バウムクーヘン・バベルの塔 | 「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です。

本ブログをご訪問いただき、
心より感謝いたします。


邪悪なウェールズ人栄養学者ジェイムズの、
炭水化物指向の実験のために住み込みの
被験者となり、栄養学研究所で1年半近くを
過ごしたことは、小さからぬ影響を私にもたらしました。

まず、栄養学研究所で、最も価値のあるものは
データであり、サンプルです。

サンプルとは、血液もそうですが
栄養ということもあり、
メインは大小の便です。

衣服は持ち込みですが、食住を提供され
謝金も薄謝ですが、もらえるので小遣いもある

身体を売った、というと
言い過ぎかもしれませんが
やはり自分を一個の消化器官として
見るようになります。


周囲がそのように見ているので
自然にそのようなセルフ・イメージが
できてくるのですね。

経済感覚もおかしくなります。

まず、通常の経済感覚であれば、
食事を提供されたら、対価として
お金を払わねばなりません。

しかし、栄養学研究所被験者
はお金をもらうのです。

そして、排泄物を提供します。

そのため、最初は、スタッフの
うら若き女性である大学院生や
学部学生に、自分の出したものを
差し出すときに戸惑いや恥ずかしさがありました。

しかし、そんな戸惑いや恥じらいも
いつしか薄れ、むしろ、どうだと言わんばかりに
誇らしげに出すのが快感にさえなります。

ただ、外出時にも用便を採取できるように
常に採取用具・容器を持ち歩くようになりました。

それも、最初は周囲の人にもあまり
言わなかったのですが、次第に、
やはり、どちらかというと
自慢げに公然と語るようになりました。

ある意味、一個の消化器官として
存在する自分としていさぎよくなった
とも言えます。

したがって、実験の合間の待機時間は
何を食べ、飲んでもかまわないので
それこそ刑期を終えた囚人が刑務所を
出所して、最初に食べる感覚を「プチ」に味わいました。

ところが、その出所したての
元囚人も同様の感覚と思いますが、
ものを飲み食いすると、お金を
払わねばならないのです。

世間では当たり前のことですが、
なにしろ、それまで食住でお金を
使わないのが当たり前になっているので

『金を払うのか?』

と軽い驚きを覚えるのです。

といって、代わりに用便を差し出す
わけにもいかないので、大人しく
お金を払います。


ああ、「糞食らえ!」という
発言はここらへんの感覚から
出てくるのかもしれないな、と
妙に納得したりします。


とにかく、しばらく慣れません。

あるいは、ふと、その感覚が
かなり年月がたった後でも
ふと蘇ったりもします。


食べ物という人間の身体を養ってくれる
この常に感謝すべき存在に対して
どこか狂った感覚で接してしまう
こともその現れなのかもしれません。

飯ごういっぱいのハウス・プリンも
ライス・プディングの「強制」
への反動だったと考えられます。

実は、この飯ごういっぱいの
ハウス・プリンとともに作ったのが
バウムクーヘン・タワー
でした。


もちろん、私はパティシェの心得は
まったくありませんし、そもそも甘味に
ついては疎い人間です。

その人間が思いつくくらいなので、
極めて安直なものです。


本物だったら美味しいのかも、とも
今だったら思いますが、どちらかというと
あまり芳しい想い出ではないのでブログに
書くまでほとんど忘れていました。

構造としては単純なものです。


しかし、バウムクーへンと
その具の重みで、下の方の層が
時間がたつと崩れてきてきて
しまいます。それとともに
具がところどころはみだしたりして
なんだかきれいな感じではありません。

タワーが傾いてくるのです。

まるで旧約聖書のバベルの塔のようです。

よく知られるノアの大洪水ののち、
人類が復活し、バビロンに天に達するほどの
高い塔を建てようとしました。

それを人間のおごりとみて、神が怒り、
それまで一つであった人間の言葉を混乱させて
互いに通じないようにしました。

そのため人々は工事を中止し
各地に散ったのです。

いつしか塔は傾き、
崩壊したのでした。

とくに中に詰めた具が
それこそ不協和音、という点でも
バベルの塔の故事に
通じていたのでした。


合コンというか、男女の集いの場に
提供するために作っていたのですが
作成現場からテーブルまでそれ以上
崩れないようにして運ぶのに大変な苦労です。

しかも、食べてみると、
バウムクーヘンはバウムクーヘン、
あんこはあんこ、
キウイはキウイ

それぞれの持ち味を互いに
損ねた感じです。

別々に食べた方がずっといい、
という味だったのです。


バウムクーヘン・バベルの塔をあえて
作るには

ステップ1

直系20センチないし、25センチの
ホールのバウムクーヘンを6つ以上
購入する。

ステップ2

中央の空間に、好きな具、
あんことホイップ・クリーム
またキウイ・フルーツなどを詰める。

実は、何も詰めない方が
おいしいかも、という認識はもつ

ステップ3

これで6層のバウムクーヘンを重ね
バウムクーへン・タワーとする。


ステップ4

塔であることを鑑賞したら
すぐに食べてしまう。



これなら、大丈夫ですね。


ご精読ありがとうございます。


懐中温泉