従業員マリー
彼女はこの島に来てもう7年。フィリピンにいる家族と別れてから一度も帰国していないと言う。アタシには考えられない事だ。日本人観光客の多いこの島で働くとなると日本語を話せる方がよりいっそういい。マリーは長い間この地にいるため日本語は完璧にマスターしていた。日本語はとても難しい、英語なんて簡単だから頑張ってマスターしなさいといつもアタシに言っていた。彼女は他の従業員がアタシに一線をおいてる状況の中でも一番アタシをよく理解してくれようとしてくれた。マリーは少しづつアタシの存在を見直そうとしてくれていることがわかった。出会った当初は完全にアタシを軽蔑する感覚でいたが徐々に認めてくれていた。アタシは好きでこの地に来ていとも簡単に“ここに住みたい”とその一言でただ来ただけで家族と離れ、あんなに大泣きしてみたり…ただのワガママに過ぎない。きっとアタシがマリーならこんなふざけた日本人を認めるなんて出来ないかも知れない。アタシは素直に嬉しかった。マリーはとても優しいおねぇさん的存在だった。
