8月8日からの大雨で九州地方、熊本県、鹿児島県、福岡県などで大きな被害が発生しました。

福岡県で線状降水帯が相次ぎ、福津市では西郷川などが氾濫。報道によると、70代のご夫婦が避難しようと足を滑らせ、川で流され、後日ご遺体で発見されました。。

福津市の住宅の被害は全壊2棟、半壊146棟、床上浸水41棟、床下浸水31棟。災害救助法が適用されました。水害の被害は広範囲ではなく4つくらいの集落に浸水被害。山間部は土砂崩れで、土砂や砂利が田畑に流れる被害が目立ったようです。

昨年元日の能登半島地震以降、石川県珠洲市で活動を続けている「災害ボランティア愛・知・人」は、9月に赤池代表が福津市に入り、九州支部や山口支部、愛知、関西などのメンバーが現地に入り活動してきました。

9月最終の土日。私もメンバーの一員としてボランティアで入らせていただきました。

 



9/27(土)

 

大雨で40軒くらい、最大で約1.5m浸水したという、福間南地域の一軒家で9人で活動しました。

床上浸水。外から見るとガラス窓に浸水した跡がクッキリと残っていました。身長153㎝の自分の顔くらい。家の中も浸水の跡が残っていて、約1mくらい浸水したようでした。

 



家主さんはかつてその家でご両親と一緒に住んでいたという息子さん。当時2階に垂直避難。冷蔵庫などの家電が浸水によって浮いていたとおっしゃっていました。危険を感じ車で避難、水に浸かったことで廃車になったそうです。両親が生きていたら大変だったので、亡くなったあとの被害でそれは良かったのかなと、複雑な表情を浮かべながら。暫く避難生活を送り、電気が使えるようになってから自宅に戻ってこられ、2階で生活されていました。

この日の作業は、6畳の和室2間、床下の泥を出し乾燥させること。

 

 

床板を剥がすため釘抜き。釘は全部と言っていいほど錆ていました。水に浸かった影響と思われます。

 

 

床板を電動工具・丸鋸でカットし剥がしていきました。

 

 



自分たち女子2人は壁や仏間などの養生をしました。養生は泥出しをする前に、壁や襖や柱、家財などを養生用資材で覆うこと。作業中に家の中を汚さないために重要な作業の1つです。少し時間がかかり反省。

 



その養生のやり方で、1つ目からウロコの学びがあったので、次回以降、一緒に活動する人たちに伝授したいと思いました。

 

(他のメンバーが養生)

 

次に泥出し。床下はベタ基礎といいコンクリートなので泥は出しやすい状況、ホウキで履いて泥出し。

 

 

ただ乾燥剤が沢山床下に敷き詰められていました。約40×40㎝位のクッションみたいな大きさの乾燥剤。浸水のため濡れていて、ずっしり重く、そしてカビが生えていました。それが悪臭の原因になっていました。

 



普段はその乾燥剤、床下に湿気がこもらないという効果がありますが、今回のような水害で濡れてしまうと、その効果は全く無くなり、カビが生え繁殖し、家の基礎に、そして居住者の心身に悪影響を及ぼします。乾燥剤は廃棄処分でした。6畳2間だけでもかなりの数でしたが、翌日(自分は別の現場だったのですが)さらに軽トラ1杯分のカビが生えた乾燥剤を廃棄したそうです。

 

これまでに水害の現場で床下の作業は何度も経験していますが、今回のように床下に乾燥剤が沢山敷き詰められていたケースは初めてで、住まいについて様々考えさせられた現場でした。

 

(廃棄した乾燥剤)

 

床下に潜っての泥出し。これは自分です。

 

 

一部、玄関下はバキュームを使って水抜き。さらに廊下の床下の30×50㎝くらいの狭いところに入ってくれた、九州支部の女子がコンクリートの破片や泥などをかき出してくれて、それを、自分が土のう袋に詰めていく作業も行いました。重い土のう袋を足で蹴って押し出し、それをみんなが上にあげ、外に出し、軽トラに積み込んでくれました。

 


(この日のドロン女たち)


床下をさらに乾燥させるためにサーキュレーターを設置し、この日の作業は終了でした。真夏の暑さは無かったけど、それでも作業中は汗が吹き出しました。

 

そのお宅での活動は翌日完了。カビが繁殖し臭いでお困りだったようで、その不安を取り除いたことで、家主さんは安心したような表情をされていたということです。

 


(宮地浜海水浴場)


 

9月28日(日)

自分は「愛・知・人」メンバー3人で、別のボランティア団体「レスキューアシスト九州」さんの応援活動でした。

福津市の社会福祉協議会の近くにあるお宅。崩れた裏山はブルーシートで覆われ、家の中に泥水が流れ込んだようで床下浸水でした。

床下の状況を見ると、約20センチ弱ドロが堆積していたであろう痕跡を確認しました。泥出し後に、サーキュレーターを設置し乾燥させていました。

 



その日、依頼された作業は、まず台所の点検口と和室の床剥がしをした周りを養生。女子2人で床下に潜り、床下に設置されていた20台のサーキュレーター、複数の延長コードとドラムを回収すること。その後、メンバーの1人が消毒(オスバンの散布)をするという作業でした。

 



床下は丁寧に泥出しをしたことが分かり、乾燥もバッチリでした。比較的、高い床下だったため、それほど時間はかからず、サーキュレーターなどを回収。それらを軽トラに乗せて、社協に返却し、依頼された作業をお昼前までに終了しました。

 

レスキューアシスト九州さんは2人で活動されていて、他にやらなくてはいけない作業があったため「お手伝い助かりました!」と笑顔でお礼の言葉を頂戴しました。そのお宅での活動はその日中に作業を全て終えられたそうです。

ということで、2日目の午前は応援活動、滞りなく任務を果たすことが出来ました。

 



ところでこの日、熊本県芦北町から2020年7月の熊本豪雨で被災し、当時「愛・知・人」の支援を受けられた女性がボランティア活動に参加されました。当時助けていただい"恩返し"だと。

また福岡県福津市は、番組に何度もご出演いただいているドッジボール日本代表選手・森美月さんの故郷です。美月さんのご実家は大丈夫でしたが、故郷の被害状況を随分心配され、9月にイベント出演のため帰省された際「愛・知・人」の活動現場に足を運んで下さいました。このようにご縁がある町で、自分も僅かながらお手伝いが出来て感謝です。福津市をはじめ、九州の被災地の早期の復旧・復興を祈ります。

 

(関門海峡)