君と一緒に♪8-9 | usatami♪タクミくんシリーズ二次創作小説♪

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タクミくんシリーズの二次創作です。
usatami のこうだったらいいのにな~♪を細々と綴っております(〃ω〃)
覗いていただけてら嬉しいです(’-’*)♪

「ところでもう一つの伝言、“牧原”とは?何か情報を持ってるのか?」
新たな話題に相田が身を乗り出す。
「そう!それを君に伝えたかったんだよ。牧原のことは、君も当然知ってるだろ?」
相田は当たり前のことのように問う。

確かに、託生の周囲に出没する輩は全て細かく調査しているギイだ。
当然牧原のことも報告は受けている。
だが、ギイにとって相田や城縞同様に警戒すべき対象であることは間違いないが、だからと言って特筆すべき点は報告されていない。
自分の知らない何かを相田は知っているのだろうか・・・?

「調査書では知っている。が、実際に会ったことはない。貴方と同じだな。」

ギイの答えを予測していた相田はテーブルのカップを取り上げつつ言う。
「だと思った。俺も情報は持ってない。けど、けっこう勘が鋭い方なんだ。そういうのは目を見れば分かる。崎くんもそんなタイプだろ?一度会っておいた方がいいと思うな。」

相田の一言は、ギイの研ぎ澄まされた警戒心をチリチリと刺激した。
こうして少し話しただけでも相田の優秀さは窺い知れる。
その彼が、一歩間違えればFグループを敵に回すような危険なマネまでしてギイに伝えたかった事・・・。

「有益な情報には感謝する。なるべく早く機会を作るようにしよう。」
ギイは新たにもたらされた、またもや胃が痛くなるような問題につい漏れてしまいそうになる溜め息を噛み殺しながらも、何らかの事態に陥る前にこの情報を入手出来て良かった、と思うのだった。