運命探シ処 蝶兎堂の
更紗しおりです。
先日、必修魔術論の出版記念レクチャー、「トート・タロットの図像から紐解く『大いなる作業』」に参加しました。
著者はアレイスター•クロウリーの研究を長年続けておられるHieros Phoenixさん。
東方聖堂騎士団(O.T.O.)の方で、魔術師でいらっしゃいます。
こちらの本をもとに、トート•タロットの象徴から『大いなる作業(グレートワーク)』についてレクチャーして頂きました。
そもそも『大いなる作業(グレートワーク)』とはなんのことでしょうか。
こちらの本には
錬金術的3段階を経て完成する変成作業。
それは黒化、白化、赤化という3色の変成によって達成される人生を賭した作業である。
とあります。(p283-284)
これらの作業を経て、神との合一を目指すものです。
各作業を簡単に説明するなら下記の通りです。
黒化(腐敗):思い込みや投影などからなる、自分自身で作り上げた世界の破壊
白化(浄化):ヴェールを超え、自分の精神をより高みへと引き上げてくれる存在との出会い
赤化(昇華) :アビスを超え、自我を手放して純粋無垢な存在に生まれ変わる
いきなり腐敗?何事?!
と思われるかも知れません。
詳しく知りたい方は本を読んで頂きたいのですが、ここにおける「腐敗」は、生きている人間に大なり小なり起きている事なのです。
自分で作り上げた自分の思い込みや投影で作られた世界を腐敗•破壊するところから大いなる作業は始まります。
「大いなる作業(グレートワーク)=神との合一」の達成を望むなら、第一歩として避けて通れない道です。
ちなみにこの黒化の段階は、毎晩泣いてしまうくらいつらいそうです(経験者の言葉は重い)。
そして、白化という高みの存在と出会う過程を経て、いよいよ赤化、自我を手放して神と一つになる径へと入っていくのです。
この段階を仏教の言葉で表すなら、悟りに該当するかと思います。
自我を手放すのは怖いと思いながら聞いていました。
個としての自分を手放すわけですから。
さて。
トート•タロットの話が出てこないけど、どうした?と思われる方がいらっしゃるかも知れません。
トート•タロットには大いなる作業で起こることが描かれているのです。
そりゃもう、ものすごい情報量ですよ、象徴の示すところを知っておかないと、なにこれ面白い絵✨で終わりますからね・・・。
1つ例を上げます。
次のカードには腐敗を示す象徴が3つ描かれています。
何か分かりますか?
(正解は1番下にあります)
トート•タロットはこんなのばかり。
他にも知りたい方はトート•タロットの説明書、
トートの書をご覧くださいね😊
最後にクロウリーについて。
書き残した書で見られる表現が難解で残酷な
ので、思わず眉をひそめてしまいますが、その意味するところは、我欲を捨てた愛なのです。
悪名高きアレイスター•クロウリーは、愛の人であったのです。
この話を聞くだけでも、参加した甲斐があったなぁと思いました。
最後にサインを頂きました。
Hieros Phoenixさん、
貴重なお話をありがとうございました。
伊泉龍一先生
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鏡リュウジ先生
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