、闇も強いと聞いた


眩い光を発するものは、自分の漆黒をみて初めて、光を放てるのかもしれない



、、知らんけど




さくら、さくら


歌っていたら、いつの間にか、かごめ、かごめに変わっている


うしろのしょうめんだあれ



さあ、もう帰ろう


後ろの誰かに会わないうちに






★★★

HPできました


月がわり写真展と題しまして、HP上でトップの3枚の写真にテーマを添えてお届けしております


4月のテーマは、「さよなら、今日」


どうぞ、心の空きスペースに


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