相続放棄の意思確認<期間限定記事>
ある日の夕食この記事は5月いっぱいの限定記事です。 相続放棄をするか否かを確認するために父へ連絡しました。この父とはいい関係を築いていません。というかこちらが切らざるを得ませんでした。子ども時代こそいい思い出もありますが、わたしが中学に入ってからはさまざまな事情があり、本当に苦労をさせられました。一週間風呂に入れなかったあの時期の苦悩は忘れることができません。高校在学中はバイト代で自分の食費をまかない、卒業したあとは母の元へ行き、自分の意思で家裁に申請して親権も母に移しました。それでも幾度もふりかかる火の粉に、幻滅し、泣き叫び、苦悩し、わたしの心は父からどんどん離れていきました。そんな経緯があるのですが、父に意思を確認すると始めは「相続する」といっていたのですが、その時点でわたしはちょっと引いていました。遺体を引き取りもしないくせに相続するだと⋯?この時、長兄は持ち家で亡くなっていたことがわかっているため、それを含めてどうするか否か?という判断になります。本来まっとうな親であれば、彼の遺体ごと、事後処理も含めて全てのものを引き受けることができたであろうに。それもままならないくせに、こういう浅はかなところがいやなんだよ⋯まぁ相続を引き受けてくれるならこちらは楽なので構わないのですが、その事後処理をこちらに任せるというのであればまっぴらごめんです。相続するのは構わないけど、わたしは一切何もしない。放棄をするならそれについては手を貸す。本当にそれ(相続するという答え)でいいんだね?電話でそのように詰めると父はうろたえ、周りに相談して決めると答えました。そうだよ、老いて自分で動けない人間が、そんな大事なことを感情だけで決めていいわけないんだよ。結局周りが動かざるを得ないんだから。父に一週間の猶予を与えて電話を切りました。ああ⋯結局わたしがやらざるを得ないのだろうな。この時点でわたしは、もし父が相続を放棄するなら、これが父への最後の「親孝行」になるだろう、と気持ちを割り切ることにしました。