ディア・ドクター


人間はそう簡単に自分の本心を明らかにしない。

この作品はそれを実にうまく描き出している。

評判の高かった「ゆれる」 はあまり良いとは思わなかったが、

この作品の脚本は本当によくできていると思う。

最後のシーンはちょっとやりすぎかなと思ったが、

最後にみている者を少し笑顔にしてくれたのだから、あれでよかったのだと思う。

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ファンなら買って損なし。

豪華なゲストに陽水について語ってもらうのも、もちろん嬉しいのだが、そろそろ、本当の陽水と言ったらおかしいが、本音の部分を引き出す、インタビューや手記などを誰かに企画してもらいたい。

シャイで控えめな陽水氏のことだから、非常に難しいとは思うが。

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全巻読了。

全般的に武田信玄が非常に悪く書かれていたのだが、あんまり歴史ものを読まないので分からないのだが、一般的にはどんな評価なんだろうか?

6巻で新八郎定盁が、野田城を武田軍に包囲されるが、野田城が中々陥落しないために、信玄が水を断つ作戦に出る場面がある。

作戦は成功し、野田城は水がなくなる。

なんと、そこで、家臣の一人が、「敵に水をねだりましょう」と提案するのである。

天下統一を果たそうとする信玄が、この城攻めにおいては、まことに陋劣であり、天下のさげすみを買うであろうから、汚名を雪ぐ機会を与えてやるのだという。

そして実際に、信玄は水を届けるのである。

これは多分史実なんだろうと思うが、現代人の感覚では非常にわかりにくい。

戦争中に、しかも自らした作戦が功を奏して水を断つことができたのに、今度は自ら水を届けるとはいったいどういうことなのだろうか?

それをなしたのが「義」というものなのである。「義」とは何なのか?

そして、いつからのこの国から「義」がなくなってしまったのだろうか?

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必読の名著だと思う。

本書で、宇沢氏と内橋氏はアメリカ主導の新自由主義経済を痛烈に批判している。

しかし、決して言葉汚く相手を罵っているわけではない。

穏やかにじっくりと語られる言葉の方が時として深く力強い批判となるのだ。

本書を通じて宇沢氏がどんな仕事を成し遂げてきたのかに触れると、彼が世界でも屈指の経済学者であるということがよくわかる。

しかし、この国においては、そんな宇沢氏よりも、人の研究を無断で盗み平然としていられる竹中平蔵のような男が大きな顔をしているのだから絶望的な気分になる。

経済的合理性の名のもlとに、宇沢氏の唱えるところの社会的共通資本を徹底的に破壊してきたのが、アメリカを中心とする自由主義経済ではないだろうか。本書でも紹介されているラリー・サマーズの次のような発言など本当に血の通った人間の口から出たものなのかと背筋が凍る思いがする。

「工場が公害を起こして人一人を殺したら、ロサンゼルスなら年間三万ドルの被害を経済に与える。マニラでなら三〇〇ドルで済む。だから公害を起こしそうな工場は、できるだけ低開発国に誘致するように」

しかし、本来は人間的豊かさを実現することこそが経済学の真の役割ではないだろうか。お二人の唱える新しい経済学に希望を抱くしかない。


余談だが、本を売って金を稼ぐのが出版社の役割ではなく、後世に残る良書を世に出していくことこそが出版文化に携わる者の役割ではないだろうか。

1年後には誰にも見向きもされないであろう本が書店に平積みにされ、良書が一部の店舗にしか配本されていない現状を見るにつけてそう思わざる得ない。

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中国ものが多い宮城谷氏にとって、日本ものは珍しいのではないだろうか。

中国ものは似たような名前が多くて人物を判別するのに時間がかかるが、

日本史でもたいして変わらなかった。

ちょっと説明が多いなという感じがしたが、多分前からこんなものだったのだろう。

ただ、やっぱり宮城谷作品はすらすら読めて続きが楽しみな作品だ。



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筑紫さんが亡くなって、もう1年が経つのだという。

筑紫さんが画面から去り、テレビのニュースショーはますます見るに耐えないものになっている。

筑紫さんがどんな人だったのか、本書を読む限り、好奇心旺盛で、断固たる強い意志を持ちつつも聞く耳があり、照れ屋でやさしかった人のようだ。

私が一番印象に残った言葉は井上陽水さんの次の一言だ。

これは筑紫さんに限らず人間関係の本質を突いているような気がする。



筑紫さんは人との付き合いで最後まで一線を越えようとしなかった、とも聞きますが、本当にそうでしょうか。

最後の一線といっているものを取り除いたあとに、何が残ったのかという気もします。

もしかしたら、何もなかったのかもしれない。(井上陽水)

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自伝的なノンフィクションで同じテーマで書かれた2冊目が、一冊目より面白かった例はほとんどないが、残念ながら本書もそのジンクスを破るにはいたらなかった。

読み物として評価するとそうなるが、山口氏の生き方という視点に立つと、その志の高さと行動力には相変わらず圧倒される。

彼女が今の活動をNPO、NGOとしてではなく、ビジネスとして取り組んでいることに意味があると思う。

これからも彼女は様々な国で、現地の人と現地の素材を使って、その国の可能性を引き出していくことだろう。