懐中温泉です。
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心ざわめく暗黒神話
あなたにとって、
暗黒時代とはいつだったでしょうか。
実は、今がそうだと
感じている。
https://youtu.be/mfedGaHc08c
「俺は、悪い、暗い人生に
支配されているんだ！」
「みんな、私のこと、嫌っている。」
「いつでも、失敗だらけ。」
それは、誠にご愁傷さまです。
あるいは、そのような時代が
あったという記憶が、まったくない。
「いつでも、好きなように
生きてきたし、今も、そうです。」
「良い人達ばかりに恵まれてきて。」
「日々、まあまあ上手くいっている。」
それは、何よりだと思います。
とはいえ、たぶん、
私たちは、皆、共通する
暗黒時代を抱えています。
そして、
それはいわゆる忘却の彼方に
あるのではないでしょうか。
偉そうにすみません。
先日、
光は神の影
というルネサンス期の
人文学者フィチーノの言葉を書いた後から
ずっと考えていることが
あります。
光が神の影、だとすると、
神は見えない、ということ
になるのか。
影が光になるのだから。
だとすると、
神はそれ自体、
暗黒？
そういえば、最近の天文学や
宇宙物理学の研究によると、
宇宙の3分の2が、どうやら暗黒で、
そもそも人間には知覚できない。
とのことです。
とすれば、
それは、私たちの脳の
圧倒的大部分が潜在意識として
ほとんど解明されていない。
脳は、宇宙の窓口であり、
やはりその少なくとも3分の2以上、
または9割、さらには99％は
知覚できないのと同じではないか。
暗黒エネルギーに満ちた、
暗黒物質でできたゾーンとして。
そして、人類・霊長類を頂点とする
生命進化約40億年の記憶を情報として内蔵すると
されるDNA遺伝子の圧倒的大部分が
何をするのかわかっていない。
生命進化の過程である
約40億年のほとんどは
地球規模で環境の激変の過程であり、
ときに暗黒の時代でした。
もちろん、暗黒の中でも生活があり、
だからこそ、生命は進化してきたのですが。
暗黒のさなかでも
私たちは生きなければならない。
そんな中で、あなたに
「生きよ。」
と命ずる存在がある。
このこととも対応するのではないか。
その圧倒的大部分とは、
脳の大部分
宇宙の大部分と対応する。
この存在を、知覚することは
できない･･･
！
神は暗黒？
光のコピーとは、
神の一筋の影？
私は、覚えず、心ざわめく思いを
抱きました。
ここで思い当たったのが、
天才・諸星大二郎氏の
『暗黒神話』です。
1976年、この作品が連載されてから、
多くの人が
心ざわめく
という感覚を知るようになりました。
氏の作品は私たちに
心のざわめきを与えたのです。
きっと、ずっと。
桜の舞い散る季節も含めて。
その衝撃は今でも続き、
だからこそ、新装版の発売がつい最近も
告知されています。
瞠目・震撼・驚愕。
漫画がそのような衝撃力を
もっていたのか、と多くの人が
感じたことでしょう。
オリオン座をかたどる
8つの聖痕を、日本の8つの
場所で自らの身体に受ける運命を
たどる主人公。
彼は選ばれし者であり、
やがて全宇宙を動かす力を
手に入れる。
彼はどこに向かうのか。
そこで描かれているのは
まさに暗黒の神話なのでした。
1970年代というと、
先の宇宙物理学や、
脳科学、そして遺伝学などもまだ
その研究成果を今のようには出していない時代です。
パソコンもないし、インターネットも
もちろんない。
資料となる歴史学や
考古学の分野でも十分な情報は
提供されていない。
どうやって？
諸星氏が天才だから、というのは
あまりにも陳腐ですが、
そのような陳腐な表現以上のものは
思いつかない。
とにかく、暗黒です。
その暗黒を、やはり心のざわめきともに
もたらしているのが、仙人さんです。
Xとは謎であり、正体がわからない、
タブーであり、そもそも
知覚できないことになっている
存在に付される記号です。
暗黒の記号、なのです。
したがって、Mr.Xをあえて翻訳すると、
暗黒氏、ということになります。
とはいえ、『暗黒神話』を知る人は
同時に『タイガーマスク』に登場する
ミスターXを知っていますので、
この名前自体にはなじんでいました。
しかし、もともと私たちは
胎児のときに暗黒時代を
胎児の夢として共有していますので、
暗黒そのものに慣れ親しんでいます。
あたかも知覚できないとはいえ、
神の存在に慣れ親しんでいるように。
だから、聖人のようであり、
大変な悪人のようである仙人さんは、
その登場以来、ごく自然に私たちの懐中に
入ってきているのです。
彼がもたらすコピーは光です。
その光の筋とは、
神の影、ということになるでしょうか。
暗黒の存在としても。
その存在について詳しくは、
以下にアクセスしてください。
(C級)X-Jr.コピーライター養成スクール
ご精読ありがとうございました。
懐中温泉