「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」 -11ページ目

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です、

 

歴史シミュレーションその32

 

https://youtu.be/f8WpWDo34Mo

 

勝頼の目に、わずかな光が戻り

始めていた。

 

「北条を押す戦に、
 

甲斐がどこまで出るべきとお考えか」

 

「上野の一部に、
 

武田の旗が立つ場所を作る。

 

 そこを、『甲斐と上杉の接点』とする。

 

 その代わり、
 武田は関東との覇道において、
 

『兵を出すべきときには出す』ことを約す」

 

謙信が示したのは、

 


甲斐にとって「領地の拡大」であり、


上杉にとって「関東支配の安定」であり、


徳川にとって「東国における“自由な手足”

の減少」である。

 

勝頼の「決心」

 

勝頼は、長く息を吐いた。

 

「……川中島にて我らは敵であった。

 


 しかし今、
 天下の形が変わりつつある中で、
 

上杉殿と刃を交えることより、
 

共に刃を向けるべき相手が増えておる」

 

謙信は黙って聞いている。

 

「徳川
 織田
 北条

 

 これらが、
 

甲斐と信濃の山を狭めようとしている。

 

 この山を守るために、
 

我は、『甲斐の武田』の名だけに

こだわるわけにはいかぬ」

 

勝頼は、深く頭を下げた。

 

「上杉殿。

 


 武田勝頼、
 

ここに『反信長・反北条』の戦において、
 

上杉と共に動くことを約し申し候」

 

謙信は、その頭に手を伸ばしは

しなかった。


ただ、静かに頷いた。

 

「よい。


 川中島で交えた刃は、
 

徳川と北条に向ければよい。

 

 甲斐・信濃の山は、
 

甲斐と上杉の共に守るべき地となる」

 

この場で交わされた約定は、


紙には一部しか残されなかったかもしれない。

 

しかし、「甲斐と上杉が徳川・北条に

対して共に動く」という筋だけは、


はっきりと地図の上に刻まれた。

 

山を下る風

 

会盟のあと、
謙信は甲斐の山道を少し歩いた。

 

風は深く、
谷の向こうから、
甲斐の村々の煙が見える。

 

「武田の山は、
 我らが敵として見たときにも、
 

ただ堅い場所というだけではなかった。

 

 そこには人がおり、
 祈りがあり、
 

米があり、
古き秩序が息づいていた」

 

九頭竜川後の戦は、
単に「強い者同士の激突」

ではない。

 

甲斐・信濃の山を誰と守るか。


関東の平野を誰と支えるか。

 

その選び方一つ一つが、
やがて上杉謙信と織田信長の

「第二の決戦」の形を決めていく。

 

甲斐の風は、
越後の風とは違う匂いを運んでいた。

 

その匂いの中に、
「かつての敵が、今は共に刃を向ける

相手を変えた」という、
不思議な感触が混じっていた。

 

第十六話 東国連合、海と野と谷

 

関東の覇道が整えられつつある頃、

その道の端には、すでに幾つもの

旗が揺れていた。

 


上杉の旗だけではない。


海の里見
野の佐竹
谷の宇都宮
そして、

平野の結城

 

それぞれが、それぞれの場所で

「北条と織田の影」に耐えながら、


どちらへ身を寄せるべきかを

測っていた。

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

懐中温泉