懐中温泉です、
あなたは、実践していますか。
究極の健康法を。
人類の歴史としてもかなり昔から記録
に残る。
誰もが知っている。
知識としては。
しかし、知っているからといって、実践
できるかと言えば、そうではない。
その典型のような。
そうです、腹八分。
早寝早起き腹八分
紀元前3000年前あたり、今から5000年
ほど前にはこの究極の健康法を知って
いたはずの人類。
しかし、それを達成した文明や国家が
これまであったのか、というとおそらく
そうではない。
それはなぜか。
その理由として、文明や国家は、常に
膨張しようとし続ける。
満ちようとする。
満ち足りようとする。
満つれば欠くる
日本の貴族といえば藤原氏がありますが、
その中でも栄耀栄華を極めたとされる
藤原道長（ふじわらのみちなが）
［966〜1027］
彼は、11世紀初めの頃の人で、今から
1000年くらい前に藤原氏が天皇家の
外戚として完全に日本の支配者であった。
そのときの藤原一族にあってトップだった
人物です。
彼の人生は、まさに満ち足りたものの
はずでした。
なにしろ、ほしいものは何でも手に入る。
恐いものなし。
若いときから恋愛関係も盛んで、今で言う
プレイボーイ。
日本で最初の本格的な小説ということで
有名な紫式部『源氏物語』の主人公、
光源氏（ひかるげんじ）のモデルになった
とされています。
あるいは、光源氏には特定のモデルはなく、
むしろ、その作中人物の1人であったとも
されています。
中でも策謀家の貴族が彼に似ていた
ようです。
その話は同時代でもすでに評判で、晩年に
はありましたが、道長自身もストーリーの
進行具合はどうなのか、と紫式部に
問い合わせた。
そのようなエピソードも残っています。
その満ち足りた生涯は、酒宴の席で彼が
残したとされる、
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の
虧（かけ）たることも なしと思へば」
（この世は 自分のためにあるようなものだ
満月のように 何も足りないものはない）
がよく示していると言えるでしょう。
しかし、満月はいずれ欠けていきます。
満ちれば欠けるのが世の常。
それを象徴するのが、彼が、当時としては
珍しい、糖尿病をわずらっていたという
事実でしょう。
その頃の大変ぜいたくな食品である、
ハチミツをかけたチーズ（のようなもの）
が好物でよく食べたのに、仏教で殺生を嫌う
ことから肉や魚を食べなかった。
だからだと思いますが、
50歳を過ぎたあたりから急激に痩せ細り、
また水をよく飲むようになった
背中に大きな腫れものができ、それが
悪化して膿み、痛みを発した
視力も年々衰え、しまいには目の前の人物の
顔の判別もできなくなった
いずれも糖尿病の末期症状とされています。
シンプルに言えば、ぜいたく病です。
腹八分はもとより頭になかったに違いない。
実は、昨晩私も、スイカのみで夕食として
その膨満感に苦しみました。
もちろん光源氏をきどるつもりはない。
ですが、満ち足りた気分をひたすら
求めていたのかもしれない。
それが消化器官に過剰な負担をかけた。
今、深く反省しています。
いくら血圧・血糖について身体に良い
とされても、大きめの小玉スイカを
ほぼ丸ごと食べてしまった。
腎臓などがビックリしているのか。
明らかに体内で反応がある。
そのように感じます。
満ちれば欠ける
これは自分の限界を教えてくれる
ということで、反省しています。
私は今後真の腹八分を目指します。
腹八分を達成するようにします。
真の健康になるために。
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