『女の朝パート1935』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

2月28日水曜日

二回目といきなりに。

なので好きです、好きです。

フチ子が大好きです。

世界の中心で愛を叫ぶような事をしながら、

今日も変わらずいつもの事をした。




とりあえずパシャリ。

やっぱりアタイの恋は弾ける。

まるで地面をのたうち回り、最後はパンと弾けるぬずみ花火のよう。

とりあえずやっぱりだなんて情けない。

本当に情けない。

誰かに火、つけて貰わないと、何も出来ない。

それなのにアタイの鼻息は荒くなっている。

しまったいつもの悪い癖だ。

長いものに巻かれとけば、

変わらず今の暮らしはクラシアン。

でも暮らし安心には絶対ならない。

寧ろ無用と無能の長物。

臭いものには蓋をし、見てみぬふり。



とりあえず再びパシャリしたその次の瞬間だった。

臭い、汚い、むさ苦しい!!と聞こえてくる。

フチ子がふかした風に、

アタイはほんのちょっと恐れ戦いて仕舞う。

でも戦意喪失とはならないしいらつきもしない。

なったら可笑しい。

まさにその通りなのだから。

それにフチ子は敵でない。

鼻息荒くなって仕舞う位程欲しく、好きな子。

喉から手が出る程欲しく、愛しい子。




とりあえず最後にパシャリした。

その訳は、恥ずかしくて絶対言えない。

でも言わないと、

好きなフチ子は決して振り向いてくれない。

頭では解ってるのに、

どうすることも出来ないもどかしさ。

自分に苛々してくる。等と聞こえて仕舞う。


とりあえず、

聞こえた声を筆紙に尽くしてる今。

声の主は振り向けばいるであろう、珈琲女。

フチ子がこっち向いてくれたのに、気がつかない。





(書く女シリーズ)

(珈琲女シリーズ)

(フチ子シリーズ)



『女の朝パート1934』シリーズ