(朝から気忙しい。時々意識が飛んでいる。
そんな時は同じ高さにある時計を見るようにしているのだけれど、
その針にさえも現実を突き付けられる。
カッチカッチカッチっがあっち、あっち、あっちへ行け、可愛くない、本当に可愛くない、あっちへ行けと聞こえてきて仕舞う。
とりあえず意味が解らなかったけれど眼を瞑った。
右も左も解らないのはおおよそ今もだけれど、
そんな時計の針のように、私も大体いつも1人でぐるぐるしている。
そして今日は令和3年11月20日(土)。
あれからもうそんなに過ぎたのか、、、)←珈琲女の声。
今日の日付2と0を見た時、
二兎を追う者は一兎をも得ずと言う言葉が浮かんだ。
その次の瞬間には一匹の兎が私の目の前に現れるが、
バースデーケーキの蝋燭を一息で吹き消す時のような事をしてみたら、兎さんは脱兎の如く逃げて行った。
非を知ったら灯を持って戻ってくる。
そうでなかったら、あっちでクンクン、そっちでクンクンしながら、その兎は長閑な場所をピョンピョン跳ね回っているだろうか。
つけ加えるならば、眼を赤く染め、ご自慢の耳をぴーんと伸ばしながらだ。
とりあえず月に戻って1人大人しく、
ぺったんぺったん餅でもついていた方が、身の為、世の為だ、と、段々小さくなる兎に向かって1人呟いていた。
それよりも、
上と下は、オモテ舞台でも、ウラ舞台でも、ちょっと解ったつもりでいると思いながら、
時間はかかったし見落としもあったが、いつものように、表向きのウラ写真を撮っていた。
その実フチ子達を乗せるのにちょっと手こずり、
いつもの朝ごはん写真を撮り忘れていだけだけれど。
でも実った時は嬉しいし、その実を食べた時も又嬉しかった。
だから余計にちゃんとしなきゃ思い、
背筋を上へ上へと伸ばし、
一国一城の主の如く腰を据える。
つけ加えるならお灸の如くで、腰だけでなく身体のあちこちに。
しかし足かせにもならない我が宿痾。
なのにこれは一体どう言った事だろうか?
今から巻いていくよ!思い出して!
えっ!私フチ子。
いつもの事だけれど、フチ子は初めからこうで、気がついたらこうなっていたの。
そして、
とりあえず上と下の間にいる限り、
上と下にいる限りは、
いつもの事は、いつもの事だけは、いつもの事と言うのは、
いつもの事がなく、一生は続かない気がした。
つけ加えるならばえんえんとだ。
だから、糞がつく程、面白いと思うんだ。
この年でやっと糞かと、思うと、
糞みたいな色した珈琲等感謝せずにいられなかった。
完。
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(ソコ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)



