たった3日でビジネスが破たん!とならないために~経営者がビジネスに最低限必要な法律知識 -5ページ目

たった3日でビジネスが破たん!とならないために~経営者がビジネスに最低限必要な法律知識

契約って、結構困っているんだよねぇ、
法的な相談が気軽にできたらいいなぁ、
そんな声にお応えしようというブログです。

こんなとき、どうしたらいいの?というお問い合わせも歓迎です。

業で法務の仕事をしている、
と言うと、

「すごいですねぇ・・・」とか、
「え、弁護士なんですか?」とか
聞かれることがあります。

ぜんぜん、すごくないですし、
弁護士の資格もありません

法務の仕事って、
どんなことをしているんですか?

と聞かれるので、
今日は、法務の仕事について
お話ししようと思います。

法務の仕事は、いろいろありますが、
代表的な業務は、以下のものがあります。

契約関連業務
 契約書の作成、契約書の審査、契約交渉、
 契約に関する手続(印紙、社印の管理など)

法律相談、訴訟・トラブル対応

知的財産に関する業務
 特許、商標等の管理、法的手続、商標調査など
 
顧問弁護士、弁理士、官公庁との交渉

社内規定に関する業務
 規定の制定、見直し、関連する法律の調査・分析

リスクマネジメント
 社内危機管理体制、内部統制、
 コンプライアンス(法令順守)体制の構築

株主総会、取締役会についての準備、手続

不動産関係業務
 担保管理、建設プロジェクトの運営

ライセンス(許認可)の取得・管理

会社によっては、
知的財産が別部署になったり、

株主総会や規定の管理は、
総務の管轄になったりすることも
珍しくありません。


法務の仕事として、わかりやすいのは、
法的トラブルへの対応です。

取引先の倒産やクレームの発生といった
問題が発生した場合に、
裁判を含めた法的対応を行い、
問題を解決することが求められます。

このような法務の仕事は、

病気になってしまった人が、
病院に行って治療を受けるのと同じく、

法的に問題が起こってから対応するので、
「臨床法務(治療法務・裁判法務)」
といわれます。

これに対し、

人によっては、
病気になる前に、
日常の食生活に気をつけたり、
毎日、運動をしたりして、

健康を維持し、病気を予防している人も
いらっしゃいますよね?

このように、法務の仕事にも
法的トラブルを未然に防ぐための
仕事
があります。

契約締結前に契約書をチェックしたり、
従業員にコンプライアンス教育を行い、
不祥事を防ぐことが含まれます。

このような法務の仕事を「予防法務」といいます。

最後に、
企業経営上の重要な意思決定に参加し、
企業の意思決定にかかわる
法律事務
を行う仕事があります。

企業の買収や合併(M&A)、
新製品開発などにあたり、

法的リスクの分析や効果的な知的財産権の
活用方法を提案することで、
企業価値を高める意思決定のサポート
を行います。

このような法務の仕事を「戦略法務」といいます。


私が15年間、法務の仕事をしている中で、
企業における法務の役割は、
以下のように変わってきていると思います。

紛争・トラブルへの対応(臨床法務)
       ↓
紛争・トラブルの予防(予防法務)
       ↓
経営上の意思決定への参加(戦略法務)

トラブル対応からトラブル予防へ、
さらには、
企業戦略にシフトするのが理想です。

トラブル対応は、
時間的にも、金銭的にも
企業にはダメージが大きくなります

たとえば、裁判になれば、
解決までに1~2年かかることはざらですし
損害賠償を支払ったり、弁護士費用が掛かったりして
たいていの場合は、赤字になります。

しかし、
予防法務、戦略法務にシフトできれば、

契約書の作成段階でのちょっとしたチェックで
1億円の損害を支払わなくて済んだり、

法的な規制をあらかじめ調査して、
それに備える戦略を立てることによって、
想定通りの利益を上げることができるなど、
時間的、金銭的メリットが大きくなります


トラブル対応には、紛争処理の専門家である
弁護士にお願いするのはメリットがありますが、

予防法務、戦略法務にシフトするには、
社内の仕事がわかり、実務経験のある
法務スタッフがキーとなるのですね。


☆☆本日のポイント☆☆

トラブルが起こってから、
それを解決するための臨床法務から、

トラブルを未然に防ぐ予防法務
さらには、企業戦略に法的検討を加える
戦略法務に力を入れるようにしましょう。


☆☆本日のおすすめ行動☆☆

トラブルを未然に防ぐために、
あなたのビジネスでは、
どのようなトラブルが発生しやすいか
考えてみましょう。