今日が終わっていく
ここから動けない
でも、お腹もすいたし
明日は仕事だし
後ろ髪ひかれながら、チャリのペダルをぐっと踏む
日が沈んでいく
みるみる空の色が変わる
そういや、大葉を買って帰らねば
あそことあそこのスーパーに寄って、大分産と佐賀産を購入しよう
、、という考えごとの間に、また、空の色が変わっている
カラスも急いでいる
風が吹いて
どこからか桜の花びらが、はらはらとカゴに落ちる
あんなところにも桜の木があったのかと、きゅっとブレーキを踏む
一瞬、桜の花びらが舞い上がったと思ったら、モンシロチョウだった
と思うまもなく、チョウもどこかへ消えてしまった
なんて美しい夕暮れだろう
今日が終わっていく
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240405/16/uta-utae7712/19/e4/j/o1080081015421791102.jpg?caw=800)
結婚式の撮影に遭遇した
前日の春の嵐で、大方散ってしまったかとあきらめていたが
撮影には十分な花たちが、少し黄砂に霞んだ青空に、よく映えていた
トンボが飛んでいる
春というより、初夏なのか
今年の桜は短い気がするけれど、暖かいお陰か、つつじが早くて
その大胆な色と桜の淡さのコントラストが素敵
しかし
桜はどこからやってくるのか
いつも不思議な気分になる
どこかから現れて、はらはらとどこかへ去っていく
もちろん他の植物と同じ、木は土に深く根づき、花びらは地面に落ちるのだけど
桜は、現れて去るモノ
わたしは、待ち人を待つように桜を待ち
想いを秘めて、別れを惜しむ
春は、おセンチメンタルジャーニー
きっと、寄せては返し、満ちては干く
呼吸をするように吐いた息に、花びらが散る
鳴動
その鼓動は、鳴いている
蕾が、限界まではらんだものは
光
光が生まれる
おそらく
光は、桜色なのだ
朝、わたしを照らすのも
夜、ゆっくり沈んでいくのも
光が強いと、闇も強いと聞いた
眩い光を発するものは、自分の漆黒をみて初めて、光を放てるのかもしれない
、、知らんけど
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240405/16/uta-utae7712/ce/d5/j/o1080081015421791109.jpg?caw=800)
歌っていたら、いつの間にか、かごめ、かごめに変わっている
うしろのしょうめんだあれ
さあ、もう帰ろう
後ろの誰かに会わないうちに
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240405/16/uta-utae7712/07/d8/j/o0810108015421791112.jpg?caw=800)
★★★
HPできました
月がわり写真展と題しまして、HP上でトップの3枚の写真にテーマを添えてお届けしております
4月のテーマは、「さよなら、今日」
どうぞ、心の空きスペースに
okunoakemi.com