懐中温泉です、
あなたも今や大変なことになった、と
思っているものと推察します。
https://youtu.be/Sgk8U8aP63Y
身動きがとれない。
一瞬、そのようにも錯覚します。
もっとも、それは錯覚であり、気のせい
です。
実のところ、まったく動きが
封じられてしまったかというと、
そうでもない。
今まで通りの生活をほとんど変えずに
過ごすことができている。
にっちもさっちもいかないか。
漢字をあてれば、二進も三進もいかないか、
となりますが、そうなのか、というと
そんなこともなさそうです。
進んではいけそう。
少なくとも、ありとあらゆる災厄があなたの
身に同時に降りかかってくる、ということは
確率としてかなり低い。
多重債務に陥っている場合はそうなるかも
しれませんが、たぶんあなたは
そうではない。
なぜかというと、そのような、本当に進退
極まった、といった状況にある人が、
本ブログに注意が向くとは思えない。
どこか気持ちに余裕がないと、溫泉だとか
湯治、というタイトルが目に入ることは
ないと思うからです。
したがって、ここでは総国民への湯治を
提言していますが、まずは、ある程度
身動きがとれる状態である人を
中心に、となってきます。
で、あらためて提言したい。
今こそ、湯治を。
湯治というのは、火山や地震、という、
災害が多い土地ではあるが、同時に溫泉も
ある、この日本では長らく、民間療法の
中心でした。
もちろん、医者の存在もあったのですが、
江戸時代、全国で7万あった村々の全てで
村医者がいた、というのはありえなかった。
今だって、農山間地には診療所というのは
全てには望めないわけですし。
また、薬屋さんというのもけっこう昔から
ありますが、それとても、今のように
ドラッグ・ストアのチェーン店が津々浦々に
まで展開している、
わけではなかった。
せいぜい、行商人が薬草を売りに来る、
くらいのもので。
行商人が持ってくるのはしかし、そこら辺で
とれないような、クマの胆嚢の干したもの、
すなわち、熊の胆（くまのい）
とか、その名前のついている朝鮮人参とか。
マムシ酒やハブ酒。
もっとも、そこら辺に生えている薬草でも
まとめてあれば重宝と、案外売れていたかも
しれませんが。
ともかく、やはり民間療法として、薬草の
知識がある村の古老などは貴重な薬事者と
してあったわけです。
また、それぞれの家でも、家伝の秘薬など
あったかもしれません。
とくに日本独自の薬草としては、前にも
ご紹介した
ドクダミ
ゲンノショウコ
センブリ
これは、漢方薬と一緒にされますが、厳密には
日本由来です。
センブリは、とくにもともとが消化器官系の
薬として知られるものですが、最近、その
毛髪への効用が着目されています。
湯治というのは、そういう知識の積み重ねと
ともに、溫泉や鉱泉の効能が育んできた
日本古来の病気治療法なのです。
溫泉や鉱泉に入り、お湯で治す。
あるいは、上の薬草などを入れた薬湯に
入浴し、治す。
つまるところは、血液の循環を良くする、ことが
目的です。
最終的には自己治癒をさせる。
近代医学が発達するまで、病気の治療というと
もっぱらこの湯治だった。
つまりは自己治癒。
自己治癒とは、寝て治せない病気は治せない、
という根本に由来します。
実際、それは今でもそうですね。
自分の身体は自分で治すしかない。
お医者さんや薬は、それを助けるだけ。
もちろん、健康になるのも自分なのです。
栄養をとり、血流を良くして、健康になり、
健康であり続ける。
やはり自分です。
病気でなくとも、健康増進のために溫泉に
いくことを、とくに今、身動きがとれない、と
錯覚しそうな人を多く見かける現時点で
強くお薦めしたい。
いや、総国民に提言したい。
総国民湯治せよ、と。
提言したい。
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