あたしンち
2006年3月18日放送
348話 あそこは何、なんのお店?
✧ あらすじ
母とみかんは買い物の帰り、商店街で改装工事をしている店に気付く。
その店は昔、本屋さんだったが、それからブティック、カウンターバー、不動産屋さんとどんどん別の店に。ブチック、マウンテンバーと言い間違える母。
母にとってはどうでもいい店になっていったというので、他の人にとっては役立つ店だとみかんはいう。
ところで、みかんはどんな店がいいか母に聞いてみる。みかんは本屋さんというが、「えー」と微妙な反応の母。では母はというと、主婦のためになる店と答え、常に安い美容院や55円均一で買える激安ショップとかできればいいなというが、それでは商売にならないとみかんはいう。
立花家でもその話をすると、ユズはCDショップと言うが、父はジャンジャン出るパチンコ屋さんと言うが三人に否定される。
数日後、改装が終わった店の前を通りかかった母は、店のシャッターにポスターが貼ってあるのに気付く。『揚げ物ならおまかせ、街のアゲモノ屋さん。近日オープン』と書かれており、立花家では揚げてほしい食材を持っていけば揚げてくれる便利屋だというが、普通のお惣菜屋じゃないかとみかん達はいう。
数日後、本当に普通のお惣菜屋だった。母はあの店で買う人を見た事がない、駅前ではないし、どこでも買えるようなお惣菜屋なので売れない、あれぐらいなら私だって作れるというが、母のもってきたコロッケは黒こげ。みかん曰く「タワシ」、ユズも焦げ臭いと怒る。
母はやっぱり揚げ物屋さんなら良かったという。それを見た父はやっぱりパチンコ屋が良かったというのだった。
✧ 感想
長く住んでいると店がどんどん別の店に変わっていく。日常の変化を切り取ったような話。
自分にとって便利な店が建てばいいなという期待は分かる。
あんなお惣菜屋では売れないという母の言い分も分かるが、自分でも作れるというわりにタワシみたいなコロッケになってしまう矛盾。