夜のピクニック(恩田陸)、not simple(オノナツメ)、ジャンプの微妙なエロスに出会って。
夜のピクニック
青春の揺らぎとかがリアルに表現されてて面白かった。映画化されたのも納得。
恩田陸のほかの作品はどこか暗いテイストがあるけどこれは
すげぃさわやか!バッテリーとかにも共通するさわやかさ!
これは誰でも楽しめると思う。さすがは第二回本屋大賞受賞作!(全国の本屋の店員が選んだ賞でリリーフランキーの東京タワーとかもそう。)
繊細な感情を表現できる人って言うのは明るい想像も暗い想像もリアルに想像できるんだろうなぁと思う。
乙一とかもそうだし。
not simple
児童買春。放浪。死。
すげぇ悲しくて不幸で悲しい話なんだけどオノナツメ作品に共通する暖かいやさしさがある。悲しいからこそわかるやさしさがすごい伝わってくる。この空気感を表現できるっていうのはどういう人なのか会ってみたいなぁ。
ジャンプ
少年誌って無駄に中途半端にエロい漫画ってあるよね。
今読むとすげぇいらない。
「え?何でそこで脱ぐの?」って場面があってみててうんざりする。
でも昔はドラゴンボールのパフパフとかぬーべーのちょっとえろい回とかで興奮してたことを思うと
今の俺ってちょっとつまらなくなったかも?
とも思う。
ドロへドロ 2~8、リストランテパラディーゾ、THE三名様、アマレスけんちゃん
ドロへドロ面白かった!
最初の抽象的な世界に少しずつ概念が付け加えられて世界観が固まっていく。
カレーに少しづつスパイスを入れておいしくなっていくみたいに。
最初が抽象的なだけに
理解しようとするから愛着がわく。
個性的なキャラが余計に良いスパイスになってる。
リストランテパラティーゾは紳士。
マジ紳士なんだけどオノナツメのほかの作品と同じように優しくて良い雰囲気が漂ってる。
でもその分文字が少なくて少し物足りない。
長編を書いてほしいなぁ。
THE三名様はおもったとうり。まったりしてていいよ。
俺もドリンクバーで長居してた高校の頃に戻れました。
もう二度と同じコトをしようとは思わないけど、
いいおもいで。
アマレスけんちゃん。名作ではないけど面白いね!
稲中、漫画太郎に共通するだめさがあるね。
まあどっちのクオリティにも届いてないけど
中途半端部門では
第一位!
半笑い?
暇つぶしにはなりました。
不安の種1、2、3(完)、ドロへドロ、よつばと!6(新刊)
今日はたくさん読んだ。
不安の種は階段新耳袋みたいな奴で恐いやつ。
何が恐いって表紙が恐い。
でも短編集で一巻、二巻、三巻ってさらっと読めた。
夜一人で読んでたらそれなりに恐かっただろうに、真昼間から読んでてもそんなに恐くなくむしろ楽しいくらいだった。
何が一番恐いって表紙が一番恐い。
俺は恐い作品を見て恐いって思える事があまり無い。だから恐い体験をすると少しうれしい。
普段映画を見ても作り手とかの事を考えちゃうしどこか客観視してしまうところがありあんまし楽しめない。
だから薄暗い長い回廊を一人で歩いている。
後ろから「…コト。」って物音がする。
こんなときに振り向いても誰もいないけどその透き通った空気が妖怪とか幽霊とか未知なる何かを髣髴とさせる。
そうして自分の感情が沸き立つことがわかって少しうれしい。
ドロへドロはまだ一巻だからなんともいえないけど、魔法とか好きです。未知なる世界に深みが出ますよね。うん。
よつばと!はバイト先の人に薦められて読んだんだけどすごい面白い。
なんとなく絵が典型的なA系なのかなぁっていう印象があって手を出しにくい感じだったんだけど
「読んでみ!?」
っていわれて読んだら。
萌え。
五歳の女の子の日常の話なんだけど。
なんか其の世界観がやわらかくて懐かしいやらかわいいやらこの気持ちを一言でひょうげんするとすればまさに
萌え。
「あら!よつばちゃんは自転車に乗れるようになりましたね。えらいえらい。」
っていう園長先生の如き気持ちになれる。
やっぱり評価されてるものには良さがあるからなんだよね。
A系といって色眼鏡をかけてしまった自分が恥ずかしいです。