例のあれ -5ページ目

ゲスト うさぎさん 2

A「本日のゲストはうさぎさんです」

う「どうも、うさぎさんです」

B「またか」

A「またか、じゃないだろ。失礼じゃねぇか」

B「でも前にも出たでしょ」

う「前回 はちょっと不完全燃焼でした。もちろん、あなたのせいです」

B「僕ですか。なんかしましたっけ」

A「なにもしなかったから、じゃないかな」

B「させてくれなかったんだろ」

う「とにかく時間もありません。早く始めましょう」

A「ですね」

B「あ、はい」

う「最近の東証株価の話しなんですけど」

B「また株かよ。じつはあんまり興味ないでしょ、それ」

A「うるさいなぁ。株っていうのはそんなすぐ結論が出るような、なまやさしい議題じゃないんだよ」

う「刻一刻と株価は変化しますからね。今、君とこう話す無駄な時間でさえ、本来なら惜しいんです」

B「まぁそうですけど、株とか持ってないでしょ」

A「失礼なこと言うなよ」

う「そうですよ。持っていなかったとしても、議論してはいけないというわけでもない」

B「持ってねぇのかよ」

A「ちょっと便所行ってくる」

B「どんなタイミングだよ」

A「わりぃ。もう半日くらい我慢してんだ」

B「だったら事前に行けよ。なんで今なんだよ」

A「だからわりぃってあやまってんだろ」

う「謝罪している人間に対して怒るなんて、小学生くらいの知的レベルしかないんですね」

B「ひでぇ」

A「じゃあとにかく行ってくるわ」

B「うん」

う「……」

B「……」

う「……」

B「……」

う「不愉快だ。もう帰る」

B「ちょっと待ってくださいよ。少しくらい沈黙したからってそんな」

う「客に対して不快感を与えるなんて、無礼極まる」

B「でも株とかの話わからないので」

う「だったらアイドルの話とか、いろいろあるだろう」

B「では、最近のアイドルの話なんですけど、一押しは誰ですか?」

う「うーん、いない、かな」

B「そうですか……」

う「……」

B「……」

う「もう帰る」

B「ちょっと待ってくださいよ。自分でアイドルの話って言ったのに」

う「不愉快だ。他人に無実の罪を着せるなんて」

B「すみません。あやまりますから。帰らないでくださいよ。今帰ったらあいつに怒られちゃうんで」

う「いや、もう時間だし帰る。こっちも忙しいんだ」

B「この後何があるんですか?」

う「まずは読み終わったマンガを読み返す。その後は、まぁ適当にゴジラみたいな形の雲を探すんだ」

B「すごく暇そうじゃないですか」

う「もういい、帰る」

B「待ってくださいよ」

A「待ってください」

B「あぁ、ちょうど良かった。止めてよ。帰るってきかないんだ」

A「今日のゲスト料の三万円です。収めてください」

う「ふむ。ご苦労」

B「お金払うのー!」

A「当たり前だろ。来てもらってるんだから」

B「でもさっきうさぎさんから連絡あったって」

う「この場合、手段は関係ない。結果としてゲストとしてきたのだから、そこだけを評価したらゲスト料が出るのは当然だろう」

A「ったく」

B「もういいや。別に僕のお金じゃないし」

A「お前の財布から出したけどな」

B「ちょっと、泥棒」

A「俺、金持ってねぇし」

B「僕だってもうあんまりないんだよ」

う「僕は、誰からもらってもかまわないよ」

B「あぁ、もういいや。もう来ないでくださいね。呼ぶなよな」

A「なにキレてんだよ」

B「別にキレてないよ」

A「キレてないって、小力か」

う「さすがの僕も、これには堪えるよ」

B「もう、早く帰れよ」

A「大発見をしたぜ」

B「おお、久しぶりだね」

A「え、何が?昨日も会っただろ」

B「え、あ、うん。で、何を発見したの?」

A「え?何それ?お前、そんな簡単に言えるわけねぇだろ。特許とかの関係で」

B「あ、言えないんだ」

A「まぁお前にだけは教えてやるよ。誰にも言うなよ」

B「早速言っちゃうんだ。で、なに?」

A「おっぱいってな、じつはそこまで柔らかくないんだぜ」

B「マジでえええええ!そんなバカな!」

A「いや、マジで。まぁ柔らかいんだけど、思っていたほどではないんだぜ」

B「マ、マジかよ。っていうか特許とか関係ないな」

A「いや、関係あるよ。そういうアダルトなグッズを作る際に」

B「そういうの作る人はおっぱいの弾力とか熟知してると思うけど」

A「お前はバカだな。そういうことを知らないやつが買うんだぜ。作るほうも知らないに決まってるだろ」

B「めちゃくちゃな理論だな」

A「とにかく、そこまで柔らかくないんだぜ」

B「っていうかどこ情報だよ。信用できないんだけど」

A「まぁ自らの実体験だけど」

B「なんだ、うそか」

A「うそじゃねぇよ。がっつり揉んだっつーの。両手で両乳揉んだつーの」

B「なんで突然揉むんだよ。そんな揉ませてくれる人いないでしょ」

A「友達に揉ませてもらったんだよ。頼んだらいいって言ってくれて」

B「友達だからっておっぱい揉ませてくれないでしょ」

A「いや、それが大丈夫だったんだって」

B「ふーん。まぁどうでもいいけど」

A「そっかぁ。せっかくおっぱいと同じような弾力の物質を見つけたのに」

B「マジでええええええ!何それ?どんな物質?地球上の物質?」

A「いや、まぁマシュマロなんだけど」

B「マシュマロ柔らかいじゃん。おっぱい柔らかくないんでしょ」

A「とりあえず、持ってきた。とりあえず触ってみろよ。思ったより弾力があるから」

B「ふーん、どれどれ。あぁ、確かに思ったよりは弾力があるね」

A「だろ。まぁこんな感じだ」

B「っていうかおっぱいってこんなに堅くないでしょ。もっともっとふわふわでもにょもにょで」

A「もにょもにょってなんだよ。でもこんな感じだって」

B「君の言うことなんて信用できないなぁ。こういうのって感覚的なものだからね。やっぱり自分で体験してみないと」

A「じゃあ、友達に頼んでみようか?そこまで言うならお前にも揉ませてやるよ」

B「何それ?まるで僕が揉みたいみたいじゃないか」

A「いや、揉みたいんでしょ」

B「別にそんなことは言ってないよ。ただ体験してみないと理解できないよねって話」

A「うん。だから揉ませてやるって」

B「いや、別にいいよ。どうしても揉めって言うなら揉んでもいいけど」

A「じゃあいいよ。もうめんどくせぇ」

B「君はすぐめんどくさがるよね。それはよくない傾向だよ」

A「そうかな。まぁ確かにこの感動をお前にも伝えたいよ」

B「だったら最後まであきらめちゃダメだよ」

A「だな。じゃあ揉ませてやるよ」

B「そういう言い方がおかしいんだよ。僕が揉みたいみたいに聞こえるし。君のためなんだよ」

A「確かにな。じゃあ揉んでくれないか?」

B「わかった。きみがそこまでお願いするなら揉んでみるよ」

A「うん、ありがとな。じゃあとりあえず友達に連絡するわ」

B「わかった」

A「あ、言い忘れてたけど、ちょっと太っているけど大丈夫だよな」

B「まぁ多少なら我慢するよ」

A「あと、汗とかもかくけど」

B「汗も別にかまわないよ。むしろいいよ」

A「わかった」

B「そういえば、なんて名前なの?その友達」

A「あぁ、たかし」

B「男かよ」

恋文について

今回のこの恋文。とりあえずその1ですが、いくつまで行くかはまだ未定です。


ざっとあらすじを説明すれば、まぁ大体設定を説明し終えてますけど、主人公結城絵美に突然名無しのラブレターが送られ、誰がこれを書いたのかなぁ、と言った感じの話です。

なぜこのような形で送られたのか。そして誰が書いたものなのか。

その辺を考える感じです。

つまり恋愛ミステリー。勝手に命名しました。

まだ登場人物は少ないですが、おそらくこの後も2、3人出てくると思います。1人かもしれませんが。

まぁそんな感じです。

恋文・その1

『恋文』


-------------------


 結城絵美さんへ

 拝啓
 梅雨前線も北上し、いよいよ関東にもその厚い雲がかかる中、後ろから見たあなたのその美しさだけは決して色あせず、前にも増してその磨きがかかっているようです。それと並行するように、僕の中にある、ある想いも強くなっているように感じます。
 今年は特に、南からやってくる高気圧の力が弱く、平年よりも梅雨明けが遅いようです。晴れ間も多いようでしたが、まだまだ雨の時期は抜けません。
 雨の日はどちらかと言うと好きです。それでもやはり外での行動が制限されますし、この時期は特に暑さと湿度の相乗効果で不快指数が上がります。それでも好きなのです。
 傘を鳴らすぼたぼたという音。水溜りに一滴一滴落ちて等間隔に鳴るぴちょんという音。部屋の中からかすかに聞こえるさぁぁという音。
 音に溢れているこの雨の時期が僕は好きです。聴覚という、強制的に、意識せず受信してしまう感覚。言葉では言い現せない感情は、きっと聴覚という特殊な器官が及ぼす本能的な何かなのだと思います。


-------------------


 僕は筆を、もといシャープペンシルを机に置いた。これはラブレターだ。なのにまったくその本題が書き示されていない。まったく関係のない文章をつらつらと書いてしまった。
 これはきっと心の準備ができていないからだと思う。直接告白する勇気がなかったから手紙にしたのに。自分の、この臆病さが大嫌いだ。
 誰も居ない、いや、僕だけが居る放課後の教室。窓の外を見ると、突然の夕立に走って校舎へ逃げ込む運動部員達が見えた。かすかに空は赤く、それはもうすぐこの雨がやむことを示唆していた。
 人が来る気配を感じた。きっとその運動部員達がやってくるのだろう。僕は急いで机の上に出していたラブレターをカバンにしまい、教室を出た。
それと入れ違いで、汗と雨の相乗効果で異様な臭気を放つクラスメイトが教室に入った。


  *

 
 結城絵美は、朝から不機嫌だった。駅から学校までの通学路。五分前後、彼女は眉間に皺を寄せ、足早に学校へ向かっていた。原因は毎日見る朝の占いの結果が悪かったからだった。雨は降っていなかったが、夏服のせいで肌寒かった。
 結城絵美はもともと占いに感情を左右されるようなキャラクタではない。キャラクタというのは他人からの評価であり、そもそもの本質ではない。つまり周りからはそう思われていないだけであって、占いは毎日欠かさずチェックしていたし、それによって部分的に言動も変化させていた。そのような一面も持っていた。しかし学校の校門をくぐったら、その仏頂面も止めなければならない。それが彼女のキャラクタだからだ。
 結城絵美はクラス委員だった。だからクラスでは頼られる存在だ。クラス委員は男女一名ずつだったが、男子のクラス委員である水谷広樹が頼りにならない。いつも教卓の前に立つ彼女の一歩後ろでじっと縮こまっていた。彼がクラス委員になったのも立候補者が出なかったので、成績が良かったから、という理由で選ばれただけだった。だからそもそもそんな大役は彼には務まるはずもない。だから最初からあてにもしていなかった。
 結城絵美は校門をくぐってからというもの、一瞬たりとも隙を見せず鋭い視線をあたりに撒き散らしていたが、靴を脱ぎ自身の下駄箱を開けた時、胸が一瞬高鳴った。眼球が泳いだ。上履きを取ろうとするその手が動かない。
 上履きの上にひっそりと、一枚の折りたたまれた紙が置いてあった。
 結城絵美は落ち着いた様子でその紙をカバンに入れる。落ち着いた様子ではあったが、胸の高鳴りは依然治まらない。この紙が意味するものはなんだろう。何の意味もないのかもしれないが、それでも日常とは違う、異常な事態には変わりない。上履きを履き靴を下駄箱に入れると、足早に教室へ向かった。
 それはB5ほどの無地の紙だった。結城絵美さんへ、という出だしで始まる、妙に畏まった手紙。
 読んでいて感じた。これはラブレターだ。
 しかし、妙だった。用件が何も書かれていない。ラブレターにしても前置きのみであり、なによりこれを書いた本人の名前が記されていなかった。これをラブレターとして自分の下駄箱に入れたのなら……、絵美はそう思ってそれ以上の言葉が出てこなかった。
 教室には相変わらず人がいなかった。絵美はいつも一番に教室に入る。朝のホームルームの開始まで十五分ほど。これが早いとも遅いとも思わなかったし、この後やってくる人にも、チャイムが鳴る寸前で滑り込んでくる人にも、遅刻してやってくる人にも、特にこれと言った感情は湧かない。ただ自分は毎日決まった時間に来る、それが絵美にとっての事実でしかなかった。
 その妙な手紙を一通り読み終えると、素早くカバンの奥にしまい込み、またいつもの結城絵美に戻った。
それに合わせた様に、いつも絵美の次に教室にやってくる木下健二がドアを開けた。彼は絵美の真後ろの席だった。ドアを開けた健二と目が合った絵美は、どこか胸騒ぎがして恥ずかしくなった。

次回作について

アイデアは腐るほどあるけど完成できない僕です。


そんな僕ですが、とりあえず次回作のめどが立ちました。

ちょっと長めの作品になりそうなので、何回かに分けてやります。

ちょっと待ってってちょ。

『猫』


 猫除け用に水の入ったペットボトルが道路の隅などにあるが、どういう効果で猫が嫌がるのかよくわからない。そのペットボトルに猫自身が反射して驚く、そんなことを言うが、そんなペットボトル程度じゃほとんど反射しないし、第一反射した自分を見たところでさほど驚きもしないだろう。
 まぁ気休め程度であるのだろう。それか、猫除けと誰かが言ってみんながそれを設置したが、本来は火事などの急場に使うためにあるのかもしれない。火事のために置いて下さい、などと言っても誰も言うことは聞かないが、これで猫が近寄りませんよ、と言えばみんなこぞって置くかもしれない。そういう策略があるのかもしれない。
 今時珍しい猫除けのペットボトルを見てそんなことを思った。夏の暑い日である。
 どの程度反射するのか確かめるべく、近くまで寄ってみたが、やはりほとんど反射などしなかった。目を凝らせばうっすら背後の塀などが見える気がする、といった程度だった。
 しかし、目を限界まで細め、これ以上反射したものが確認できないくらいまでよく見た時、うっすらと、かすかに猫の姿が映っている、そんな気がした。汚い柄の三毛猫だった。もちろんオスである。柄は汚かったが身なりはしっかりとしていて、よく手入れされている様子だった。その首には黄色い首輪が付いている。
 僕はその猫の姿に驚き後ろを振り返ったが、そこにその三毛猫の姿はなかった。
 そう思って安心した時である。振り向いた視界の右上隅をなにかが横切った。しっかりとは見えなかったが真っ白な何かである。
 僕はその真っ白な何かが横切った先を見ると、今度は真っ白なメス猫が僕のほうをじっと見て立ち止まっていた。
 美しく艶のある真っ白な猫。尻尾は長く、蛇のように自身の体に巻きついていた。まだ若い猫のようだった。
 僕はその猫を見て、一時停止されたビデオの映像のように固まってしまった。胸が高鳴っているのがわかる。トクトクと心臓が早く鳴る。
 無意識のうちに一歩、その猫に近づいていた。警戒していたのであろうか、真っ白に輝く天使は、後ろを振り返り消えた。僕は夏の暑さを忘れ、ずっとそこにたたずんでいたが、所詮猫だ、などと思うと、とぼとぼとまた歩き出した。
 僕が家のリビングに行くと、もうすでに食事が用意されていた。ただ、僕と一緒に食事をとる家族などいなかった。いつものことである。
 さっさと食事を済ませ、リビングのフローリングに横になる。夏になるとフローリングの冷たさがうれしく感じる。もちろん室内は極悪に暑かったが、日陰になっているフローリングの部分だけは暑さとは無縁に冷えていた。しかし、冬になるとこのフローリングが嫌になる。ここを通るだけで体の芯から凍えていくのがわかる。だから冬はなるべくリビングに来ないことにしている。
 陽射しが暑かった。カーテンが全開に開いていた。閉める気にはならなかった。面倒だった。カーテンを閉めるのに使う体力がもったいなかった。早く太陽が沈んでしまえばいいのに。そんなことを考えながら眠った。
 目を覚ますと陽が暮れていた。洗いすぎて色がくすんだエプロンを着た母は忙しく夕食の準備をし、まだ真新しい、高校の夏服を着た弟はテレビを見ていた。僕はその体勢のまま眠い目をうっすらと開け、弟が見ているテレビを見た。もちろんテレビの内容なんて頭に入っていなかった。
 あの真っ白な猫のことを考える。なぜだろう。僕がここまで何か一つのことを考えたことなどない。今まで生きていればいいや、などと楽観的に生活してきた。なのに、あの猫。僕は心を奪われてしまった。あの猫に会いたい。真っ白な毛。抱きたい。抱きしめたい。
 僕はゆっくりと、暖かくなったフローリングから身を離し外へ出た。
 外はもう薄暗くなっていた。街灯も、その存在を主張して真っ白に灯る。人通りは少なかった。
 行く当ては、あのペットボトルのある場所しかなかった。
 ペットボトルが街灯に照らされていて輝いて見える。光が乱反射するそれは、昼に見たものとはまた別のもののように見える。まぶしいくらいに輝くペットボトルのそばに座った。空はもうほとんど黒一色になっていた。陽が出ていた頃は溶けてなくなってしまったのかと思うくらいに雲ひとつない晴天だったが、夜になってすっかり曇ってしまった。星など一つも見えない。ただ雲に隠れて月だけが、ぼんやりとだが、そこにいることを僕に伝えた。このまま陽が昇るまでここにいるのもいいな、そう思った。
 月の光がよりいっそう弱弱しくなるにつれ、真上にある街灯の光がより輝いているように感じた。辺りは真っ暗になった。それは僕がどこか別の空間に来てしまったのかと勘違いするほどだ。遠くに点々と光る街灯と家から漏れる光だけが、僕に見ることを許された唯一のものだった。
 もしかしたら、そのどこか別の空間に、あの真っ白な猫がいるのかもしれない。僕が今まで出会えなかったのはそれが原因だ。この真っ暗な空間に輝くために、あの真っ白で艶のある毛が必要で、みんなそこを頼りに真っ暗な世界を漂う。唯一の光。彼女がみんなを導いてくれる。僕を導いてくれる。こんな惨めな僕を導いてくれる。
 眠りから覚めると、あの真っ白な猫がいた。街灯に照らされて輝いて見える。猫は塀の上にいた。
 僕は瞬きもせずにゆっくりと立ち上がると、目をぎょろりと開きその猫を見た。
 真っ白な猫は、音も立てずに塀から道路へ降りた。僕の方を見ると、ゆっくりと近づいてきた。
 歩き方に見とれて、僕はまたも動けなくなってしまった。優雅にのびる真っ白な脚。それが前に出るのに合わせて、うねうねと奇妙な動きをする長い尻尾。僕に近づくにつれ、輝きが増す。おそらく、街灯に近づいているからだろう。僕は、冷静にそう考える自分に少し違和感を覚えた。
 僕の、文字通り目と鼻の先に、あの真っ白な猫がいる。僕は勇気を出して一歩近づく。体を後ろに下げて警戒したように見える。僕もそれに合わせて動きを止める。すると、その猫のほうから僕に近づき、顔を僕の脚に擦り付けてきた。
 僕は、全身の毛がぞわぞわと逆立つのを感じた。触れられている。
 どこか別の空間に行った僕を、彼女は導いてくれた。
 だから僕は彼女を抱きしめたかった。
 抱きしめてほしかったから、抱きしめたかった。
 その時だった。目の前にあるペットボトルの存在を思い出したときだった。光り輝くペットボトルである。
 僕と彼女の姿を映し出していた。もちろん、うっすらとしか見ることはできなかったが、それでもうっすらと見えた。
 だから、だからこそ僕は驚愕した。
 そこに映る猫の姿に。
 美しく艶のある真っ白な猫。
 そして、
 汚い柄の三毛猫。黄色い首輪をつけている。
 二匹の猫はじゃれあっていた。体を擦りあっている。
 僕は気づいた。
 僕は猫だった。
 僕は真っ白な彼女を置いて、その場から逃げるように去った。

うぎゃあ

一応できたんですけど、ブログに載せるとどうも見難かったんです。

こりゃどうしたものか。

えと

昨日は今日更新しようと思っていたんですけど、朝起きたら体力を相当消耗していて、しかもなぜかまたちょっと気分的に落ち込んでいたのでちょっと待ってください。

昨日とかたのしいことあったのになんででしょうか。

ごめんなさい。

とかってなんだよ

「あの……彼女とか……いますか?」

「いや、別に、いないけど」



「あの……彼女とか奥さんとか……いますか?」

「いや、別に、いないけど……ん?」



「あの……彼女とか妹とか……いますか?」

「弟ならいるけど」



「あの……彼女とか……いりますか?」

「いります」



「アノ……カノジョトカ……イマスカ?」

「なぜに海外なまり?」




「あの……彼女とか口裂け女とか……いますか?」

「どちらも都市伝説です」

ちょっと待ってください

今は少し落ち着きましたが、精神状態が不安定になっているので、更新を一時的にストップします。
ごめんなさい。