イオンシネマ
従業員の不適切な対応で謝罪
車いすインフルエンサーの問題提起受け
「再発防止策を講じる」
スポニチアネックス 2024年3月16日(土)
16時15分 配信
「 イオンシネマシアタス調布 」 公式サイト(https://www.aeoncinema.com/cinema/chofu/)から
シネコン「 イオンシネマ 」を運営するイオンエンターテイメント株式会社は16日、映画館の利用者に従業員が不適切な対応をしたとして公式サイトで謝罪した。
多くのテレビ番組に出演し、YouTube、講演活動など幅広く活動している車いすインフルエンサー・中嶋涼子さんが15日、 自身の X ( 旧ツイッター ) に、イオンシネマで映画を観賞した際の出来事を投稿。これまでは「 一人で見に行って映画館の人が手伝ってくれてた 」が、この日は観賞後に従業員から「 この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか 」と言われたという。
中嶋さんは「 なんでいきなりダメになるんだろう!悲しさを通り越して今は行き場のない怒りに変わってきた。その時に言い返せなかった自分にも腹が立つ。イオンシネマの社長と話し合いたい 」と問題提起。
その後の投稿で、映画を観賞したのは「 イオンシネマ シアタス調布 」であると明かし、「 過去3回グランシアターで見た時には、女性のスタッフさんが二人で階段を持ち上げてくれて 」と過去に撮影した画像も投稿。「 急に4人がかりのスタッフで上映後に入場拒否をされた事が理不尽でした 」とつづっていた。
これを受けてイオンエンターテイメントは「 弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び 」と題した文書を発表。「 この度は弊社従業員によるお客さまへの不適切な対応につきまして、お客さまおよび関係者の皆さまにご不快の念をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます 」と謝罪した。
そして「 弊社が運営するイオンシネマシアタス調布のグランシアターにおいて、お客さまの映画ご鑑賞後に弊社従業員がご移動のお手伝いをさせていただく際、お客さまに対し、不適切な発言をしたことが判明いたしました 」と従業員の対応について説明し、「 お客さまは楽しみに当劇場にお越しいただいたにも関わらず、不適切な対応により大変不快なお思いをさせてしまいました。弊社の従業員への指導不足によるものと猛省しております 」と重ねて謝罪。
「 今回の件を重く受け止め、イオンシネマシアタス調布を含む全てのイオンシネマにおいて、従業員へのお客さま対応の教育再徹底と再発防止策を講じると共に、設備の改善を進め、お客さまの信頼回復に努めて参ります 」と結んだ。
イオンシネマ
車いすユーザーへの不適切対応でおわび文
「 従業員の教育再徹底と再発防止策を講じ
・・・ 設備の改善を進める 」
中日スポーツ 2024年3月17日(日)
5時00分 配信
イオンシネマ
国内最大級のシネコン「 イオンシネマ 」が16日、公式 X ( 旧ツイッター )を更新。運営する映画館で従業員が利用者に不適切な対応をとったとして、イオンエンターテイメント株式会社名でおわび文を掲載した。
「 車椅子インフルエンサー 」として活動する中嶋涼子さんが、イオンシネマで映画観賞した際の出来事を15日に X に投稿。「 今まで何度もその劇場に一人で見に行って映画館の人が手伝ってくれてた 」というが、「 今日は見終わった後急に支配人みたいな人が来て急に『 この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか。』って言われてすごい悲しかった 。。」という。
さらに「『 え、でも今まで手伝って頂いて3回以上ここで見てるんですが?』って言ったら、他の係員に聞いたところそう言った経験はないとおっしゃっていまして、ごめんなさいって謝られて、なんかすごく悔しくて悲しくてトイレで泣いた。なんでいきなりダメになるんだろう! 悲しさを通り越して今は行き場のない怒りに変わってきた。その時に言い返せなかった自分にも腹が立つ。イオンシネマの社長と話し合いたい 」と映画館側とのやりとりをつづった。
これに対して、イオンシネマの公式 X は「 弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び 」と題した文書を添え、「 この度は弊社従業員によるお客さまへの不適切な対応につきまして、お客さまおよび関係者の皆さまにご不快の念をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます 」と謝罪。また、騒動については「 弊社が運営するイオンシネマシアタス調布のグランシアターにおいて、お客さまの映画ご鑑賞後に弊社従業員がご移動のお手伝いをさせていただく際、お客さまに対し、不適切な発言をしたことが判明いたしました 」と説明した。
さらに「 お客さまは楽しみに当劇場にお越しいただいたにも関わらず、不適切な対応により大変不快なお思いをさせてしまいました。弊社の従業員への指導不足によるものと猛省しております 」と謝罪を繰り返し、「 今回の件を重く受け止め、イオンシネマシアタス調布を含む全てのイオンシネマにおいて、従業員へのお客さま対応の教育再徹底と再発防止策を講じると共に、設備の改善を進め、お客さまの信頼回復に努めて参ります 」とした。
中日スポーツ
猪狩ともか 車いす利用者の映画館トラブル
「 通常業務以上の対応を求めたことに批判が
・・・ 常に感謝を 」
スポニチアネックス 2024年3月18日(月)
9時28分 配信
猪狩ともか
アイドルグループ「 仮面女子 」の猪狩ともか(32)が、18日までに自身の X ( 旧ツイッター ) を更新。シネコン「 イオンシネマ 」を運営するイオンエンターテイメント株式会社が、映画館の従業員が利用者に不適切な対応をしたと謝罪したことについて言及した。
15日、車いすインフルエンサーの女性が自身のXで、同館の従業員から「 入場拒否 」を受けたと投稿。女性が利用しようとした映画館には段差があり、スタッフが移動の手伝いをするにも「 そこまで時間があるわけではない 」として、他の劇場で観賞することを勧められたとしていた。これを受けてイオンエンターテイメントは16日、公式サイトで「 不適切な対応により大変不快なお思いをさせてしまいました。弊社の従業員への指導不足によるものと猛省しております 」と謝罪文を掲載。これについて、ネット上では賛否両論となった。
猪狩は「 個人的に、今回の映画館の件は “ 通常業務以上の対応を求めたこと ” “ 社名・店舗名を出したこと ” に対し、批判的な意見が寄せられているのかなと思います 」と見解を示した。
「 世の中にある様々な企業が、障害者への手助けを業務の範囲を超えて個々の判断でやってくださっています。車椅子ユーザーである私も過去に、見たい舞台の劇場の構造が調べてもわからなかった為、お問い合わせたら『 階段があるけど、手伝うので安心して来てください。』と言っていただけて、ご厚意に甘えたことがあります。手助けしてもらって当たり前ではなく、常に感謝の気持ちを持っています。そこに優しさや思いやりが生まれて素敵な世界が広がっていくと信じています 」と記した。
「 そしてより一層バリアフリー化が広がり、今後身体の不自由な人が他人の手を借りることなく、自己完結で色々な場所に行けたらそれも素敵な世界なんじゃないかなと思います 」とコメントした。
また「 車椅子ユーザーとして手助けをしてもらったら感謝の気持ちを持ちたいと常に発信しているのですが、時々『 感謝の気持ちを強要している 』とか『 普通の体験をしているだけなのに感謝の気持ちが必要なのか?』など色々な意見をいただきます 」とした上で「 感謝ってそんな理屈で考えるものなのでしょうか?『 ありがとう 』って言った方も言われた方も気持ち良くなれる無敵な言葉だと思うんです。言える機会があればどんどん言った方がいいと思うんです 」と訴えた。
「 ありがとうって漢字で書くと『 有難う 』ですよね。難が有るときこそありがとうなんです。自分が困難で困っている時、手助けしてもらった時こそ『 ありがとう 』なんです 」と猪狩。「 “ 強制されている ” や、“ 言わなければならないという義務感 ” なんて全くないんです。そこに理由や理屈なんて必要ありません。ただただ気持ちの良い言葉として発してます。ありがとうって言ったほうがお得なんです 世界中がありがとうで溢れるようになったら素敵ですよね 」とつづった。