映画『ナースコール』を観てきました。
一言で言うなら
圧倒されました。
劇場は満席。
それだけでも驚きでしたが、さらに当日券を求める人たちがいて、
この作品が多くの人の関心を集めていることを実感しました。
医療崩壊というテーマは、日本だけではなく
いまや世界中が抱える切実な問題。
その「恐怖」と「現実」を、
映画館という空間で静かに突きつけられるような感覚でした。
監督の才能には、ただただ感服します。
主人公が点滴の準備をする
それだけの場面でさえ、
緊張感が漂うのです。
本来なら『救命救急24時』のような
ドキュメンタリーでなければ説得力を持たせるのが難しい題材を、
この作品は
わずか90分という時間の中で
観客を完全に引き込み、
気づけば前のめりになって
スクリーンを見つめていました。
監督がこの作品に込めた切実なメッセージ。
それは、押し付けがましい叫びではなく、洗練された映像美と緻密な演出によって、胸にすとんと落ちてきます。
「お見事」という言葉すら、どこか安っぽく聞こえてしまうほどの傑作でした。
