原作の最終回を浮かべる人もいると思いますが、今回はアニメ版についてです。
原作もシンプルな展開になっています、ママの手違いで大百科を失ってしまい、ショックを受けるキテレツでしたが、今度は自分が発明を考える番だと考え直して終わりです。
アニメ版はそれを元にオリジナル展開が加えられます。
突然、大百科を盗まれて挙げ句の果てに捨てられてしまいます、そのため奇天烈斎から大百科をもらおうといつものメンバーでタイムスリップ。
そこでコロ助は奇天烈斎が幼い頃に亡くした息子をモデルにした事が判明、結果としてコロ助は奇天烈斎の元に残ると言い出し、原作にはないコロ助とキテレツ達とのお別れに。
内容としては良いと思いますが、登場人物が異様に少ない。
通常の話なら分かりますが、よくある最終回って今まで登場した人物が集まって同窓会みたいになりますよね。
ですがキテレツの最終回はレギュラー、勉三さん、キテレツの親、ブタゴリラの親、奇天烈斎ぐらいしか登場しないのです。これだけ長く放送したのにざっと10人。妙子、五月、由紀さんが登場しなかった事を不満に思った方もいるのではないでしょうか。それ以外にも勉三さんの母など活躍してくれた人物がいますね。
原作はともかくアニメはあれだけ長く、登場人物も多かったのになぜなのか、
その理由なんですが
細かい内容を描けなかった
あくまで想像にすぎませんが、キテレツ大百科は元々6年目の春に終了予定だったんです、それで既に最終回は作られていたそうですが後番組が決まらず、2年も延長に。
結局8年目の6月頃に決定、用意された最終回を流して終わったそうです。つまり用意されていた最終回も2年近くとばされてしまったという事、この間に大きな変化が起きていたとすれば、話を繋げられなくなり、最終回を作り直す必要がある。
元々延長する可能性を考えたうえでの内容だったのではないでしょうか。
例えば五月ですが、キテレツ達の学校と別の学校と引っ越しを繰り返しています、という事は五月が登場する最終回だった場合、前回の話と設定が繋がっていないとダメなわけです。
他にも妙子なんですが、いきなり海外に行っちゃいましたね、これは視野を広める予定だったからと思いますが、結局すぐに最終回を迎えてしまいます。ここからの最終回はスタッフ側も想定外だったのかもしれません。
最終回をお馴染みのメンバーでまとめておけばこのように余儀無く最終回にされてもそれまでに準レギュを自由に動かす事ができるのです。
最終回まで全力だったんでしょうね。
それ以外にもさりげない理由で登場が難しい人物がいたかもしれません。由紀さんや勉三さんの母は時々しか登場しませんし、近くに住んでいるわけでもないですから、「久しぶり」の一言も前の話を考えなくてはなりません。前回の話に登場したのに最終回で
「久しぶり」の一言があるのは不自然ですし、だからと言って久しぶりに登場したのに何事もなく会話しているのも不自然ですし・・・。
それ以外に気になる事ですが、この話って季節感がないんです。服装だけはごまかせませんが、雪がテーマとか、海に行くとか、季節が分かりやすい話ではないですし、タイムスリップする事で元の季節も無視できます。これも最終回が延長されてもある程度ごまかしがきくためだったのではないかと、勘ぐってしまいます。カレンダーとか小道具ぐらいなら変えられそうですしね。季節感がなく服装を長袖にしておく事で夏以外に放送しても大丈夫にしたのでは。
余談ですが、前後した話は最終回以外にも結構あるんです。いろいろと不都合な事があったり、調整していたのかもしれません。
何故それが分かるのかですが、声優が変わったにも関わらず前の声優に戻っている。
レギュラーで変わってないのってキテレツとトンガリだけなんです、コロ助とみよちゃんとブタゴリラは途中で変わっています。8年放送でレギュラーの半分以上が変わってる作品ってちょっと珍しいかも。
それはさておき、ブタゴリラの声優が二代目になったにも関わらず、一代目に戻っている話があります。これは代役で戻ったわけではなく、制作日と放送日が前後したのでしょう。
ちなみにこのような事例は他のアニメにもあります。ちびまる子ちゃんですが、お姉ちゃん役の声優の水谷優子さんが亡くなって交代しますが、数年後に水谷さんが担当している話が放送されます。亡くなってしまった方ですから当然、新たに収録できるわけがなく、何年も放放送されずに保管されていたのでしょう、どういう理由でいきなり放送されたのかは分かりませんが。
それ以外だと作画の変化で分かる話があります。
ある意味作画で話題になった話があります、新しく加わった作画監督の話なんですが、あまりにもいつもの作画と違っている。色味とかキャラのバランスとかが全然違うんです、下手くそじゃなくて元と違うだけなので元々そういう作画の作品か、はじめてキテレツを見た人ならなんとも思わなかったと思います。
話は戻りますが、同じ作画監督の次の話は殆ど違和感がなくなっているんですが、その後も違和感のある話があるんです、最初に比べればかなりましですが。
これは少しでもごまかすために同じ作画監督の話を前後させたからだと思います。
他にもお蔵入りじゃなくなった話があります。
猛烈一というキテレツのライバルキャラが登場する話ですが、このようなライバルキャラを出す事で作風が変化してしまう事を恐れ、お蔵入りになる予定だったそうですが、最終回が延長された事で数年後に放送される事になったそう。話のネタや時間に苦労していたのかもしれませんね。
ちなみに、このような事情があってか、その後はそのキャラが一度も登場せず、彼の準レギュラー化を強引に防いでいます。
さらに余談ですが逆に本当にお蔵入りになった話もあるんです。
「ルルル! 未知からのメッセージ」という話、最終回の前に放送予定だったそうですが後番組が決まり、さらにキテレツがつぶれてその話を放送する枠がなくなったそうで、制作は途中で中止に。
雑誌などには放送予定として既に掲載されていたみたいです。
ちなみにその話なんですが、西郷隆盛像が盗まれて何故か八百八の前に置かれるという内容を予定していたそうで、どういう展開を考えていたのか気になりますね。
またまた余談ですが、キテレツの後番組はこち亀、受け継いだスタッフも多いとかで、言われて見ればなあと思いました。
途中からぐだぐだになってしまいましたね、すみません。
ところでタイトルにブタゴリラが入ってるのは何話だろうと調べてみたところ331話中44話w
キテレツ→4
コロ助→41
みよちゃん→11
トンガリ→12
勉三さん→11
妙子→2
五月→6
レギュラーだと主人公が一番少ないw
コロ助も地味に多かった