懐中温泉です、
あなたは、かてめしをご存じですか。
https://youtu.be/4EnBvVLtUo8
大変身体に良い。
おそらくは不老長寿の秘訣の１つとして、
これの摂取・常食化が挙げられるほど。
かてめしというのは、辞書では、米のほかに、
雑穀や大根・芋・海藻類を混ぜて炊いた飯
です。
ミックス飯。
かてめしのかては、米偏に柔らかいと
書いて糅という漢字をあてています。
正直、あなたにお話しするまで、別の漢字、
米偏に量、これもかてと読みます、なのだ
と思っていました。
先に挙げたような効能からして、
人生の糧（かて）
となる。
だから糧飯、というのだ、とどこか錯覚を
していたところがあります。
もっとも現在の段階では、ひらがなで十分
という判断が国語審議会などではあるのか、
そもそも漢字をあてていません。
だから、単に私がものを知らないだけかも
しれませんが、そんな具合になっています。
しかし、米になにかを混ぜて、柔らかくなる
感じなのは確かで、さすが昔の人はうまく
表現したもの、と感心しています。
そして、今や、健康に良いというので、
雑穀米はなかなかの人気です。
とくに長らく、クサい飯とされてきた、刑務所
で受刑者に提供される米と押し麦との
麦飯はその中でもエース級と言えるでしょう。
米7に対して麦3の割合、もしくは、価格の
状況によっては比率が変わってくることも
ありえます。
これで炊いたご飯は確かに、白米だけで
炊いたご飯が、ほんのり甘味を帯びた香り
が漂う。
それに対して、どこか少しすえた感じの、
香りというよりは、やはり匂い、もしかすると
消臭剤の方に使う漢字の、臭いがします。
だからクサい飯。
ところが、受刑者はこれを食べ続けると
出所するときにはだいたい健康体になって
いる。
実際に、日々の生活習慣も、早寝早起き、
また一定の作業労働時間があり、適宜
運動もする。
しかも、栄養的にも十分。
むしろ、アルコール類、砂糖を使った甘い
もの、が原則禁じられていますので、
なんだかやたら健康に良さそうです。
もっとも、環境はすこぶる悪い。
刑罰なので、一刻も早く出たい、と受刑者に
思わせるようでないといけません。
いずれにせよ、この麦飯、いわゆる
バクシャリ、は白米が銀シャリとするのに
対して、劣格です。
それでも、いわゆる麦トロ飯、というので、
山芋をすりおろしたものをこの麦飯に
しょう油や卵、ノリなどとともにかけ、
混ぜたりして、あるいは混ぜずに食べる。
食べるというよりは、少しお行儀が悪い
感じで、かきこむ、の方がいいかもしれません。
実際のところ、山芋のトロロ・とろろで
ごくスルスルと喉を通っていきますので、
かきこむ、かっこむ、という実感があります。
この麦トロ飯専門店もあるようで、しかも
チェーン店のようにしてある。
こういうところでは麦トロセットというので、
たいてい熱々の味噌汁を一緒に出してきます。
これは、メインの麦トロ飯があまりにも
食べやすく、スルスルと食べてしまえるので、
こちらでときどき箸休めのようにする、
という目的とどこかで聞いたことがあります。
実に美味そうなのですが、いや、美味い
のですが、食べ合わせ的にはどうか。
主穀は1回の食事には1種類のみ。
いわゆる食べ合わせのルールは、これと
フルーツなら1種類のみ
食事時間の間隔は5時間あける
食事中の水分摂取は口を湿らす程度
この4つになります。
その１つである、主穀は1種類、というのを
米・麦・山芋
の3種類で混ぜてしまっている。
もっとも、山芋は穀物ではない、野菜だ、
とくに繊維分の豊富な、とするならば
話は違ってきます。
それを言うなら、米と麦の混交はどうか。
これもご法度となりそうです。
が、たぶん、押し麦の方は、適度な食物
繊維の供給の方に力点がいくのでしょう。
とは言え、いちおう気になるので、たとえば
私は大麦飯を採用しています。
前にお話ししましたように、米の代わりに
大麦である、モチ麦と、やはり大麦である、
押し麦。
これを半々で、炊き、ご飯にしてしまう。
白米なし。
これならば、食物せんいも摂れ、また、
めしの形もしていますので、満足度は高い。
少なくとも私は白米をさんざん食べたので
こういうことも言えるのですが。
白米なしで、大麦だけで。
粘りは弱く、なるほど糅で、究極のかてめし
ということになるでしょう。
しかし、充実します。
明らかに健康にもよい。
あなたにも強くお薦めします。
究極のかてめしを。
極めて下さい。
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