たった3日でビジネスが破たん!とならないために~経営者がビジネスに最低限必要な法律知識 -29ページ目

たった3日でビジネスが破たん!とならないために~経営者がビジネスに最低限必要な法律知識

契約って、結構困っているんだよねぇ、
法的な相談が気軽にできたらいいなぁ、
そんな声にお応えしようというブログです。

こんなとき、どうしたらいいの?というお問い合わせも歓迎です。

日、
私の友人の会社で
ある著名人を招いて講演会があり
友人は、その担当になりました。

講演会がとても盛況だったので、
冊子にして社員に配布しよう!
という話になったそうです。

友人は、
当日のビデオを何度も何度も見直して、
冊子を作り上げました。

そして、自信満々
できあがった冊子を
講演者に見せに行きました。

講演者は、
友人の訪問をはじめは喜びましたが、
話をしているうちに
だんだんと顔が曇ってきました

そして、
渡された冊子を手にとって
パラパラとページをめくり

あるページに差し掛かったとたん、
パッと顔を上げて、

「冊子を作って配る?
それもタダで!?

そんなこと、されちゃ、困る!

内容が、自分のしゃべったことと違うし、
おまけに、この部分は、
オフレコと言ったじゃないか!

このまま冊子にされては・・・

とんでもない!!


力作を褒めてもらえると
ちょっと期待さえしていた友人は、


ひどくお叱りを受けて、
かなりショックだったようです。


何が悪かったのかな?

冊子を作ったこと?
無料で配ったこと?
内容が違っていたこと?
オフレコの内容まで入れてしまったこと?

友人は、納得がいかないといった様子で、
次から次に質問を投げかけてきました。

あなたは、どう思いますか?


前回、書いたように、
本や雑誌などの文章には、
書いた人に「著作権」という権利があって、

あなたが勝手にコピーをしたり、
編集したり、ネットに載せたりすれば、
使用料や損害賠償が請求されたりします

また、裁判になれば、
最高で300万円以下の罰金
または3年以下の懲役 が科せられます。

講演
は、文字には残りませんが、
本や雑誌の文章と同じように、
講演者に対して
「著作権」という権利が与えられています。

したがって、
講演についても、
勝手に冊子にしたり、内容を編集したり
ネットに載せたりすると、

使用料や損害賠償の請求
がやってきたり、

裁判
になれば、
罰金や懲役が科せられるのです。


なぜか、著作権については、
こんな誤解をしている人がいて、
よくトラブルになります。

お金を払ったんだから、
 ネットに載せようが、
 冊子を作ろうが、勝手でしょ?

●講演後、冊子を『タダ』で配れば、
 こっちに儲けはないんだし

 講演者が損するわけでもないので
 大丈夫でしょ?

 それどころか、
 こっちのお金で
 宣伝してあげてるようなもんだから
 むしろ感謝されるべきだよね。

これらはいずれも「誤り」です。


たとえば、
講演を依頼し、内容が評判だったので、
あとで、講演録の冊子を作って
無料で配付したとします。

講演者にしてみれば、
今回の「講演会」の部分は
お金をもらったかもしれませんが、

冊子と同じ内容を
本にして売れば
ベストセラーになって
1,000万円、もうかったかもしれません。

あるいは、

「無料で冊子がもらえるなら、
わざわざお金を出して
本人を呼ばなくてもいいや…」と

講演のチャンスが失われて
500万円の講演料が入らなくなる
かもしれません。

また、冊子を配付するのであれば、
事前に内容や表現のチェックをしたい
考えるかもしれません。

冊子を作ったり、ホームページに載せたり…
利用するほうは、

「みんなに聞かせてあげたい」
「とてもよかったので、伝えたい」
「講演者のためになるかもしれない」

たいていは、
【いいこと】をやってるつもりですが、

あなたが【いい】と思っても、
講演者にとって【いい】とは、
限らないのです。

「勝手に冊子なんか作って…」
(本にするつもりだったのに)

「無料で配るなんて…」 
(有料で配れば、もうかったのに)

「ホームページに載せるなんて…」
(内緒だったのに)

「内容やニュアンスが違うんだよなぁ…」
(あんた、分かんないくせに)

あなたが、
【相手のためにいい】と思ってやったことが
【あなたに都合のいいこと】に
見えてしまうと、

「本にすれば、
ベストセラーのチャンスだったんだ!

1,000万円、賠償しろ!

とか、

「余計なことをするから、
講演の予定がキャンセルになったじゃないか!
代わりに500万円、弁償しろ!

とかいう話になってしまうのです。

権利を持っている人が、どう思うか?
それをきちんと確認することが大切です。

☆☆トラブルを防ぐポイント☆☆

【自分が】
いいと思うかではなく
【権利を持っている人が】いいと思うか
かならず確認するようにしましょう。