うさぎの本棚 -6ページ目

『文房具を楽しく使う ノート・手長編』 和田 哲哉

文房具を楽しく使う 〈ノート・手帳編〉
文房具を楽しく使う 〈ノート・手帳編〉
和田 哲哉

「ステーショナリープログラム」「信頼文具舗」というサイトを
運営されている和田さんの著書。
この本はいわゆるHOW TO本ではなく、
筆者の琴線にふれたノート・手帳の紹介といったところだろうか。

筆者がいかに文房具を愛してやまないのかが文字から伝わってきて
同じく文房具好きの私としても読みながらニヤニヤしてしまった。
ノートの綴じ方、紙質などの説明から実際の使用例までと盛り沢山の内容だ。
「RHODIA」「Quo Vadis」「クレールフォンテーヌ」「モールスキン」など
割と手に入りやすいノート・手帳が紹介されているのも嬉しいところ。
ちなみにここで紹介されている手帳は
ほとんどが「信頼文具舗」で購入可能。

今回の内容は「ノート・手帳編」なので
是非「筆記具編」とかも出版してほしい。

『黄昏の百合の骨』 恩田 陸

黄昏の百合の骨
黄昏の百合の骨
恩田 陸

あまり期待せずに読み始めたこの作品…
だ、誰か止めて~ってな具合で
読み始めたら没頭してしまって
止まらなくなってしまった。
おかげで今日は寝不足で眠い眠い…。

とにかく面白かった! 読み応えあり。

舞台は坂の上の古い洋館「白百合荘」。
「自分が死んでも水野理瀬が半年以上ここに住まなければ
処分してはならない」という遺言を残した祖母。
その言葉に従って英国留学の途中で帰って来た理瀬は、
二人の叔母、梨耶子、梨南子とともに暮らすことに。
祖母の一周忌のために館にやってきた二人の従兄弟、亘と稔。
5人それぞれの思惑が渦巻くのだった。

「魔女の館」と噂される、百合の香りがたちこめる
その洋館に隠された秘密とは?
祖母の遺言の真意は? そして稔と理瀬の秘密の言葉
「ジュピター」とは?

ちょうどテレビで『逃亡者』の最終回を見たところだったので
内容的にかぶってしまった。
誰が味方で誰が敵なのか?
最後に用意された驚きの結末…。

ただ、読み終わって思ったのは
ヨハンって誰?黎二って?

そして、知ってしまった…
これって『麦の海に沈む果実』の続編だったのね!
あぁなんてこと、そんなこととは知らず、
図書館で何気に借りてしまった。
やっぱり下調べって大切!
伊坂作品に続く2度目の失態だ。
こうなったら出版順に最初っから読ませていただきます!

『アフターダーク』 村上 春樹

アフターダーク
アフターダーク
村上 春樹

とにかく字の大きな本だった。
おかげでスイスイ読めてしまった。

ある日の午前0時前から午前7時前までのお話。
ファミレス、オフィスの一室、ラブホテル、寝室が主な舞台。
視点(カメラ)が、舞台を移動して、物語を語っている。

この舞台に登場するのは眠り続ける浅井エリとその妹マリ、
トロンボーンを演奏する大学生高橋、
ラブホテルの従業員カオルとコオロギ、
コンピューター・エンジニアの白川。

視点は舞台を縦横無尽に移動していく。
しかし、観察することはできても、
触ったり、話しかけたりすることはできない。
いつの間にか視点に成りきって読んでいるのに気付く。
映画を見ているような感じだ。
誰に感情移入することもなく、目の前でフィルムが
淡々と流れていく。

カメラに監視されているというので
ジョージ・オーウェルの『1984』を
ちらっと思い出してしまった。
内容は違うんだけど…。
視点に監視され、コンビニの携帯電話をとると
「逃げられないよ」…。

こうやっている私もどこかでカメラが監視しているのかしら?
恐い…。

おもしろいページを見つけました。
『アフターダーク』についてはここ。ネタバレ注意だそうです。

『Et: The Extraterrestrial』

Et: The Extraterrestrial (Penguin Readers S.)
Et: The Extraterrestrial (Penguin Readers S.)

実はこの映画観てないのだ。
観てないのだけどあまりにも有名なので
なんとなくストーリーは知っていた。
グレムリンとちょっと似たところがあるな…と思った。
それにしても、アメリカ映画だと子供と宇宙人のストーリーって
絵になるのだけど、これが日本だと今ひとつな気がする…。

『スペース』 加納 朋子

スペース
スペース

『ななつのこ』『魔法飛行』に続く、駒子シリーズ第3弾。

図書館の返却棚で見つけて何気なく借りてしまったが
シリーズものだと知ってショック。
更にシリーズの3作目だと知ってまたまたショック!

一応この本だけでも完結しているのだけど
やっぱり前作を読んでいた方が面白いんだろうなと
思ってしまった。
駒子と瀬尾さんのストーリーが楽しめそうだし…。

…というわけで駒子にも瀬尾さんにも
何の思い入れもないまま読みすすめてしまった。

『スペース』と『バックスペース』の2編からなる。
私は『バックスペース』が良かったわ。
手紙が大半をしめる構成。
『スペース』の手紙の行間に隠されていた思いや
出来事のネタばらしといいましょうか、それが
『バックスペース』。
ある出来事をそれぞれ違う視点から描いたもの。

読後はなんとも幸せなあったかい気持ちに…。


これは是非とも前2作を読まなければ!

『とるにたらないものもの』 江國 香織

とるにたらないものもの
とるにたらないものもの
江國 香織

日常にあふれている「とるにならないものもの」のなかで
江國さんが好きなもの、思い入れのある60のものについて
綴ったエッセイ。

江國さんにかかると信号機も輪ゴムも下敷きも
とっても素敵な特別なものに思えてしまうから不思議。
私なんかは日々何気なく通り過ぎてしまったり
気にも留めていないようなものなのに…。
同じ物を見てもこんな感じ方をすることができたら
平凡な毎日もとっても素敵に思えそう。

『MOMENT』 本多 孝好

MOMENT
MOMENT
本多 孝好

その病院にはある噂が語り継がれていた。
死を間近にした患者の所に現れて願いをひとつだけ叶えてくれる
人がいるという。

主人公の神田は大学生。病院で清掃のアルバイトをしている。
この噂を耳にした彼は、いつしかその役目を引き受けるようになっていた。

4作からなる連作短編集で、最終話『MOMENT』で真相が明らかになる。

初めての作家さんの作品を読む時ってとってもワクワクする。
ほんわかした、ちょっとナイーブなお話が淡々と綴られていた。

この人の他の作品も読んでみたい。

本日の図書館借り出し本

■■■ 本日の図書館借り出し本 ■■■

『ユージニア』 恩田 陸/角川書店
『さまよう刃』 東野 圭吾/朝日新聞社
『ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く』 サイモン・コックス/PHP研究所
『新選組副長助勤斎藤一』 赤間 倭子/新人物往来社
『オレたちバブル入行組』 池井戸 潤/文芸春秋
『不在』 宮沢 章夫/文芸春秋

前回一気にまわってきた予約本をなんとか読破することができ、
ほっと一安心。
ちょっと懲りたので今回は予約本だけ借りて帰る。
装丁が素晴らしいと聞いていた『ユージニア』だけど
案の定表紙がラミネートされていて
表紙裏を見ることができない。
やはりこれは書店でチェックしなければ…。

『LAST』 石田 衣良

LAST
LAST

全てタイトルに「ラスト」がつく7作からなる短編集。
借金に苦しむ人を描いた作品が多かった。
どれもちょっと後味が悪く、読んだあとかなり暗い気分になった。

『TVJ』 五十嵐 貴久

TVJ
TVJ

舞台は25階建てのお台場のツインタワー
「ニュー・ミレニアム・ビル」に拠を構える
テレビジャパン。
最新鋭の設備を備えたテレビ局が
銃火器で武装した集団にジャックされた。
人質救助のため、警察と犯人との交渉が
テレビ放送を通して行われる。
そんななか人質となった婚約者を救うため、
由紀子はひとりで敢然と犯人に立ち向かっていく。

素直に面白かったと言えるエンターテイメント作品。
睡眠不足だったのに読み始めたら
目がさえてしまって夜中に一気読み。
夜が明けてしまった。

由紀子は平凡なOL。
悪運が強いといいましょうか
計算し尽くされた動きではなく、
棒をブンブンふりまわしていたら
敵に当たってやっつけてしまったという感じ。
それにしても私が同じ立場に立ったらどうだろう。
婚約者のためにこんなに危険をおかすだろうか。
自分だけ逃げて見捨ててしまうかも…。
ごめんなさい…将来の婚約者さん。

テレビドラマにすると面白そう。
その後…なんて作品が出てもいいかも。
読みながら頭のなかでは
由紀子が竹内結子、少佐は佐藤浩市で配役。

窮地に立たされると女性の方が
実は肝が座って勇敢になれるのかも…。
女だってやるときにはやるのよ!