懐中温泉です、
あなたと共に、この近未来社会に来ています。
来てしまいました、と言った方がふさわしいのか
とも思います。
それほど不意に、世界丸ごと、巨大で目に見えない
タイムマシンで近い将来来るはずだが、まだ来ては
いない、近未来に来てしまったのです。
まるで昨日のことのようですが、かれこれ1年たって
います。
昨日までの世界から来たので、この言い方は案外
当たっています。
一日千秋の思い
（いちじつせんしゅう）
こちらは、1日会わないだけで何年も会わないように
思う、という意味で使います。
恋い慕う気持ちや待ち望む気持ちが非常に強いこと
を指して言いますが、今回の近未来社会に世界が
そっくり来てしまってから1年たつが、あたかも昨日
のことのようです。
その意味で、タイムマシンで、近いとはいえ未来が
近づいてくるのを待つ代わりに、世界全体で未来に
やってきた、という格好です。
価値観が変わっています。
テクノロジー・科学技術の進展は日進月歩。
ある意味、コントロールが進んでいる。
しかし、すべては、あたかも深い霧の中にあっての
活動、という感じでいます。
迷走を続ける。
どこへ向かって走っているのか。
どこをさまよっているのか。
彷徨。
明日の世界に来ているはずなのに、あるいは、
だからこそなのか、
明日、どうなるのかもわからない。
明日はどっちだ。
名作、ちばてつや氏の『あしたのジョー』
主人公矢吹錠は、だいたい高校2年生くらいの
設定ではなかったかと思います。
少年院に入っていたので、そこらへんは曖昧ですし、
マンガ時間というくらいで、それこそタイムマシン
さながら、自由に時間を調整します。
というので、正確には割り出せないのですが、
明日はどっちかわからないし、明日どうなるのか
わからない、という点でまさに高校2年生。
そして、幸い、というべきでしょうか、
この近未来社会であなたはあなた委員会を組織し、
委員長には高校2年生のあなたが就任している。
私もあなたに見習い、私のあなた委員会、略して
私委員会を立ち上げました。
もちろん、委員長は高校2年生の私です。
なぜ高校2年生なのか。
それは、高校2年生は、明日のことがわからない
という状況に最も強いからです。
明日はどっちだ、のエキスパートです。
そしてまた、人生の資産である健康には大変
恵まれている。
その蘇生能力
成長力
新生する
健康資産家、と言ってよいでしょう。
なお、人生の資産とは、他に、
スキル
人間関係
信用・評判
知識・知恵
がありますが、これに時間をも加えて良いとする
なら、高校2年生はその意味でも資産家です。
時間がたっぷりある。
委員会を編成したのは、高校2年生は上の４つの
資産については、むしろ途上、これからという段階
にあるので、人生のステージを経て身につけた
資産をそれぞれのステージのあなたが提供する。
ということです。
そういうわけで、あなた委員会の委員長である、
高校2年生のあなたは考えています。
明日はどっちだ。
１つわかっているのは、あなたはあなたの願望を
実現させることに集中すれば良い、ということです。
今までは、もしかすると他の人や世間の願望を
自分のものだと思い込んでいたところがあり、
だからこそその願望は当然ですが実現しなかった。
実現したとしても心から満足できなかった。
ところが、この、近未来社会ではそれができる。
明日どうなるかわからないからこそ、あなたが
どうするか決めることができるのです。
願望はそのためのパワーを提供します。
あなたの願望の指し示すところにしたがって
下さい。
明日はどっちですか。
進んでください。
