米津玄師「KICKBACK」の感想 | 文化の海をのろのろと進む

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 うしずのです。

 

 私、米津さんの曲は「LOSER」や「Flamingo」を聴いてカッコいいなと思っていたんですけど「M八七」を聴いて本格的に好きになりました。もっと前から聴いておけば良かったなと思いますが、好きになるタイミングってあるのかも知れません。

 

 では米津玄師さんの楽曲「KICKBACK」の感想です。

 

 

米津玄師 Kenshi Yonezu - KICKBACK

 

 

 

 

曲調について

 

 イントロのベースが格好いいですね。「努力、未来、A BEAUTIFUL STAR」のラップの所とか激しさの中にスタイリッシュさもあって、90年代のドラゴンアッシュみたいだなと私思ったんですけど、米津さんは影響受けているんでしょうかね。

 

 米津さんのがなる様な歌いっぷりがワイルドでカッコいいですね。ジェットコースターの様に変化する曲展開が気持ちいいです。

 

 

 

歌詞について①

 

 この曲はアニメ「チェンソーマン」の主題歌だそうですけど私、アニメを観ていないし原作マンガも未読なので歌詞から感じる印象だけ書きますね。

 

 この曲の主人公はかなり苦しんでいる様に思うんですよ。「やまない雨はないと言う前に、その傘をくれよ」と適当ななぐさめはいいから助けてくれと言う位、追い込まれている。一聴した時パワフルな歌だと思ったのですが、歌詞を読むとヤケクソになっている様な哀しくパンキッシュな印象です。

 

 

 

歌詞について② 幸せとは?

 

 「幸せになりたい。楽して生きていきたい」という歌詞があります。何を「幸せ」と思うかにもよりますが「幸せ」と「楽して生きる」は必ずしもイコールでは無いと私は思うんですよ。では、この曲の主人公はどう思っているのか?私が思いついたのはこの三つです。

 

 1、「努力」と連呼しているけど、本当は「楽したい」という矛盾を歌っている。

 

 2、「努力」して「楽して生きられる」立場に上り詰めたいと思っている。

 

 3、今が苦しい状態だから「楽して生きる」事が幸せだと思える。

 

 一体どれなんだろうと考えてしまう私です。

 

 

 

 

歌詞について③ 4443でハズレる炭酸水

 

 この感想を書く上で、なるべく他の人の感想や米津さんのインタビュー等を読まない様にしていたんですけど、よく見る音楽系5chのまとめで「4443でハズレる炭酸水」というフレーズについての考察があって、つい読んでしまいました。これスゲーって思いました。たぶん、これが正解です。

 ↓

 

 

 

 

MVについて

 

 米津さんがこういうギャグをやるのが面白いというギャップと、特にジムの場面は映像の明度が低くてシリアスな絵作りなのに、やっている事がナンセンスという、この二つのギャップが「KICKBACK」のMVを面白くしていると思います。

 

 でも、終わり方がなんか怖いと思うの私だけでしょうか?

 

 

 

 

 めくるめくサウンドに身を任せたり、歌詞について考えてみたり、MV見て笑ったり、気持ちのコンディションによって違う楽しみ方をさせて頂きました。カッコ良く、かつ複雑な味わいの曲だと思います。

 

 

 

 

 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。