宝船・弁財天の正体

懐中温泉です。


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三笠の山にいでし月かも：仲麻呂の使命とは

百人一首にも収録されている

天の原 ふりさけ見れば 春日なる

　三笠の山に 出でし月かも

を詠んだ阿倍仲麻呂

（698年～770年）は、

19歳のとき717年に遣唐使に同行し、

入唐しました。

難関の管理任用試験である

科挙に合格し、大唐帝国に仕え、

73歳で死亡するまで55年間

唐の地に過ごした人物です。

とにかく優秀で、

彼も幾度か帰国を望んだのですが、

なかなか認められませんでした。

755年、やっと帰れると

帰国の船に乗ると、

それが難破・漂流して

ついに果たせません。

実は、その755年に

安禄山の乱が勃発したのです。

漂着したのが

大唐帝国の領内とは言え、

今のベトナムであり、

彼個人としては様々な苦労をしました。

が、後年、仲麻呂は

まさにこの安南の節度使

となってこの地を治めます。

節度使、とは

それこそ私のように

節度のある人間、

という意味ではありません（笑）

いや、そういう意味も

含むでしょうが、

王国なみの範囲を領域として

治める総督ですね。

さて、問題の安禄山の乱が

起きたときに、日本の遣唐使、

藤原清河が在唐していました。

彼が勢力絶大な藤原門下であったため、

日本の朝廷は彼の身を案じ、

渤海（今のロシア領）経由で

迎えを出しました。

しかし、唐朝は

行路が危険である事を理由に

藤原清河らの帰国を認めませんでした。

そのときに同行者として

仲麻呂も含まれていたのです。

彼は、それぞれの出来事で、

自分の命を守ろうと

創造主のなんらかの意図が

働いていることに気づいたはずです。

感謝さえしたことでしょう。

と同時に、自分をそのようにして

活かそうとする創造主は

自分に何を求めているか

についても考えたと思います。

彼は、三笠の山にかかる月を

在唐のまま眺め、

『自分の使命とは、何だろうか』

そう考えました。

そのとき、尋ねてきたのが

小町なのでした。

やはり、同じ月を眺めていた

楊貴妃（719年～756年） は、

当時、遊芸職人同業組合

小町座の中に身を潜めていました。

生来、感謝の念波を放射する彼女は

常に最高のものにのみ

注意を向けます。

そのため、自然に豊かさを

身につけており、これまでも

何1つ不自由なこともなく

過ごしていました。

彼女は

既に持っているものに、

命に

感謝することを怠らなかったのです。

ここは、安心して過ごせます。

37歳、女盛りです。

文字通り光輝く肌、

発する感謝の念波が

空間の色を塗り替えるかのような、

その目。

いい女だなあ... 

楊貴妃は公式上、反乱軍による死刑

となっていました。

ところが、そこらへんは

4000年の歴史をもつ中国

なのでうまくやって（笑）、

生きていたのです。

彼女に関する伝奇を集めた

『楊太真外伝』に残る説話に、

侍女張雲容の話が出ています。

楊貴妃の侍女であった張雲容は

生前に、高名な道士であった

申天師に仙人になる薬を乞い

もらい受けていたのです。

この申天師とは、

無論われらが役小角のことです。

この説話では、

張雲容が楊貴妃に頼んで、

空気孔を開けた棺桶に入れて

もらったとあります。

実は、この裏技を用い、

薬草により仮死状態になった

楊貴妃も棺桶に入れられ、

そのまま埋葬されます。

彼女の死の立ち会い人達は

そもそも彼女に近しい者でしたので、

表面上は大いに嘆き悲しんだ

でしょうがあくまで表面のことです。

ほとぼりがさめたところで

掘り出され、蘇生した、

という流れです。

この秘術は、

イエス・キリストの復活と

共通点が多いです。

何をかくそう、小野小町群は、

そもそもがマグダラのマリアを祖

としています。

そして、

マリアとはイエス・キリストの

正妻であったことは、

系譜により証明されている、

とダン・ブラウンは

『ダ・ヴィンチ・コード』で語ります。

ちなみに侍女張雲容は

うっかり寝過ごして、

その百年後に生き返り、

薛昭という男を夫にしました。

浦島太郎の逆バージョンの

ようなものでしょうか。

その後の張雲容は、

地仙になったといいます。

ただ、蘇生後、本国では危ないので、

楊貴妃は辺境の地、ベトナムに

来ていました。

護衛には、赤道小町である、

ルーマニア出身の吸精鬼

タマラとイリヤ姉妹が

立っています。

楊貴妃の容色にほだされて

彼女に夜這いを書けようとする

不埒な男達があとを絶たないためです。

その都度捕まえては、

「しょうがないわねー」と、

彼女達は彼らをことごとく、

即日腎虚にさせています。

小町座は、この地で、海路

をとった竜宮系乙姫姉妹達を

待ち受け、

竜宮・女護ヶ島へ向かう予定でいます。

が、小町が安南節度使であり

この地の総督である阿倍仲麻呂の

許を訪れ、楊貴妃を蓬莱の地、すなわち

日本に還るための手助けを依頼したとき

彼は、ようやく、

自分の使命を理解しました。

自分がこれまで

日本に帰ろうとしても

帰れなかったのは。

漂流して、この安南の地に

たどり着き、そして、今

その安南の総督をしているのも

楊貴妃を日本の地に、

今のタイミングで

エスコートする

ためだったのか。

彼は月を仰ぎながら、

飛びゆく雁の鳴き声を耳に、

この思いを抱くのでした。

が、公式上、楊貴妃は

死んだことになっている。

とすれば、

完全な隠密で彼女を

送り届けるしかない。

日本に着いてからであれば、

この小町とその一統が

うまくやってくれるだろう。

問題は、渡航だ。

容易に難破しない

しっかりした船を

作る必要がある。

宝船だ。

宝船は、当時ヨーロッパ

などでは考えられないほどの

髙い造船技術をもっていた

中国の粋を集めたものです。

大型であり、頑丈です。

その宝船に乗っていただく。

その際に、楊貴妃とは

名乗れないので

別の名前が必要だ。

それについては、彼女は

ともかくいったん死んで、

還ったことになっているところから

神として扱うのがよい。

女神として。

彼女は、毎や楽曲が

幼少の頃から極めて優れている。

他に護衛の者も何人かつけて、

七福神としよう。

七福神が宝船にのって、

蓬莱である日本に寄港するのだ。

かくして、彼女の渡日は

宝船プロジェクトとして

仲麻呂により立案され、

実行へと移されたのです。

彼女は弁財天となったのです。

また、熱田神宮においては

明神として

扱われたのでした。


ここにおいて
われわれが学べるのは、
自らの使命を知るということです。


自らの使命を知るステップ

ステップ１

自分が平素考えている
念願について思いをめぐらす


ステップ２

もしもその念願について
これまで実現に抵抗があった
とするなら、その抵抗を書き出してみる


ステップ３

時間をおく


ステップ４

抵抗になんらかの意味はないか
考え直す


ステップ５

自分の念願の新たな意味を知る


少し時間がかかります。
であればこそ、今すぐ
行いましょう！


ご精読ありがとうございます。


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