記憶(き-おく){名詞}
1過去に体験したことや覚えたことを、忘れずに心にとめておくこと。また、その内容。
2心理学で、生物体に過去の影響が残ること。また、過去の経験を保持し、これを再生・再認する機能の総称。
3コンピューターに必要なデータを蓄えておくこと。
英語→memory,a recollectionなど
今回は記憶です。
私たちの生活は全てこの記憶を基にしてなりたっています。当然ですが、何も覚えてないと何もできません。(そういう映画もありましたが…)
ですが、すぐ忘れてしまう記憶もあればずっと覚えている記憶もあると思います。
記憶の保持時間を専門的にわけると以下のように。
「感覚記憶 」→「 短期記憶 」→「 長期記憶 」
今回はこの中でも一般的に記憶として皆様が認識している「長期記憶」のお話です。
「長期記憶」読んで字のごとく、長い期間覚えている記憶のことです。
しかし、この「長期記憶」というのはさらに3つの記憶に分類することができます。
まず1つ目が「手続的記憶」。これは「洗濯の仕方」や「自転車の乗り方」などの、普段思い出さない(出せない)ものです。もう身についてしまっているものの記憶ですね。
次に2つ目と3つ目を同時に。(この2つは宣言的記憶というくくりに入るため)
今度は「エピソード記憶」と「意味記憶」です。
字を見ればなんとなく想像はつくのではないでしょうか。「エピソード記憶」というのは「昨日は本屋に行って雑誌を買った」などといった時間や空間を特定して思い出せる、個人的な出来事の記憶です。
そして「意味記憶」とは「本は紙でできている」などといった、一般的知識としての記憶のことです。
ちなみに「アルツハイマー病」というのがありますが、あれは「エピソード記憶」が新しいものから欠落していくという病気であると考えられています。なので、最近の事は覚えていないが、昔のことはすらすらと言える、というような状況が出来るわけです。
この他にも記憶には色々と面白い話があるのでそちらのほうも紹介します。
皆様は、本当は行くところがあったのに、つい、いつもと同じように家に帰ってしまう。一回したことを忘れてもう一度やってしまった、といった経験はないですか?
いつもしていること(高度に習熟したこと)は自動的で、意識せずにやってしまうので、失敗を起こすことがあるのです。このようなエラーをアクション・スリップといいます。
他にもまだ記憶に新しいオウム事件で「サブリミナル・カット」というのが有名になりましたね。具体的な例をあげると、映画館で映画の映像の中に3ミリ秒というごく短い時間に「コークを飲もう」というメッセージを入れました。
その後、6週間の実験期間中にコーラの売り上げが58%増加しました。3ミリ秒というごく短い時間は人間には知覚されません。このような効果を「サブリミナル効果」といいます。もちろんこの後、世界的に禁止されました(笑)
では最後にもう1つ。日常生活でとてもショッキングなニュースや出来事を聞いたり見たりすると、 長い間はっきり覚えていることがあります。これを フラッシュバルブ記憶と言い ます。
最近だと「アメリカ同時多発テロ(911)」でしょうか。
実は私911の一機目の飛行機がビルに激突したところからテレビで映像を見てまして、その時付き合っていた彼女と電話で喧嘩してる真っ最中でした。何故なのか、その喧嘩の内容を今でもはっきりと覚えています…。
今回は「日常をとりまく記憶」でした。