先週土曜日、アゴス・ジャパンのLLMセミナーとTOEFL模擬試験に行ってきました。
この、アゴス・ジャパン(かつてはプリンストン・レビューという名前だった?)、名前は他のLLM関連サイトでたびたび出てくるので知っていましたが、場所がなんと渋谷の伊藤塾のすぐ近く!(このブログをご覧の方は伊藤塾ご存知ですよね?)
かつて伊藤塾の仕事をしていて週一ペースで通っていた私は(なんの仕事をしていたかは、聞かないで(笑))、「そういえば駐車スペースが見つからなくてこのあたりぐるぐる回ったよなぁ。。。」などとしばしひとりごちたのでした(このあたり一方通行も多いのであんまりクルマでは行かないほうがよいかと)。
さて、LLM、正式な表記はLL.M.ですが、ラテン語でMaster of Lawsという意味で、法学既習者がさらに学識を深めるための、通常1年間の法学修士号(または課程)のことです。
アメリカでは、日本と異なり高校卒業後いきなり大学の法学部で法律を勉強するということはなく、通常法律とは無関係の文学なり化学なりを4年間?専攻して学士号を取得し、しかる後に3年間のロースクールに通いJ.D.という学位を取得し、これをもって弁護士試験の受験資格ができる、という仕組みになっています(したがって、アメリカでロースクールと言えばふつうJ.D.課程を指す)。
ここからさらに勉強の好きなヒトは前述のLLMなり、もっとすごいヒトは博士号(なんて言うか忘れた。。。)なりの課程に進む、というのが本来の仕組みなわけですが、実際問題、高校卒業後7年間?勉強してさらにもう何年か勉強する、という熱意と余裕のあるヒトは限られているらしく、多くの大学ではLLMは事実上外国人法律家の受け皿と化しているようです。私は、日本の大学の法学部を卒業していますので、その受け皿であるところのLLMを目指しているわけです(笑)
なお、前述のJ.D.というのはJuris Doctorの略で、かつてロースクールを卒業するとLL.B.(Bachelor of Laws、ふつうに法学士ですね)が得られていたところ、医者への対抗心?からDoctorの名称をつけることにしたとかしないとか。でも、医者と違って、日常生活ではふつうDr.の敬称は付けない、と知り合いのアメリカ人弁護士が言っていました。
あ、この記事に限らず、このブログの内容はすべて私の聞きかじり、思いつき等で構成されており、正確性等一切保証できませんので、なにかされる際は必ずご自身で確認してくださいね。なんてったって私はまだ3回しかアメリカ行ったことありませんので(笑)
前置きが長くなりました。
行く前は、「LLMセミナーって、どんだけマーケット狭いのよ?」と思ってましたが、けっこうな人数が来ていました。この超ピンポイントの瞬間を切り取ってもこれだけLLM受験者がいる(しかもみんな優秀そうな人たち)、というのはけっこう驚愕ですよね。今さらながら自分のやろうとしてることの無謀さが実感させられるというかなんというか。
前半は、出願手続・戦略のおさらい。これは、まぁそんなもんかな、という感じでした。これまでの情報収集によって得た私の理解が大きくは間違っていなかったことが確認できた、という意味では、意義がありました。
後半は、現時点で私の第一志望校(学校選びについてはまたあらためて書きます)である「UC Berkeley卒業生による体験談」。
これは、なかなかおもしろかったです。出願準備の話よりも、私にとっては、UC Berkeleyの実態が聞けたことが、重要でした。特に、スピーカーの、「西海岸らしいリベラルさがある。」というコメントで、ますます行きたくなりました。
やはり生の声は、貴重ですね!
さて、アゴス・ジャパンとしては、今回のセミナーで強力プッシュしたいのは、「LLM出願コンサルティングパッケージ」。これは、2回の出願戦略の座学?と、5回のカウンセリングを組み合わせたもので、費用は10万円プラス。
ふだん欧米一流事務所のパートナークラスのアワリー5万円に慣れている感覚からすると、専門的な仕事だからそんなものかなと思ってしまいそうになりますが、ふつうのサラリーマン(=私)の感覚に立ち返ってみると、高いですよね?
内容としては、出願者のバックグラウンドからのウリの抽出や、そのエッセイ等でのアピールについてアドバイスをもらえるようですが、私の場合、まったく自慢になるようなことではありませんが、新卒の時から何回も就職活動をしており、あまつさえその内一回は外資系だったので、そのテのことはなんとなく想像つくといえば想像つきます。
また、今回は頼りにできそうな知り合いのアメリカ人弁護士も、幸いに何人かいます(Sさん、あなた!あなたのことですよ!)。
英文履歴書を書いた経験もないし、周りに頼りにできそうな知り合いもいない、という方ならば、(LLMの選考ではいわゆる試験というものはなくこの出願書類が決定的に重要であることを考えると)10万円プラスは高くないような気もしますが、私の場合上記のような状況ですので、ちょっと様子見。
長くなってしまいました。TOEFL模擬試験については、またあらためて書きます。