新春放談 二〇五〇年を見据えた~五つのメガチェンジ~「生涯現役社会」への挑戦 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

新春放談 二〇五〇年を見据えた~五つのメガチェンジ~「生涯現役社会」への挑戦

 新年を迎え、今年もどうぞよろしくお願いします。
 昨年末、第二次安倍内閣が発足し、アベノミクスといわれる経済政策のもと、デフレ、円高、株安からの脱却が始まった。政治が変わればこうも変わるのかと驚いている。財政赤字拡大へのリスクは有るものの、失われた二〇年に、意気消沈していた日本国民としては、少し希望を抱いたのではなかろうか。

 〈二〇五〇年の世界〉
 昨年の英国エコノミスト誌「二〇五〇年の世界」(英国版では「Mega change(メガチェンジ)」となっている)には、我々が考えたくない「不都合な未来」が描かれていた。例えば……
①世界の人口は現在の七十億人から九十億人に、その半数はアフリカでの増加だ。世界に食糧、水、エネルギー、環境問題がさらに起きるという。
②先進国は高齢化が進み、特に日本は未だ世界が経験しない「超高齢社会」を体験する。
③日本の人口は現在よりも約二五%減の九千万人に減少する。
④ここで重要な問題は、人口が全国一律に減少しないという点だ。例えば、東京都の五%減に比べ、中四国や東北地方は半減するという空洞化現象だ。
⑤もう一つの問題は、日本の生産年齢人口(一五~六四歳)が半減するという予測だ。
⑥その結果、日本のGDPは世界第三位から八位に転落し、国民一人あたりGDPでは韓国にも負けてしまう。
⑦つまり、日本は世界の競争から脱落し、特に地方は壊滅するというシナリオである。
*先にお断りしておくが、「絶対にそうはさせるものか!」というのが本音だ。

 〈二〇五〇年の広島〉
 最近は二〇五〇年の人口推計が次々発表されている。例えば、広島県は現在の二八六万人が二〇〇万人と、全国平均を数ポイント上回る三〇%の減少だ。山陰や四国は更に目を覆う激減だ。一方の広島市は、一一八万人が九七万人と一八%程度の減少になるが、「周辺地域の無人化が進行する中で広島市単独の繁栄はあり得ない!」という問題認識が重要だろう。

 〈命をかけて挑戦すべき五つのメガチェンジ〉 

 そこで今年の干支は巳年、「脱皮」即ち「変化」、それも「大変革」だ。ダーウィンは「進化論」で生物の存続は「智」や「剛」ではなく、「変化するものが生き残る」との名言を述べている。これは万物に通じる法則だ。

 〈メガチェンジ①〉
 「少子高齢社会」から「多子高齢化社会」へのメガチェンジだ。日本の女性の出生率一・三八では低すぎる。まず結婚率を高める。生涯恋愛宣言が景気回復に不可欠という人がいるが、昔の仲人や見合いの代わりに、昨年好評だった「牛コン」のように、牛田発の「男女の出会いづくり」に着手したい。

 〈メガチェンジ②〉
 経済には徹底的なメガチェンジがいる。当座はアベノミクスに期待するが、昨年ノーベル賞を受賞された山中教授のIPS細胞やスティーブ・ジョブスのアイフォン等のような不断のイノベーション(技術革新)が欠かせない。当地では、例えば広島駅新幹線口への高度先進医療基地に特区制度を導入したい。

 〈メガチェンジ③〉
 二〇五〇年には高齢者一人を生産年齢者一人が支える福祉社会が到来する。これを消費税で賄うには今の五%を五九%に改定する必要があるそうだが、実現不可能な数値だ。つまり、抜本的なメガチェンジとして「生涯現役社会」を実現しなければこの国が破たんする。例えば、日野原重明氏(一〇三歳)や園田天光さん(九三歳)のようにバリバリの現役で、健康な高齢者には、社会のため地域のために貢献することで、年金受給者から納税者に転換してもらう。そんな仕組みを、まずは牛田から実現させたい。

 〈メガチェンジ④〉
 昨秋より「牛田三学区活性化フォーラム(女学院大学黒瀬真一郎代表と地元県議・市議の五人が顧問)が、地域通貨「かうちゃん券」によるまち起こしを始めた。同券は買い物だけでなく、庭の手入れや、子育て支援など、地域の絆であり、人助けの制度でもある。三月三日には第一回かうちゃん祭りが開催される。牛田のお祭りとして大いに盛り上げたい。

 〈メガチェンジ⑤〉
 ずばり道州制へのメガチェンジだ。我々もここ一〇年間訴えてきたが、今度の安倍政権は前向きだ。地域のことは地域で考え、決め、実行する仕組みが不可欠だ。そして中四国地域とともに繁栄する州都広島を実現したい。
 その為には、政・官・財・学に市民の英知を結集し、「二〇五〇年中四国グローバル戦略検討会議」や「同広島会議」「同牛田三学区会議」などの地域主導の戦略会議を立ち上げたい。

 また、光明学園の徹底した子育て支援、認知症への緊急支援、二四時間在宅介護支援、同一一〇番設置、福祉バスの充実など。 最後に牛田ニュースは
①町民や愛読者の声を聞く伝言板の新設
②牛田ニュースモニター募集
③牛田三学区文化・スポーツ・教育・福祉・まちづくり貢献賞の設置
④二〇五〇年委員会の設置
⑤ユーストリームを使った情報提供(生放送番組等)

 今年も力いっぱいまち起こしや情報提供に頑張っていきますのでよろしくお願いします。

牛田ニュース主幹 碓 井 法 明