気がついたら朝が来ているように、
私がスタバにいる事は、多分自然で、普通な事。。
しかし、何だろうかこの感覚、、、。
とりあえず写メを撮る。
パシャリ。
幾度と聞いて来たこの音は、
いつ聞いても耳に馴染み、
少しの優越感と僅かな恥ずかしさも覚えるが、
聞き心地が良く、
周りの皆もやっている事だからと思った時は、
差ほど気にする事もなくなり、
当たり前の事なんだといつの頃からか納得した。
しかし、今の私は、、
うまく説明が出来ないのだけれど、
自分の気持ちだけが宙に浮いてるような気がし、
地に足がついてないような、
不自然で、不安定の所にいる気がしてならない。
私の身体は、スタバにちゃんとある。
そしてここまで自分の足で歩いてきた。
それなのに、
私の心はここにはなく、
今撮ったこの写メの意味も理由も全く解らない。
きっと以前の私はそうでなかった。
じゃ、このスタバにいる私は誰?
ともかく、
行き場が無く、逃げ場も無かったあの頃の私にとって、
スタバは境地だった。と言っても過言ではなかろう。
生きるか死ぬか、やるかやらないか?
あちこちのスタバに行っては、
向こうみずで無軌道に突進するあの女(珈琲女の事)のように、
迷わず、夢中で珈琲の写メを撮り続けてきた。
苦しみに身悶え、
泣きながら写メを撮ったこともあったし、
無理に笑いながら、
珈琲の写メを撮ったこともあったし、
危険をおかしてまでも、、、等兎に角色々あったけれど、
私は純粋に、愉しかった。
明日何が起きるか解らないと言う状況だったけれど、
兎に角、私は、愉しかった。
それなのに、今の私は、珈琲の写メを撮っても、
ちっとも愉しくない。
今更何?とか思って仕舞う。
しかしどうにもとまらない。
普通の神経でない。
完。
書く女シリーズ・幻聴