コンクリートの照り返しがハンパないです。
そして大荷物です。
キャリーケースに紙袋、大小のバッグ。
それを全部、自転車に積んで移動します。
こんな時には、現実から逃避する想像をします。
例えば
ここは、日本じゃなくてどこか南の国の街。先進国ではなく、途上国、新興国の街。
あたしは、浅黒い肌と黒い髪の少女(あ、少年でもいいです)。
いまから自転車に、市場で仕入れた日用品や食物や燃料を山積みにして、村まで帰ります。
前が見えないくらい積むんだけど、いつものことだから平気。
照り返しと土埃の道。額から落ちる汗。
ぐッ、とペダルを踏む。
…なんてね。
ちょっと文芸映画かなんかのワンシーンみたいで、かっこよくない?
暑さも、かっこよさのうち、みたいな(笑)。
以前行ったインドでは
前にも後にも荷物と子供を積んで
ついでに赤ん坊を小脇に抱えて女の人が自転車のってたなあ
その状態で、「全員」が信号無視をする大通りを
車やバイクや牛や歩行者の間をすり抜けて
クラクションと怒号をかいくぐって
そんな人いっぱいいたなあ
見ててすんげー怖いんだけど
あれがかの地の自転車の乗り方のスタンダードなんだよなあ
もし
言葉も宗教もちがう国で生まれたとしたら
「あたし」は、なんて名前で、どんな家に生まれてどんな生き方をするんだろうか。
どんな両親、兄弟で、どんな学校へ行って、どんな恋や結婚をして、どんな職を得るんだろうか。
裕福だろうか、貧しいだろうか。
どんな服を着るんだろうか。色鮮やかなのか、それとも黒一色で、目以外を隠すのか。
祈りの言葉や、国家を讃える言葉を日に何回も唱えるんだろうか。
そして、どんな街でどんな自転車に乗っているんだろうか。
ね
現実逃避。もうすぐ家に着く。
写真は、ちょっと本当のインドっぽく撮れちゃった、ウチの近くの南印度料理店。
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