イギリスとアイルランドの不仲が
決定的となった原因と言われている大飢饉です。
19世紀のアイルランドでジャガイモの疫病が蔓延し
多くの餓死者が出ました。
![2 ジャガイモ飢饉像2](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/a8/70/j/o0779058413572759920.jpg?caw=800)
当時のアイルランドは連合王国の統治下に置かれ
国民の大半は農業で生活をしていました。
しかし当時は兄弟全員が土地を分割相続できたので
しだいに土地の細分化が進んで一人当たりの
土地の所有面積がどんどん小さくなっていきました。
![1 ジャガイモ飢饉像1](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/55/15/j/o0779058413572759919.jpg?caw=800)
以前はアイルランドでも
麦が栽培されていたのですが
そんなわけで、地主に地代を払わなくてもよい
自分の家の庭地で生産性の高いジャガイモを
栽培する家が増加し、次第にジャガイモ栽培が
アイルランドにおける農業の主流になっていきました。
そんな中、アイルランド人の生活の基盤として
定着していたジャガイモに発生した疫病は
瞬く間に全土に広がり大飢饉となったのです。
![3 ジャガイモ飢饉像3](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/8d/06/j/o0779058413572759922.jpg?caw=800)
しかし、アイルランドの多くの地主は
当時ブリテン島に住んでおり、自分らの
地代の収入が減るのを恐れて
食料輸出禁止に反対をしたため、
飢饉が続くアイルランドから
大量の食料が輸出され続けました。
また、イングランド政府も予算の関係から
飢餓者の救出を躊躇したため
被害増大に拍車がかかり
歴史的な大飢饉となったのです。
![4 ジャガイモ飢饉像4](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/f5/34/j/o0779058413572759921.jpg?caw=800)
犬まで飢えています
![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
![5 ジャガイモ飢饉像5](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/a7/bd/j/o0779058413572759923.jpg?caw=800)
大飢饉による餓死や病死の他に、
多くの人が移民となって国外に出ました。
さらには、飢饉の影響で
結婚や出産を諦める人なども増えたため
アイルランドの人口は最盛期の半分にまで
落ち込んだそうです。
大量の死者や人口の国外流出によって
アイルランド語話者も激減し、
アイルランドの民族文化も
壊滅的な打撃を受けました。
![6 ジャガイモ飢饉像6](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/29/5f/j/o0779058413572759966.jpg?caw=800)
当時の移民先は
連合王国内のブリテン島や
ゴールドラッシュに沸いたアメリカ、
連合王国の植民地のオーストラリアなどでしたが
移民船での船旅はとても厳しく、
別名、「棺おけ船」とも呼ばれたそうです
![ドクロ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/152.gif)
![7 ジーニージョンストン号](https://stat.ameba.jp/user_images/20160221/06/usa-to-dapan/96/42/j/o0779058413572759967.jpg?caw=800)
そんななか、北米に向けて出航した
このジーニー・ジョンストン号は
一人の餓死者も行方不明者も
出さなかったことで有名になりました。
ジーニー・ジョンストン号は
リフィ川に停泊していています。
船内は博物館のようになっていて
当時の船旅の様子を
蝋人形などで再現しているそうですよ
![ビックリマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)