今日は動物のレーザー治療について。
最初に言っておきます。
写真は私が実際に撮った記録写真です。
血とか苦手な人は見ないで下さい。
私は日本にいた頃、動物看護師をしていました。
2年間の専門課程を修了した後イギリスに留学して6か月間イギリスの動物病院でも働きました。
1年程前からアメリカのとある州でホースファームを運営しています。
おかげで昔のキャリアが役に立っています。人生ってわからないものですね。
今日はブログに最近登場するヤギを例にとってレーザー治療について紹介したいと思います。
動物医療のルールはアメリカも日本も同じです。
国家資格のある獣医師だけが”治療”という言葉を使用する事ができる。
国家資格のある獣医師だけが”診断”する権利があります。
よって今回はもちろん獣医師の指示のもとの治療です。
ある時彼の蹄にワイヤーがからみついていて(それも数日間)発見した時は壊死状態でした。
獣医師にすぐにかけつけてもらい、獣医師にこう言われました。
”もしかしたら切断しなければいけないかもしれない”
そしてその日は消毒、レーザー治療、包帯をしてもらいました。
獣医師にさらにこう言われました。
”レーザーを一日1回あてるように”と
そしてその日からレーザーを毎日使用しました。
3日目あたりから壊死した皮膚がはがれ落ちてきました。
匂いは半端なく臭くそれはまさに死んだ細胞の匂いです。
毎日の消毒、包帯交換、レーザーを1か月程続けた後、切断の手術をするかどうかの判断の為にレントゲンを撮りました。
するとなんと嬉しい知らせが。
”血管の流れが蹄の先まで通っているので切断手術の必要はありません”
奇跡としか言いようがない。
獣医師曰くこれも全てレーザーのおかげだそうです。
今回使用したレーザーはクラス4で、通常の美容や一般家庭で使用するレーザーよりもはるかに強いので細胞の奥の奥まで浸透する能力があります。
レーザーのおかげで通常よりも早い速度でケガが治り、そのおかげで感染症も起きませんでした。
もしあなたのペットがケガをしたら一度レーザー治療について獣医師に聞いてみては?
発見した状態
次の日
治療始めて数週間後(壊死した細胞が剥がれて新しい細胞ができ始めているのがわかりますね。)
黒い部分は壊死した細胞でこのあとベロンと取れました。
良い感じですね。この調子でケガの部分は乾燥した状態でこの数週間後には完治しました。