歓喜のアディショナルタイム ~ 第14節・ホームC大阪戦 |  うさぎおやじ日記

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 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

平日のナイトゲームにセレッソ大阪をお迎えしました。われらがFC町田ゼルビアにとって、J2復帰した時の開幕戦以来の野津田での対戦です。

スタメンにミンギュが久々に入っていました。ベンチ外となったドレシェヴィッチ、湘南戦での負傷の影響なのでしょうか気がかりです。

セレッソは観たかった香川の名前ががサブにも無かったのが少し残念。アウェイへ行った時の楽しみにしておきますか。

ナイトゲームの時の恒例になったのか、照明を消す演出がこの日もありました。

キックオフ前にはU23アジアカップ優勝の花束贈呈。セレッソの西尾隆矢選手についてもアナウンスがありました。おめでとうございます。

古巣との対戦となった藤尾、いつも以上に気合いが入っていたことでしょう。序盤から足で頭でキムジンヒョンの守るゴールに迫り続けました。ユースでは同期だったという西尾とのマッチアップにも燃えていたに違いありません。

最も惜しかったのは自分で打たずに中央へパスを出した場面だったような気がしますが、タイミングがいまひとつだったのか藤本が上手くミートできなかったですね。

 

スタンドを沸かせるプレーでは平河も負けていません。自陣からのカウンターで相手選手を追い抜いて置き去りにし、一気にシュートまで持ち込みました。決めきっていたらスーパーでしたが、それでも能力を存分に発揮したドリブルは圧巻。すでにU23代表で多くのひとの知るところとなったであろう彼の存在、J1のクラブのサポーターには生で観てもらえて誇らしいばかりです。

 

湘南戦ではVAR判定でオフサイドを取られ、ゴールが幻となってしまいました。しかし今節は逆に助けられましたね。セレッソのグラウンダーのクロスがゴール前に送られた時、受け手の選手はわずかに前に出ていたのでしょう。

それまではこちらの方にチャンスが多かっただけに、ネットを揺らされた瞬間は目を覆いたくなったのでした。取りあえず良かった良かった。

 

ハーフタイムにはサポーターが選ぶ4月のクラブ最優秀選手・MZPを受賞したドレシェヴィッチの表彰。大事を取っただけで、特に問題はないように見えました。

 

後半が始まって10分ほどで最初の交代。ここで藤本に代わって入ったナサンホが非常に良かったですね。メインスタンドから見やすい位置でプレーしていたこともあり、彼にボールが渡るたびに期待感を抱いていました。自らカットインしてのシュートあり、クロスが相手に当たってこぼれたところからは林の鋭く枠内へ飛ぶミドルも生れました。

 

待望の先制点もそのナサンホから。バウンドしたので難しいボールだったかと思うのですが、オセフンが上手に合わせてくれたのでした。

 

大きな仕事をやってのけたセフンはお役御免となりデュークがトップの位置へ。この後もナサンホはチャンスを作り出し、そこから仙頭のシュートなども飛びだしてセレッソゴールを脅かします。追加点への期待も高まったのですが一転して大ピンチ。PKを与えてしまったのです。

映像によるとミンギュの方が倒されたようにも見えるのですが、その時に足が相手に掛かってしまったということなのでしょう。谷はコースを読み切って手にも当てましたが、自ら蹴ったレオセアラに決められてしまいました。84分という時間になってふりだしにもどされます。

 

同点となった直後に3枚替え。仙頭・平河・藤尾がアウトして、下田・荒木・エリキがイン。ゴール前にフリーでいたエリキのところにボールがこぼれた時は、ほとんどの方がゴールを信じたのではないでしょうか。京都戦、湘南戦と昨年なら仕留めていたであろう決定機を逃した彼がここでも決めきれない、ベストコンディションにはもう少しなのかもしれません。

 

清武のシュートを谷が好セーブで得点を許さず、引き分けかなという気持ちにもなり始めたところに突然の歓喜がやってきたのです。林のクロスにミッチェルデューク

相手と競り合いながら頭で合わせたボールの軌道は、キーパーも反応できずゴールの角の辺りへ。最初は入るようには見えなかったので、喜びが来るのが一瞬遅れた劇的勝ち越し弾です。

勝ちました。昨シーズンの清水戦を想起させるような最高のエンディングとなりました。

 

試合途中から雨も降り出したピッチで集中を切らさず闘い抜いたゼルビアイレブン、おつかれさまでした。デュークも出場時間の短い中で持てる力を出し切ろうとした結果でしょう。努力が報われて本当に良かったですね。


【試合日5・15  2位 勝ち点29】

【DAZN実況・西岡明彦  解説・播戸竜二】


2024・5・17