契約書の冒頭、
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株式会社佐藤商事(以下「甲」という)と
有限会社いろは商店(以下「乙」という)とは・・・
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契約書では、このように当事者のことを
「甲」「乙」と略して表記するのが一般的です。
さて、この「甲」と「乙」・・・
どちらを「甲」にして、
どちらを「乙」にするのがよいのでしょう?
実は、これについて、
法律で決まっているわけではありません。
「契約書を作った方が頭だと失礼なので・・・」
と言って、相手を「甲」、自分を「乙」に
する人がいますが、
慣例として、
仕事をする側、モノを提供する側、お金をもらう側が「甲」
仕事を依頼する側、モノを受けとる側、お金を払う側が「乙」
こんな感じで使われています。
だから、作成した方を「甲」としても
偉そうとか、失礼とかにはなりません。
例えば、売買契約なら、
売主:佐藤商事
買主:いろは商店 の場合、
甲:佐藤商事
乙:いろは商店 とするのが一般的です。
賃貸借契約なら、
貸主:スズキ不動産
借主:山田太郎 の場合、
甲:スズキ不動産
乙:山田太郎 とするのが一般的です。
ただ、「甲」「乙」と表記すると、
契約書を読みすすめているうちに
どちらがどちらか分からなくなるので、
「甲」「乙」を使わず、
「売主」「買主」、「貸主」「借主」のように
表記する場合もあります。
ちなみに・・・
契約の当事者が3人以上の場合は、
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
の順に、使うことになります。
さすがに、「癸」まで使われた契約書は
見たことがありません。
私がこれまで作成した契約書で、
一番多かったのは、6当事者でしたので、
そのときは「己」まで使いました。
ちなみに、
日本の契約書では、「甲」「乙」が使われますが、
英文の契約書では、「ABC」「XYZ」のように
アルファベット3文字が好まれるようです。
契約書の中で当事者の名前が何度も出てくると
ちょっと「くどい」感じになるので、
略称を使おうという発想は、万国共通のようです。
☆☆本日のポイント☆☆
契約書の「甲」「乙」は、
甲:仕事をする側、モノを提供する側、お金をもらう側
乙:仕事を依頼する側、モノを受けとる側、お金を払う側
☆☆本日のおすすめ行動☆☆
今日の出来事について
登場人物を「甲」「乙」のような略称を使って
文章を書いてみましょう!