女の朝パート1221の別角度。
御機嫌麗しき今日の空。
ソコ子の目の前は今、燦然と輝き始めた。
太陽さんご来光。そしてご苦労様。
ってことはソコ子の長い夜があけたと言うこと？
あらまぁ、昨夜の記憶がまるでないわ。
ここは何処よ？一体いつの間に、、、、、。
しかし綺麗だなぁぁ。
まさに光の乱反射。まさに太陽のコロナ。
弱気者や横並びした者達の道を明るく照らし、
その道しるべを作る。作られる？
とりあえず、ソコ子の目に狂いがないのであれば、
艶やかな衣装を纏った天使達が大空を旋回しているように見える。
つけ加えるなら、心電図のように波打ち、狂喜乱舞しながら。
無邪気さや、可愛らしさとは程遠いホトトギスってか？
ホトトギスは鳥じゃなくて、お花の方ね。
花言葉は『永遠にあなたのもの』と『秘めた意志』よ。
ごぼごぼ、ばふっ、！
あっ、やば、反吐が出る変わりに、おならがでちゃった。
確か昨日までのソコ子もあんな天使達の一員だった気がする。
それが今はどうよ？
この人達を探してます、見つけた方は今すぐ１１０番に！の中にいる一人みたいじゃない？
もしくわお見合い用の写真みたいじゃない？
もしくわ、これ以上はやめとくわ。
何だか冷たい木枯らしが吹いてきそうで。
ひゅーるりー、ひゅーるりー、ひゅーるり、ら～ら。
しかし、善し悪し含め、
人生って一夜にして変わってしまうものなのね。
漸く私の夢が、
因みに私の夢は、
職場の皆からサプライズでお花を頂いて、
ソコ子さん、結婚おめでとうございます。
ソコ子さん、幸せになってくださいね。
ソコ子さん、羨ましいです。私も！
ソコ子さんにホトトギスみたいな男性が現れたのですね！みたいな事言われ、
長年お世話になった職場を後にすることだったのに。
ちっ、あんな嘘つくんじゃなかった。
確かに夢は叶ったわよ。
結婚退職する当日皆からお花を頂くと言う、、、。
(チュンチュン。)←すずめ登場
まぁ、いいや。
お口座にはこれまで働いた分のお貯金も御座いますし。
暫くは一人だし、新婚さん設定だから、皆気を使って飲み行こうよ連絡とかしてこないはずだし、、。
ピ～～～～！(コーヒーメーカーのスイッチが切れる音。)
やばっ、お腹が痛くなってきたみたい。
何だか胸も苦しいし、チクチクもする、、、
あっ、
先ずは今流行りのバンクシー展に行ってみよう。
私の花を奪って、遠くのお山まで投げてもらいたいのよ。
したら、ソコ子だけが残るでしょ。
私はこの花のせいで、どれだけ１人辛い思いをしてきたか、、、、、
完
(書く女シリーズ)
(ソコ子シリーズ)
ソコ子が見たかったのはこれだったのね。
ごぼごぼばふっ、ピー、カチッ。
そしてぱしゃり。