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あなたも、小野小町の名前は
聞いたことがあるでしょう。
おのの、こまち、です。
https://youtu.be/O9j7d1esyAM
「もちろん、知っている。」
「でも、どうして、
おのこまちではないの？」
「の、がつくのはなぜ？」
あなたがもしもアルプスの少女、
ハイジであれば、そのように
余計なことを聞いてくるかもしれません。
彼女は、わからないことは
なんでもお祖父さんに
たずねるからです。
ですが、実際問題、
あなたはハイジでありませんし、
私もあなたのお祖父さんでも
ないので、とっさに答えられません。
赤毛のアンもまた、
よく、孤児院から引き取られた
グリーンゲーブルのマシューおじさんに
物事をたずねます。
しかし、マシューおじさんは、
だいたい何でも
「そうさな、わからんよ。」
そのように応えていました。
応じただけです。
答えではなく。
赤毛のアン、すなわち
アン・シャーリーは
マシューおじさん、すなわち
マシュー・クスバートとは他人です。
あなたは私にとっては
他人ですので、
この場合、マシューおじさんの方で
いきましょう。
「このブログでは、ときどき、
『あなたは私、私はあなたです』
と言ってるんじゃないか。」
ハイジやアンは、どちらも大変素直な
子どもで、そんな余計な屁理屈を
こねたりはしませんでしたよ（笑）
とにかく、
小野小町が
なぜおののこまちであり、
おのこまちではないのか。
そうさな、わからんよ。
今のところ、このようにお答え
するしかないです。
小野妹子
おののいもこ
彼女より古い、聖徳太子の時代に
遣隋使として派遣された人物ですが、
彼は「の」がついています。
が、小町よりもあとの時代の
小野道風
おののとうふう
や、
小野篁
おののたかむら
は、歌人としては
のがつきますが、歴史書の中では
のが省略されます。
芸名として用いる場合、
流派もしくは一座の名前を
使っている、ということでしょうか。
あるいは一族の名前で、
必ずしも現代の姓ではない。
なにしろ、かつては、
朝廷が、天皇が
正式に認める姓（かばね）は
限定されていました。
が、人々は、互いに
互いの所属先を
区別する必要がありましたので、
便宜上の名前を使っていたのです。
たとえば、
『古事記』
に出てくるアマノウズメ。
彼女は、漢字を当てると、
天野、となるでしょうが、
実際には、天孫一族であったので、
天の、と仮につけたのだと思います。
天から来たウズメ、として、
これまたあまの、とよぶ
天岩戸の前で踊ったのです。
リズムの問題もあったはずです。
自分でもまったく思わぬ方向に
行っていますが、
アマノウズメが出てきましたので、
本来の課題に戻ります。
小野小町のプロポーション。
ハイジやアン・シャーリーは
まず、この問いかけはしない。
「ねえ、おじいさん、
小野小町は、どんなプロポーションだったの？」
たずねられたとすると、
さすがのハイジのおじいさんも、
マシューおじさんの真似をして、
「そうさな、わからんよ。」
と応えるでしょう。
アマノウズメは
踊りの名手です。
ダンサーとして、練習を
ふだんからおこない、
身体を鍛えていたでしょう。
決して柳腰であったとは思えません。
その子孫と推測される
小野小町はどうか。
イメージとしては
女流歌人であり、
なんとなく、インテリで
ほっそりとした柳腰。
しかし、姉の小野大町と対になり、
小町として、遊芸一座である小野一族を
リードしていた。
となれば、踊りは心得ていたでしょうし、
日々の鍛錬は怠らなかったのではないか。
旅をするので足腰も
鍛えられていた。
そう考える方が自然です。
それにしても、
なんら確証はない。
ありえませんが、
もしも、アン・シャーリーが
目を輝かせて、この質問をしてきたら、
私は、やはり、
「そうさな、わからんよ。」
と応じるほかないでしょう。
それにしても悩ましい問題です。
美人の代名詞、
または、人によっては、
世界三大美人の1人に数える場合もある
小野小町。
彼女のプロポーションについて、
何もわからないとは。
想像することもできない。
が、想像し、イメージを
抱かなくては。
でないと何も始まらない。
あなたの協力が必要です。
せひ、想像してください。
小野小町のプロポーションを。
ご精読ありがとうございました。
懐中温泉
