茨の道を今日も行け 生きてるだけで丸儲け | NOPPELABO

NOPPELABO

心の震えた、その足音ノオト。

最後まで書いた直後ですが、改めて読み直してみると、感想というよりひどい日記のようなとりとめのないものになっていますが‥。どうかあしからずです。


2019年3月16日、タワレコ福岡パルコ店。NakamuraEmiさんのインストアライブに行ってきました。Emiさんを生で見るのは初めてで、今回は相方に誘われるままにといった感じです。

最初、自分の位置からはEmiさんがステージに出てきたことに気がつかないくらい、顔も体も小さい!って思った。けど「音出しさせてください」と歌い出した途端、どこまで伸びるの!?ていうくらいの声量。「今夜はブギーバック(オザケン)」「真夏の果実(サザン)」「情熱(UA)」「Can You Keep A Secret?(宇多田)」と、なんて豪華なカラオケ!(笑)を披露(※全てサビのみ)。センターバックスクリーンすら飛び越えていきそうなくらい伸びる声(野球の例えすんません💦)にいきなり圧倒されて、もうから泣きそうになった。EmiさんのMCによると、2月末に体調を崩して喉が本調子でないとのこと。アルバムキャンペーンでこうして全国駆け巡ってるし、めちゃくちゃ多忙だから体調も回復しないし無理ないですよね(>_<)「もっとやりたい曲があった。この3月の忙しい時にわざわざ時間作って来てくれたのにごめんなさい」と何度もEmiさんが謝るので、いやいや、こうしてお目にかかれてサイン会だけでもありがたいです。3曲も聴けただけでも満足です。と頭の中では発してました。

個人的に何かの節目となるかのようなこのタイミングでNakamuraEmiさんの曲が聴けたこと。これも用意された縁だなぁと感じる。「雨のように泣いてやれ」。自分のことを雨女だと言うEmiさん。「昔から男は人前で泣くんじゃないと言われ、今の時代男女平等を唱えてるのは女自身だから女は女で強くなきゃいけないけど、思い切り泣くことも大事だと思うんです」と、そんなMCの後で始まった。

"手に入らないもどかしさを
年齢や環境のせいにして
それでもさやっぱり前に進みたいでしょ

茨の道を今日も行け
生きてるだけで丸儲け"

びっくりした。今の自分のこと言われてんのかと思った。全身全霊込めて響き渡る歌声は、真っ直ぐなその言葉たちが直接グサリと胸に刺さる。これぞ生歌。

綺麗に伸びるサビのファルセットが印象的だった「甘っちょろい私が目に染みて」。喉の不調を感じさせないくらいしっとりと聴いた後は「YAMABIKO」。やばい、戦闘モードじゃない今これを聴くと、言葉と音がグサグサと刺さって自分の不甲斐なさを思い知らされてしまう。

"頂上の高さなんて 隣と比べるもんじゃない
頂上まで己を信じて 歩ける強さが全てだ
頂上を目の前にして引き返さねばならぬのなら
それも勇気だ 涙を拭って
何度でもまた登って前を向け!!"

なせだろう。言葉やカッティングギターは鋭く真っ直ぐなのに、この人の歌には傷ついた痛みを庇うようなふとした柔らかさもある。普段の語り口調はふんわりして穏やかなEmiさんの人柄もあるのかな。目の前で起こる光景に心奪われながら、人目を気にして涙堪えるのにかなり必死だった。

現実と向き合う強さは男性よりも女性の方が上。よく女性は現実的、男性はロマンチストだと言われるけど、そのとおりだと思う。男は理屈や空想にすぐ逃げようとする。男の立場からすると、まぁそこまで否定的に追い詰めないであげとてよと言いたいけど、Emiさんのヒリヒリするくらい真っ直ぐな生歌を聴いて思った。なんて自分に正直に生きてる人なんだろうと。自分に正直って、わがままでいるとか思うままにやるってことじゃないよ。「自分の信じた道をひたすら真っ直ぐに突き進む」ってこと。歌手だからって、大壇上から物を言ったり、過剰な演出で煽ったりするわけじゃない。無理に着飾ったりせずに、常に等身大のスタイルで、それでいてすごく丁寧で謙虚で明るく自然でいること。これがどれだけ難しいか。どんな人生を歩んできたのかはわからないけど、年の差が一つしか違わない自分は、見てきた景色や背景を勝手に想像し重ねてしまう。彼女が今歩いている道にも必ず最初の一歩があった。その誰も歩いたことのない最初の一歩を、何度も何度も繰り返しながら今日この日までたどり着いてる。その道はその名の通り「茨の道」であることは想像するに容易い。本当のことなんてわかりもしないのだけど、そんなこと想像したくなるくらい人として物凄く魅力的だった。
曲聴いてる時に気づいたんだよ。日々どれだけ自分の心に蓋をしたまま生活してたんだって。時には雨に打たれたのをいいことにしてでも、わんわん泣くことが大事。どれだけ頑張ってもいいけど、自分の心を置き去りにしちゃ駄目だって。彼女の歌や生き方は自然で嘘がない。人は自分を守るために嘘をつく。多少の嘘は仕方ないかもしれないけど、重ねた嘘は大きくなり自分を苦しめる。だから真っ直ぐに生きるEmiさんのような姿勢に憧れる。誰しもが真似できる生き方じゃないけど、自分も自分になるべく嘘のない生き方をしたいと思った。それは時に難しく不器用な生き方かもしれない。大いに傷付くかもしれない。けど重ねた嘘に苦しめられるくらいなら正直な生き方を見つけてみたい。どんなものか、いつになるかはわかんないけど‥って、あれ。違う違う、NakamuraEmiさんの話だよ今日は。おーい、戻ってこーい(^-^;
同世代で等身大でそれでいて憧れられる存在。あまりに大きな偶像じゃなくて、そんな拠り所を求めてたのかもしれないなぁ。

最後の握手会とサイン会。一人ひとりにその場でCDにサインを書いて、目と目を見ながら話しながら握手をしてくれる。俺「何て言お。『ツイッターいつも見てます』いやいや、『いつも聴いてます』いやいや、そんな他愛ないこと言ってどーする。。やべ、わかんなくなってきたぞ。。」お座なりの言葉じゃ全然伝わんない気がして。そうこうしてるうちに自分の番が来て、本人目の前にしたら自分は胸いっぱいで、咄嗟に絞り出した一言。「よかったです。」:(;゙゚'ω゚'):

そんなぶきっちょな自分にも、Emiさんはサインを書いた後目をちゃんと見てくれて、「今日はありがとうございます」としっかり手を握ってくれた。その目見たらなんかライブの余韻引き摺ってたのもあって、目が急に潤い出してしまって(耐えろ、俺!)何か伝えなきゃと更に必死で絞り出し一言。「がんばってください」。



。。。童貞か。

純情男子かよ。
どんだけ不器用。
我ながら情けねー。。。

ま、それだけ本気だったってことにしといてください。。。


言い訳するなら(汗)話し出したらひとつひとつ追わないと感動を伝えきれない気がしてさ。当然そんな時間はないのわかってるしさ。

けれど行けてよかった。
すごく心の支えになった体験だった。
NakamuraEmiさんカッケかった!!


あと、もしご本人に伝えられることがあるとしたら、
どうか無理せずご自愛ください。
無理しないといけない頑張り時があるかもしれませんが、どうかひとときでもゆっくりと過ごせる時間がありますように。
また必ずライブに足を運ばせていただきます。今日は本当に勇気付けられました!!
ありがとうございました。



と、いうことで、興奮覚めやらぬまま、久々にとりとめのない文面になってしまいましたが。。

最後まで読んで頂いた方、お付き合いありがとうございましたm(_ _)m