戸隠連峰 西岳のP1尾根
滑落事故2件相次ぐ
別パーティーの横浜と栃木の男性が遭難
信濃毎日新聞デジタル 2024年2月24日 (土)
13時32分 配信
長野県警長野中央署によると24日、戸隠連峰西岳のP1尾根( 標高約1800メートル )で2件の滑落事故が相次いで発生した。
24日 午前7時33分には、横浜市の会社員男性(41)が滑落したと同行者から救助要請があった。男性はけがをしている模様。23日に4人パーティーで入山し、西岳第一峰から下山中だった。
24日 午前10時20分、栃木県芳賀郡の会社員男性(58)が滑落したと同行者から救助要請があった。けがなどの状況は不明という。23日から入山し、同行者と2人で西岳から下山中だった。
戸隠連峰西岳で下山中の滑落相次ぐ
男性2人が現場に残るも悪天候で救助難航
SBC信越放送 2024年2月24日 (土)
19時54分 配信
信越放送
長野市の戸隠連峰で24日、滑落事故が2件相次ぎ、1人がけがをしている模様です。
もう1人の容体はわかっていません。
滑落が相次いだのは、戸隠連峰西岳の「 P1尾根 」 と呼ばれるルートで、24日 午前7時半ごろ、 4人で下山していた神奈川県横浜市の41歳の会社員の男性が、尾根からおよそ20メートル滑落しました。
男性は意識はあるものの、けがをしていると見られます。
また、24日 午前10時半ごろには、2人で下山していた栃木県芳賀郡の58歳の会社員の男性が、同じ場所で滑落しました。
男性は尾根から姿が確認できず、けがの状態はわかっていません。
同行者からの救助要請を受けて、救助隊が地上から滑落した2人の救出に向かい、ヘリコプターも出動しましたが現場付近は霧が深いため救出は難航。
救助隊は24日は日没のためいったん下山し、25日に再び救出に向かうということです。
全く同じ場所で ・・・
2人が相次いで滑落した戸隠連峰の難所
悪天候で25日も捜索出来ず
NBS長野放送 2024年2月25日 (日)
16時00分 配信
資料:戸隠連峰 ( 長野放送 )
長野市の戸隠連峰の西岳で24日、下山中の別のパーティーの2人が相次いで滑落しました.
周辺は25日も天候が悪く、捜索隊を現場に出せない状況が続いています。
警察によりますと、神奈川県横浜市の男性会社員(41)は23日に4人パーティーで西岳に入山し、1泊したあと24日朝から下山していました。
しかし 通称「 P1尾根 」で20mほど滑落し、午前7時半過ぎに同行者が警察に通報しました。
男性は負傷している様子ですが、呼びかけに応えることは出来たということです。
また、 2人パーティーで下山中だった栃木県芳賀郡の男性会社員 (58)も横浜の男性と同じ場所で滑落し、午前10時過ぎに同行者が救助を要請しました。
男性は同行者から見えない場所まで落ちていて呼びかけにも応答しないということです。
警察によりますと24日に続いて25日も朝から雪が降るなど天候が悪く、捜索隊を現場に出せていないということです。
西岳の「 P1尾根 」は狭く切り立った岩場が続く熟達者向きのルートとして登山者に知られています。
狭く切り立った岩場で2人滑落
安否不明
横浜市と栃木県の男性が
戸隠連峰の難所「P1尾根」で遭難
NBS長野放送 2024年2月26日 (月)
11時51分 配信
資料 戸隠連峰
長野市の戸隠連峰で2月24日、男性2人が滑落し救助要請が相次ぎました。 遭難から3日目の26日も、 悪天候が続き捜索はできていません。
滑落が相次いだのは、戸隠連峰西岳の通称「 P1尾根 」です。
警察によりますと、24日 午前7時半すぎ、横浜市の41歳の男性が下山中、尾根から20メートルほど滑落したと同行者から通報がありました。当時、仲間の呼びかけに応えていましたが、今は安否不明です。
また、午前10時すぎには同じ場所で、栃木県の58歳男性が滑落し、同行者が救助を要請しました。男性は、姿が見えない場所まで落ちていて、呼びかけにも答えませんでした。
「 P1尾根 」は、狭く切り立った岩場が続く上級者向けのルートです。
警察は、天候の回復を待って捜索に向かう方針ですが、おとといから捜索できない状況が続いています。
「最高難度のルート」
戸隠連峰西岳P1尾根で男性2人が相次ぎ滑落 ・・・
うち1人は仲間が救命措置するも
次第に呼びかけに応じなくなる、
西岳は 「 のこぎりの歯 」 とも ・・・
天候の回復待って27日に救助活動再開へ
SBC信越放送 2024年2月26日 (月)
17時31分 配信
信越放送
長野市の戸隠連峰で24日、男性2人が相次いで滑落しましたが、悪天候のため、26日現在も救助されていません。
最高難度と言われる現場はどんな場所なのか、取材しました。
「最高難度のルート」戸隠連峰西岳P1尾根で男性2人が相次ぎ滑落…
うち1人は仲間が救命措置するも次第に呼びかけに応じなくなる、
西岳は「のこぎりの歯」とも…天候の回復待って27日に救助活動再開へ
標高2053メートル。
戸隠連峰西岳( にしだけ )は、その切り立った形状から「 のこぎりの歯 」とも表現される、険しい山並みが特徴です。
滑落事故があったのは、この西岳に通じる「 P1尾根 ( ピーワンおね ) 」と呼ばれる登山ルートです。
記 者 :
「 遭難した2人は、この登山道から入山したが、いまは廃道となって
いて利用する人は少ない 」
警察によりますと2人が入山したのは、上楠川( かみくすがわ )脇の登山口。
24日 午前7時半ごろ、4人パーティーで下山中だった神奈川県の 41歳の男性が、P1尾根の標高1800メートル付近で20メートルほど滑落。
仲間が駆け付けた当初は意識があり、救命措置を行いましたが、呼びかけに応じなくなったといいます。
その3時間後には、別の2人パーティーで下山していた栃木県の58歳の男性が、ほぼ同じ場所で滑落。
尾根から姿が確認できない場所に転落したということです。
県警は25日と26日、救助を予定していましたが、雪のため地上からの捜索を断念。
一瞬の晴れ間を狙って、ヘリでの捜索を試みましたが、ガスが濃く、発見には至らなかったということです。
P1尾根とはどんなルートなのか。
西岳に登って50年以上、地元で喫茶店を営む高橋博文( たかはしひろふみ )さんは「 十分な知識と経験が必要な最高難度のルート 」だと指摘します。
高橋博文さん :
「 難しいルート、危険なルート 」
「 尾根筋がかなり急峻であるといこと 」
「 上級者、かなり危険度を伴うところ。相当熟達者じゃないと行かな
いと思う 」
特に冬場は、雪の質や積もり方の見極めが重要になると話します。
高橋博文さん :
「 今年みたいに雪が少ない場合、雪庇( せっぴ )の張り方によって
はそれが崩れる 」
「 下が凍ったうえに、上がふかふかの雪だったり、その逆だったりし
ますので 」
関係者によりますと、遭難した2人は十分な装備を持った経験者だったということで、警察では、当時の気象やルートの状態を仲間から聞き取るとともに、27日以降、天候の回復を待って救助するとしています。
登山者2人滑落、安否不明
「P1尾根」戸隠連峰の上級者コース
遭難3日目 ・・・ 悪天候で捜索行えず
NBS長野放送 2024年2月26日 (月)
20時55分 配信
長野放送
長野市の戸隠連峰で2人が安否不明です。24日、上級者向けのコースで別々のパーティーの男性2人が滑落しました。遭難から3日目ですが悪天候のため、捜索ができていません。
滑落が相次いだのは、戸隠連峰西岳の通称「 P1尾根 」と呼ばれるルートです。
警察によりますと、24日の午前7時半すぎ、神奈川県の 41歳の男性が下山中、尾根から20メートルほど滑落。
また、午前10時すぎには同じ場所で、別のパーティーの栃木県の 58歳男性が滑落しました。
2人とは連絡が取れず安否不明の状態です。
遭難から3日目、県警は26日午前初めてヘリを飛ばしましたが悪天候で近づけず、現在も捜索ができない状況が続いています。
「 P1尾根 」は、狭く切り立った岩場が続く上級者向けのルートだということです。