懐中温泉です、
あなたは野望をお持ちでしょうか。
「野望？そう言えば、最近聞かないような。」
「ありません。」
「願望はあるけど、野望ってほどでは。」
確かに、昨日までの世界ではよく見たり聞いたり
した言葉ですが、この近未来社会に来てからは、
あまり聞かない感じがします。
意識にさえ上らなかったような。
1年くらい前になりますが、巨大で、目に見えない
タイムマシンで、不意にこの近未来社会に世界が
そっくりやってきてからは、皆で五里霧中という感じ
でいます。
そういうときにこそ、野望を果たすにはチャンスなの
だと思いますが、なんだかそちらの方が薄らいで
いる。
全体として、管理やコントロールが進んでいる。
まず、目に見える現象としては、人々の海外への
移動が極端に制限されています。
その分、従来のコミュニケーションスタイルも変わり、
とくにビデオ・チャットによる交信は明らかに進んで
います。
従来の仕事のスタイルに合わない、ということで
浸透度の低い業種もあるでしょうが、よく合い、
合理化が急速に進む分野の方が多いでしょう。
グローバルにコミュニケーションが緊密になっている。
他方で、クラウド・コンピューティングによる情報の
集積と個別の需要に基づいた、ダイレクトなレスポンス
の精度を高めたオンライン・ビジネスが進んでいます。
また、ライフ・スタイルでもAI（人工知能）が関わる
領域は広がり、深度を増しています。
その分、野望は減っているというか、その余地がある
のか。
ふと、まったくないかのような気もしてきます。
しかし、昨日までの世界での、いわゆる野望は確かに
持ちにくい。
それは、権力志向というか、競争社会で勝ち抜くとか、
支配するとか、で考えるならそうだと思います。
勝ち負け
競争
いずれも、資源は有限である、というところから来て
います。
資源の奪い合い
もちろん、今でもそうですし、むしろ当面はこの傾向は
激化していくものと思われます。
少なくとも10年は、いわゆる資本主義の形をとって、
装いも新しくしながら続いていく。
あ、この見通しは、私が立てているのではありません。
私自身はどうも外的直観が苦手というか、劣っている
ため、未来予測などもあまり得意ではないので。
そういう未来予測などが強い人の話をいろいろ聞いて
それにしたがっているだけで。
ともかく、旧来型の野望もありえますが、しかし管理
が強まっているために、なかなかそういう、
資源は有限だから、
資源を奪い合う
競争原理
に基づいた野望は生まれにくい。
一方で、
資源が無限
とすれば、競争・奪い合いという形をとらずに、創造
することはできます。
創造するという野望
創造的野望
これなら、いくらでもありうる。
テクノロジーや知識の集積が進み、それらを融合
させて活用する余地はむしろ広がっています。
今まではできない、とされていたことを、やすやすと
できるようになっています。
野望も新しいスタイルが求められている。
あるいは、創造的でないと今後野望は描けない。
鍵はやはり、直観力が高く、未来予測も得意な
人々が言っているように、融合、なのでしょう。
融合による創造をするという野望
これなら、十分ありうると思います。
また、あなた委員会では、高校2年生であるあなた
が委員長となり、理想に満ちた願望をもとに、
人生の資産の融合を進めているところです。
とすると、出てくるのは、野望ですね。
近未来社会での野望。
打ち出してください。
あなたの新たな野望を。
