英文契約書を
読みにくくしている理由の1つに、
日常会話では使われないような
古い語句が使われることがあげられます。
法律英語は、
歴史的にローマ法の影響を受けています。
したがって、
ラテン語とともにフランス語が
そのまま外来語として
使われていることが多くあります。
例えば、
ラテン語の
bona fide 「善意の、真実の」や、
フランス語を使用した
in lieu of 「~に関して」等です。
そして、
英文契約書では、
同じ意味の言葉が重複して
使用されることがよくあります。
例えば、
terms and conditions
terms も conditions も
「条件」という意味ですが、
2つあわせて、「条件」という意味です。
null and void
null も void も
「無効な」という意味ですが、
2つあわせて、「無効な」となります。
なぜ、このように同じ意味の単語を
並べて書くのでしょう?
これにも、歴史的な経緯があります。
諸説ありますが、
もともとアングロサクソン族が
支配していたイギリスに
ノルマン人が侵入して征服したことから
支配者の言語であったフランス語
あるいはラテン語系の言葉と
平民の言葉であった
アングロサクソンの言葉を一緒に記すことで
理解できる人の範囲を広めようとしたと
いわれています。
このことが、現在の英文契約書にも、
名残として残ったといわれています。
同じ意味の言葉を併記すると
微妙なニュアンスについて
お互いに補完して
明確に表現できるメリットもあります。
しかし、
同じ意味の言葉を並べることが
英文契約書を長くしてしまう
ともいわれています。
このあたりのあんばいは、
なかなか、難しいですね。
☆☆本日のポイント☆☆
英文契約書には、
その歴史的な経緯から、
ラテン語やフランス語が使われたり、
同じような意味の言葉が並べて使われます。
☆☆本日のオススメ行動☆☆
英語で、契約書を「締結する」は、
entered intoですが、
法律英語の世界では、
1つの単語で言えるものを
わざわざ2つの単語で表現するケースも
多くあります。
以下は、英文契約書でお決まりの言い方です。
THIS AGREEMENT made and entered into
this day of November 5, 2013...
本契約は、2013年11月5日に
( )されたものである。
( )に入る日本語は・・・もう、お分かりですね!