羽中田 昌・著「サッカー監督の流儀」 |  うさぎおやじ日記

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羽中田昌(はちゅうだ・まさし)さんが様々なカテゴリーで活躍するサッカー指導者にインタビューしたものをまとめた一冊です。

2008年に出版されたもののようですが、先日たまたま目についたので読んでみました。



私でも知っている柱谷幸一、高木琢也といったJリーグで監督を務めているひとから、高校・大学やジュニア世代のコーチまで22人の指導者が取り上げられているのですが、当時著者自らもS級ライセンス取得を目指しているという立場で書かれているのが興味深いところでしょうか。

それぞれのインタビューの最後では、同じ道を歩もうとしている自分へのアドバイスを相手に求めています。


高校選手権で決勝のピッチに立ったこともありながら、その数か月後には交通事故でプレーすることの出来ない体になった著者。故郷である山梨の県庁で働きながらもサッカーへの想いを忘れることができず、退職してバルセロナに留学したという経歴を知って、この方の著書を初めて読んだのは10年ほど前のことだったでしょうか。

昔からサッカーに興味を持っていたわけではないので、著者の名前を知ったのは帰国後に解説業を始められてからなのですが、ハンディにもめげずに情熱を持ち続けている姿勢には、こころを動かされたのでした。

強い意志のある方だと思うのですが、とてもやわらかい印象を与えるところも好感が持てるところなのです。


その後に無事S級を取得、著者は四国リーグ時代のカマタマーレ讃岐で初めて監督という肩書を得ることになります。

そして現在はと言えば、東京23FC監督を務める羽中田さん。明日は東京都サッカートーナメント準決勝の指揮を執るために、西が丘にそのすがたを見せることでしょう。


そしてもしかすると日曜には、対戦相手の監督として・・・


2015・8・19